自分が悩み苦しんだからこそ異文化に飛び込む人たちを応援したい

お名前:田栗万悠さん

留学先:クライストチャーチ工科大学

英語力のなさよりも、意見がないことが辛かった

 

子どもの頃から家では洋楽が流れ、英語の歌を口ずさんだり、歌詞を見よう見まねで書いてみたり。気づいたら英語は得意科目になっていました。大学では英文学を学び、ネイティブの先生の発音にも慣れていたし、英語には自信がありました。大学時代に外資系ホテルでアルバイトをしたのも、外国人と話せるのが楽しかったから。
でもその自信は、大学3年次のイギリス留学で打ち砕かれました。自信の英語がまったく通じないのです。それ以上に辛かったのは、何かというと「意見を言いなさい」「あなたの考えは?」と聞かれることでした。もともと引っ込み思案でしたし、急に意見を言えと言われても何も思い浮かばないのです。
ホストファミリーとも何を話していいかわからず、食事の時間が苦痛でした。1カ月の滞在中の半分は、ホームシックで部屋にこもっていましたね。

 

ニュージーランドへ、リベンジ留学

 

航空会社で客室乗務員として7年半働いた後、ワーキングホリデーで1年、学生ビザに切り替えトータル2年間、ニュージーランドで生活しました。それは英国留学での強烈な挫折経験に対するリベンジでした。現地に溶け込んで、色々な経験をしようと意気込んでニュージーランドに渡りました。
最初の3カ月間は語学学校に通いましたが、現地の学生と学んだり、仕事もしたい。希望をホストマザーに言うと、すぐにいろいろな人を紹介してくれ、現地の幼稚園やホテルでアルバイトをするチャンスに恵まれました。これを機会に一人暮らしにもチャレンジ。
クライストチャーチ工科大学の存在を知ったことは大きかったですね。入学にはIELTSで一定以上のスコアを取る必要があったので、語学学校で勉強してから入学に臨みました。

 

工科大学で、職業につながる実践的な学びを体験

 

工科大学は、現地の人たちが就職を目的として、即戦力となるべく学んでいるので、カリキュラムはとても実践的で充実しています。私はホスピタリティマネジメントを学びました。電話対応からホテルのフロント業務、ベッドメイキング、ワイン・バリスタトレーニングなど、学校内にある本物そっくりの施設で実習する本格的なもの。
実技試験だけでなく、レポートの提出も厳しくて大変でした。工科大学は日本の専門学校にあたるかと思いますが、社会的な評価はとても高く、工科大学に通っている、というだけで、一流レストランに通訳・翻訳やシニアウエイターとして採用されました。学校に通いながら実地経験もできて、ラッキーでした。さらにありがたいことに、このときのシェフが、推薦状を書いてくださったおかげでワークビザももらうことができました。

 

カルチャーショックが今の仕事の原点に

 

カルチャーショックを受けたのは、ニュージーランド人のおおらかさ。私は、客室乗務員として働いた経験や、ホテルでのアルバイト経験がありますが、日本で学んだのは、よくいえば正統派の、悪く言えば型にはまった接客ルールでした。でも、ニュージーランドでは、乱暴ないい方をすれば、「お客様が楽しんでくれさえすればいい」という暗黙のルールがあるだけ。お客様に向かって「ハーイ!」と挨拶してもOK。「え、こんなのでいいの!?」と驚くことばかりでした。自分はいかに狭い価値観に縛られていたかと実感しました。
その後、帰国してから、リーマンショックなど、これまでの価値観が音を立ててくずれていくような出来事が続きました。そのとき、一つの価値観にとらわれていてはこの先みんな立ち行かなくなる、世界にはいろいろな人がいて、多様な考え方があるんだよということをみんなに知らせたい、という強い気持ちがわいてきました。それが今の、ダイバーシティアドバイザーという仕事につながっています。
外の世界に出ることは勇気がいります。思い切って外に出たものの、文化の違いや語学の壁などから挫折感を味わったり、帰国後、日本の社会にとけ込めなくて悩んだり。そんな人たちの悩みを聞いて、海外留学を支援したり、帰国後のキャリアの再構築をお手伝いするのが今の私の仕事。カルチャーギャップからくる不安や辛さは、私も経験したので、肌感覚として理解できます。だからこそ、親身になってアドバイスをしてあげたいと思いますね。

この方が利用した会社/学校

留学手配会社名 Ara Institute of Canterbury / クライストチャーチ工科大学
所在地 〒 Christchurch & Timaru
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