ゼロから1人で海外に暮らし 大きな自信になった

海外は観光旅行しかしたことがなかったが、大学2年生の夏休みに5週間の留学。最初は、安全な日本から出たくなかったが、留学の楽しさにすっかりはまってしまった。別の国にもう一度留学しようと画策中。

海外で一人で暮らすという試練を自分に与えたかった

特別に海外に興味があったわけでないのですが、留学をした友達から「楽しかった！」と聞いて、軽い気持ちで私も留学したいと思うようになりました。夏休みを利用して５週間の留学を決意。英語力のアップも１つの目標でしたが、知らない土地に１人で行って生活してくるという試練を自分に与えたかったんです。

語学学校の初日は、英語オンリーの環境に気後れして会話の輪に入る勇気がなかったのですが、「東京から来たの？ 」「アニメ好き？」「お寿司はよく食べるの？」と、みんなが興味津々で話しかけてくれるので、１週間も経たないうちにしゃべれなくて当たり前その言葉が英語を話す勇気に海外が日本と違いどんな場所なのか、どのような文化なのかとても興味があったこと、将来はグローバルな仕事をしたいと思っていたことから、大学３年の夏に３カ月の語学留学をしました。わずか３カ月で英語力を上げるのは難しいので、できるだけたくさんの国の人と話し、交流をし、人とは違う３カ月を過ごそうと目標を立てました。もともと引っ込み思案でしたが、初日から積極的に話すよう心掛けました。すぐにコロンビア人と仲良くなり、そこから友達が広がっていきました。とはいえ、最初は間違うのが恥ずかしくてなかなかしゃべれませんでした。他の留学生は打ち解けました。みんな、いい意味で気を使わない人たちで、ストレートに言いたいことを言い合う雰囲気が日本と違っていて、私には居心地よく感じました。

ライティング・リーディング・グラマーはテストでも高得点が取れるのに、スピーキング・リスニングがまったくできなくて、最初は先生の言うこともまったく聞き取れませんでした。でも、だんだん聞き取れるようになり、意味もつかめるように。全部を理解しようとせず、ポイントだけをつかむのがコツだと思います。自分でもがんばったなと思うのは友達づくりです。放課後は、クラスメイトだけでなく他のクラスの人とも、アクティビティに参加したり、観光地やレストランに出かけました。ほとんど毎日違う友達と遊んでいた気がします。たくさんの異国の友達ができたし、スピーキング力もぐっと上がったと思います。家に帰ってからは、ホストファミリーとたくさん英語を話す機会がありました。料理もおいしかったし家も広くて、ファミリーにはとても恵まれていましたね。

一人でチャレンジしたからこそ得たものも大きい

学校の留学プログラムもあったのですが、一人で行ったからこそ得たことも多いと思います。今まで親元にいて、何一つ自分で行動したことがありませんでしたが、たった一人で海外に行き、ゼロから友達を作り、知らない土地で生活した経験はとても大きな自信になりました。最初は、「日本はこんなに安全で便利で、食事もおいしいのに、海外に行きたい人の気が知れない」と思っていました間違っていても気にしないでばーっと話してくる。そのあとに発言するのは勇気がいります。でも、「しゃべれなくて当たり前じゃん」と皆に言われ、そこから吹っ切れました。自分から話すようになると友だちもどんどん増えていきましたね。

授業でも、最初は先生が何を言っているのかまったく理解できませんでしたが、隣の人に聞いたり、先生に質問したりして、１カ月後には、だいたい聞き取れるようになっていきました。いろいろな生き方の人に出会いマイナス思考がなくなった学校の中だけでなく、友だちとサッカーに行ったり、カフェやバーに行って現が、今はその気持ちがわかります。英語だけでなく、言葉では言い表せないほどたくさんの素敵な経験ができました。

みなさんにもぜひ一度、日本を出てみることをおススメしたいですね。