刺激的な街ニューヨークで、スタイリストとして充実した毎日

お名前:大内 真理子さん

留学先:Fashion Institute of Technology (FIT)

留学期間:2002年にFITに入学

参加プログラム費用:3,000,000円

滞在方法:アパート

周りの目をきにするのではなく、
自分が信じたことを貫くのが成功の秘訣

 

■ニューヨークに来てどれぐらい?
2002年にFIT体験プログラムに参加しました。ニューヨークで約10ヶ月語学とファッションを勉強した後、フランスへ移りました。そして、2005年にプロのスタイリストを目指して戻ってきました。なので、トータルだと3年目になります。

 

■今はどういったお仕事をされていますか?
色々な種類のスタイリストがいますが、(映画専門、TV専門、ファッションマガジン、広告、セレブレティー専門)私は主にファッションマガジン(世界各国)のファッションストーリー、デザイナーのコンサルティング(ショー、ルックブック作りキャンペーン)、広告などを手がけています。最近は中国、ドイツのベルリンのファッションマガジンから依頼を受けて撮影をしました。後はNYをベースにするファッションブランドのコンサルティングもしています。NY ファッションウィーク、パリファッションウィークでは新人のデザイナーのショーの演出も手伝いました。

 

■プロのスタイリストとして仕事をされているということですが、具体的な仕事内容を教えてください。
まず仕事が来るときはいろいろなところから来ます。なので今まで築いてきたコネクション、これからのコネクション作りはとても大切にしています。まずは、エージェンシーに入っているので、エージェントがとってくる仕事。後は、知り合いのフォトグラフィーから撮影の話が来たり、今まで働いたことがない人でも私の評判を聞いて、雑誌の私の仕事を見て是非一緒にやりたいと言ってきてくださることもあります。

 

友達がファッション業界に多いので、とにかくどこから紹介されて仕事が入ってくるかは予想不可能なくらい、いろいろな所からきます。まず、撮影の話がくると、そこからコンセプトをフォトグラフィーやクリエイティブディレクターと考え、それにあったコーディネートを考えて行きます。雑誌の撮影の場合は、一番新しい今期のコレクションの物しか使えないので(クレジットが誌面にのるため)最新のコレクションをデザイナー、ショールームから集めてきます。

 

女優や歌手など、モデルさんではない時は、その人の好み、スタイルを尊重しなければいけないので、話し合いが何度も重ねられます。どこにどんなものがあるのかを、常に把握しておかなければいけないので、情報を常に頭の中に入れておきます。色々な所に出向いて、新しい物を見たり、人に会ったり、毎日がリサーチ状態です。自分の好きなファッションだけではなく、幅広い感性で服やアクセサリーを見るように心がけています。撮影中はコーディネートに集中しますが、トラブルが常に起こるのでそれにも対処でいるように備えておきます。撮影後は、借りてきたものをリターンして終了というのが大まかな流れです。すごく大量なリターンの時は、何人ものアシスタントを雇って手伝ってもらうこともあります。

 

ヨーロッパで築いた感性、日本人としてのきめ細やかさなども常に忘れず仕事に活かすようにしています。

 

■スタイリストのやりがい、また、大変なところは?
やりがいは、やっぱりファッションを心から愛しているので、それに関われる毎日というのが幸せですね。後、ストーリーやコンセプトに基づいて、自分のスタイリングでビジュアルを作っていくというクリエイティブな作業が、とても楽しいです。そして一つのものを作り上げるのにたくさんの才能あるクリエーター達と出会って一緒にコラボレート出来るのは最高に幸せです。特にNYは世界からトップの才能が集まってきている場所。その中で、認められて一緒に働けるのはすごく幸せです。又、クリエーターのキャスティング、ストーリー作りなど重要な立場に立てて、そのプロジェクトをコントロールできる時があるときも、すごくやりがいを感じます。大変なことは、まず服を集めることですね。
ファッションといっても、ショールームとのやり取りはまるで政治の世界なので、駆け引きなどが大変です。有名なブランドは有名な人、有名雑誌にしか貸し出せないので、どうやって目的のドレスを引っ張ってくるか試行錯誤をするときもあります。又、撮影中はたくさんのトラブルがおきます。モデルがはじめに渡されたサイズ表のサイズと違うサイズだったり(服がはいらない、靴がはいらない)、借りてきた超高級ドレスが破けたり、スタイリングのことで突然フォトグラファーとの意見のすれ違いになって全てやり直しになったりと常に対処しなくてはいけないことを踏まえて、行動しなければいけないので撮影の後はぐったりですね。とにかく体力勝負、重たい荷物を持って歩き回ることも多々あるので、肩こり、腰痛がひどく、休みの日のマッサージ通いは欠かせません。

 

■ニューヨークと日本のビジネスの違いは?
ニューヨークの方がオープンですね。経歴などは気にせず、新人でも才能があればどんどん仕事がきます。チャンスを活かして成功するか、しないかは自分の技術と努力次第だと思います。日本のように年功序列制などはありません。でもその分日本よりも、競争率が激しいかもしれませんね。日本の場合、ある程度の立場をつかんだら、蹴り落とされることはなかなかないけれども、NYは常に新しい才能が出てきて、世界中から野望を持った人々が集まってくるので競争がとても激しいです。生き残っていくために、皆が必死な気がします。

 

■ニューヨークでの生活はどうですか?
とても好きです。充実している上に、とても自分らしくいられる気がします。ここでスタイリストの仕事をするのが、夢だったので、思ったよりも早い展開で物事が順調にいっていることに、ラッキーだなと思います。個人個人が確立されていて、色々な人種、価値観が共存している都市なので、周りの目を気にせず、自分らしく毎日を過ごせることは、日本にいるときは出来なかったことかもしれません。仕事もプライベートも好きなことを思いっきりして、好きな人たちと過ごす事が出来るのは本当に幸せです。欲しい物はすべてNYにある気がします。便利だし、仕事をしながら暮らすのには最高なところだと思います。パリにも住んでいましたが、ここは、またヨーロッパとは違う雰囲気ですね。パリはもっと美しくて、のんびりしていて、ゆっくり勉強したり、作品を作っていくのにぴったりな街だと思います。どっちも大好きですが、今はNYをベースに、活動できるのが自分に合っている気がします。

 

将来の目標は、自分の雑誌を立ち上げたいです。もっと色々なことを経験して、色々な人々と出会って、自分の好きな物をもっと大きい形にしていきたいです。ファッションだけにこだわらない、アート、音楽、映画、食方面の才能あるクリエーターたちとコラボレートして、今の延長上でもっと新しいことができたらと思います。とてもお金がかかることで、人脈作りなどに年月がかかるとは思いますが、いつかきっと素敵なファッション雑誌が出せることを目標にがんばります!
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