留学とインターンシップの両方で人生の選択肢が広がった

お名前:ウッド怜那さん

留学先:アメリカ シアトル University of Washington

留学期間:2018年9月〜2019年6月

参加プログラム費用:Global Connection Study Abroad Program

滞在方法:シェアハウス

体験談レイナさん画像1

左が怜那さん

私自身のルーツがある国をもっと知りたかった

私の場合は両親の影響が大きかったです。父がアメリカ人で、日本人の母もシアトルやバンクーバーに留学経験があり、両親から海外の話を聞く機会が多くあったことから、留学することにずっと憧れを抱いていました。大学では何としてでも留学したかったので、進学先の大学を決めるときに長期留学が必須の学科だけを選んで受験しました。アメリカを留学先に選んだのも、私自身のルーツがある国をもっと知りたかった、というのが一番の理由です。

 

留学先の大学は、通っている大学の交換留学の協定校の中から選びました。私が選んだワシントン大学はその中でも比較的レベルが高い大学だったので、「勉強についていくこと」は目標でもあり、一番の心配事でもありました。
もう一つ、留学を通してやや内気な性格を変えられたらいいな、となんとなく考えていました。

積極的に授業に参加する学生

大学では主に教育学と社会学、国際学を学んでいました。具体的には、教育学の中でも心理学を使った授業、比較教育学、ミクロ経済学、アメリカにおける階層化、そして移民やグローバル化についての授業などを履修しました。

日本の大学は学部学科内の決められた授業を取るのが普通だと思いますが、留学生だったということもあり、現地では学部や授業系統などに縛られずさまざまな授業を取れたのがよかったです。

 

日本とアメリカの大学は、何もかもが違うと感じました。まず授業のことで言うと、何よりグループディスカッションやプレゼンテーション、そして課題が多く、ついていくのが大変でした。大学そのものについては、通っていたワシントン大学はアメリカでも特に規模の大きな大学なので、日本の大学とは比べ物にならないくらい広いです。大学の雰囲気に関しては、大学内でサイクリングやピクニックをしている人がいたり、野生の鳥やリスがいたりと、学ぶ場でありながら公園のようなのどかさも兼ね備えている、といった感じです。

膨大な量のリーディング。スキミングを身につけた

一番大変だったことは課題のリーディングの量が多いことです。日本の大学に通っているときから噂には聞いていたので覚悟はしていたつもりですが、リーディングが苦手で、特に留学するまではスキミングがあまりできなかった私にとっては一大事でした。留学の最初の方はとにかく時間をとってきちんと読んでいましたが、時間が足りないので課題を通してスキミングの練習をやっていきました。留学の最後の学期には大事そうな部分をみつけて、要点を頭の中でまとめながら読むことに慣れていました。苦手を克服できたこと、できないと思っていたことができるようになったことは自信に繋がりました。

また、留学前はアクセントがあまりない、所謂「きれいな英語」以外に触れる機会があまりなかったのですが、多様性豊かなシアトルに留学して、さまざまな英語に触れる機会を多く得られました。

 

英語力を上げるためにしたことは、音楽や海外ドラマが好きなので、英語で聴いたり見たりしたことです。本が好きなら一度読んだことのある本を今度は英語で読んでみる、難しかったり、飽きそうなら絵本を読んでみる、というのもいいと思います。
もう一つは少し変かもしれませんが、英語で独り言を言うのもいいと思います。自分の知っている文法や単語を使ったり、映画のフレーズを使ってみたりすると英語に抵抗なく自分のものにできるし、日本語から英語への切り替えが一瞬でできるようになるのでおすすめです。

「みんな違ってみんないい」を実感

体験談レイナさん画像2

 

日本とアメリカでの違いは、ありすぎというくらい多いですが、私自身が一番実感したのは社会システムや、一人一人の考え方の違いです。文化や習慣などは両親から聞いていたり、家族内での習慣になっていたりしたので、あまり大きなカルチャーショックを受けることはなかったのですが、社会の在り方や人々の考え方は現地に行かない限り知ることができなかったからです。実力主義社会である一方で、色々な人がいるのが当たり前、みんな違ってみんないい、という意識を多くの人が持っていると感じました。シアトルに来るまでの19年間を日本で過ごし、「型にはまって生きているのではないか」と感じていた私にとって、留学は狭かった視野を広げるきっかけ、そして型にはまらなくてもいいんだ、という安心感を得るきっかけとなりました。

 

留学中にはよいことも悪いことも含め、海外にいるからこその経験もあります。
悲しかったことは、人種差別を受けたり、授業中に日本人の考え方では理解しにくかったり、会話の中で知らない概念や単語が出てきたときなどです。自分はよそ者なんだ、と感じてしまいます。全ての人が外国人に対してポジティブな感情を持っているはずがないし、私も日本人なのでアメリカの全てを理解できないのは当たり前ですが、いざそれを実感するととても不安になりました。


嬉しかったこと、ワクワクしたことは、いろんな人に出会えたことです。特に旅行中に泊まったホステルで出会った人たちはいろいろなバックグラウンドを持っていました。パソコン一台で仕事をしてずっと世界を旅し続けている40代の男性、スイスから旅行に来ていたときに現地の男性に運命を感じてそのまま彼と結婚した女性。スケールが大きな話にはなりますが、人にはそれぞれにドラマがあって、生きることは楽しいんだと思わせてくれる人達に出会え、自分にとってプラスになりました。

寮ではなくシェアハウスに滞在

私は滞在先に大学の寮ではなく、寮よりも安かったシェアハウスを選びました。学校から少し離れたところにある、シアトルにしては家賃も安めのシェアハウスです。学生も社会人も、アメリカ人も留学生も住んでいて、オーナーの台湾人の方もとても親切でした。

 

シェアハウスに住んでいる8人のうち5、6人は男性でしたがそのことに関しては特に問題はなかったです。部屋は一人一部屋で、キッチン、バスルーム、リビングなどは共用でした。共用スペースが時々散らかっていたことは気になりましたが、掃除してほしいとも言いにくいし、自分で勝手に掃除するのも気が引けるし…といった、シェアハウスならではの悩みはありました。食事は基本的に自炊していました。キッチンが共用だったので、料理をする時間にハウスメイト達と話せて楽しいし、何より自炊した方が圧倒的に安かったです。家から徒歩1分のところに安めのスーパーがあったのも助かりました。

楽しかった反面、同じ大学の学生がいなかったことは残念でした。もともと初対面の人と話すことがあまり得意ではないので、大学の寮に入れば学校でも一緒に過ごせる友達がもっといたのかな、と少し後悔しています。

広い視野を持ち、さまざまな考えや感じ方を受け入れることを学んだ

留学先に行く前に、人生で初めての一人旅をしました。安全面で不安はあったのですが、カリフォルニア州を3週間かけて旅行し、その3週間を通して人に対しても場所に対しても、まず安全性を確かめ、信頼できる人なのか、情報なのかを考えてから行動すれば大体の場合は大丈夫だと気が付きました。一人でもなんとかなる、と思えるようになったことは自分にとって大きな成長です。気をつけるに越したことはありませんが、時間もお金もかけて経験を得に来ているので、気をつけながらも楽しむ、という考え方を留学の最初に得られてよかったです。

 

私にとって留学とは、漠然としていますが「広く知らない世界を見ること」です。アメリカで学んだ広い視野を持つこと、色んな考え方、感じ方を受け入れることの大切さは、今回の留学を通して得た一番の財産です。留学を終えた頃にはもっと成長しているといいな、行動力や社会性が身についていればいいな、と考えていましたが、それも含め、それ以上の成長ができたと感じています。広い視野を得て、人生の選択肢が広がったという意味では、欲を言えばもう少し早い段階(高校生の時など)で留学したかったな、とも感じます。

 

これから留学する人には、出発前には留学先の学校や街について自分でまず徹底的に調べることを勧めます。私は母や先生からある程度の情報を得ていたので、自分で本やインターネットで深く調べることをしませんでした。それによって季節の変化を事前にあまり把握できていなかったり、留学先の大学についてもいい面だけを見て、肝心の「自分に合っているか」を深く追求できていなかったと感じました。
留学先についたら、あとは色々なことを経験して楽しむだけだと思います。後悔だけはしないようにするのが一番です。

デイセンターで1カ月間のインターンシップも経験

貧富の差が激しいアメリカ社会のホームレスや貧しい人たちへの支援方法に興味があったので、シアトルの主に女性や子供のホームレスを支援するNPO団体のデイセンターで1カ月間のインターンシップをしました。日本で通っている大学の繋がりで、シアトルでインターン先を探していただける方とお会いできたので、その方に紹介して頂きました。

仕事の内容は一般のボランティアの方と同じでした。具体的にはデイセンター内の掃除、食事の準備や後片付けの手伝い、ゲスト(ホームレスの方達)からの質問の受付、シャンプーなどの日用品を配る、などです。しかし、ボランティアの方と違い一定期間毎日働くので、普段の日常を見れたのはよかったです。


ゲストの方の中には薬物依存者、また病気にかかってしまっていたり、精神的に不安定な方も多く、そこに言語の壁が加わって、話しかけられたり質問された時の受け答えの正解が分からないときが多々ありました。正直に言えば笑ってごまかしたりすることもありましたが、他のスタッフの方にゲストについて知っておいた方がいいことを聞いたり、空き時間にゲストの方の行動を注意して見るようにして、どんな性格で何が好きなのか、嫌いなのかを見分けるようにしていました。

インターンシップをしていた1カ月間の日記に書いた、シアトルでのホームレスの方の現状、インターン先のデイセンターのオペレーションに対して思ったことなどを読み返すと、情報と論理的思考能力を使えば応用できる場面はたくさんあると思うので、今後自分がどのような仕事に就いてもこの経験はきっと役にたつと思います。

 

体験談レイナさん画像3

 

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