日本で帰国生枠を狙うなら、留学中からしっかりと準備をすること
お名前:下遠野一樹さん
留学先:Rockridge Secondary School
経験者に聞く!
帰国生枠での入試で気をつけること
1.受験までに準備したこと
TOEFLは当然ですが現地にいるときに受けておきましょう。Official Scoreが発行されるまで時間がかかるし、日本に郵送する時間もかかります。
ちなみに、私が提出したTOEFLのスコアは、A. 90 R23 L25 S22 W20 でした。
出願書類は帰国前に全部揃えましょう。これは本当に重要なことで推薦状は日本に帰ってからでは間に合いません。推薦状をどんな先生に書いてもらえるかもとても重要です。推薦状を書いてもらうからにはその教科で最低80%くらい取ってないと先生も快諾してくれません。
ここで問題なのはいかに成績が良い教科が自分の行きたい学部に関係あるかです。美術系の科目は英語ができなくても評価が高い傾向にありますが、あなたは美術系の大学を目指しているのでしょうか? 違うなら絶対に美術系の先生には頼まないでください。法学部、経済学部、文学部とか文系ならEnglish 12でしょうし、理工学部ならPhysicsやChemistryやBiologyでしょう。
理系は留学生にとってありがたい(英語ができなくてもいい点取れる)でしょうが、文系学部に行きたい人は、英語のレベルがそうとう高くないと大変だということを覚悟してください。ここで役に立つのが、Englishの先生と仲良くすることです。私は厳しいことで有名な先生と仲が良かったので、推薦状を書いてもらいました。それを慶應法学部に出しました。
2.選考試験で気をつけたこと
◆志望理由書:
ここが真の勝負です。あなたのことは志望理由書でしか書けません。何度も書き直してください。絶対に自分1人だけでは書かないでください。親、友達、家庭教師など、第三者に添削してもらってください。恐らく3~4年留学していると、日本語が上手に書けなくなっていると思います。なので、早めに取り掛かってください。
でもなんだかんだ言いっても1番大事なのは”成績”と”推薦状”ですからね!
◆小論文:
恐らく2000字くらいの文章を読んで800字くらいを書く問題だったと思います。時間は本当に足りません。いかに速く書くかを鍛えましょう。また、漢字も復習しておきましょう。私は「経験」の「経」がかけませんでした。
◆面接:
面接官は2人の日本人です。案外、当たり障りのないことを聞かれます。でも志望理由は100%言いましょう。ダイレクトに志望理由は聞かれませんが、タイミングを見計らってここぞと言うときに熱く語りましょう。教授より多くの情報を持ってかかれば教授を圧倒できます。面接を自分のものにしてください。中には、受験生を泣かせることで有名な教授もいます。法学部志望の人は気をつけましょう。あなたの言うことは全て否定されると覚悟して面接の練習をしてください。
面接では、ありきたりのことを言うのはやめましょう。たとえば、「カナダは個人主義で日本は集団的に行動する」とか。誤解を恐れずに言うなら、あなたのしてきたことなんて、教授たちにとっては目新しくないんです。教授たちは耳にタコができるくらい「ボランティアで〜をする大切さを学んだ」とか「カナダは〜なのに日本は〜だからダメなんだ」とか聞いています。
要するにあなたはありふれた海外経験者の一人でしかなく、たった数十人しかとらない帰国生入試ではそんな人は目にも止まりません。もちろん個人の経験としてそれらを体験することはとっても意味があります。でも「受験」ですから、割り切って言わないことが懸命です。
もっと個人的な出来事を志望動機にしましょう。たとえば私は「カナダでいつも利用していた水素バスが費用対効果の面から廃止された。それは社会的に意義のある試みが市場原理によって絶たれた例であり、それを是正するには政策的是正しかないと思い法学部政治学科を志望した」というようにです。微妙な差でわからないという方もいるかもしれませんが、教授たちはちょっとの違いを感じ取ります。みなさん頭いいですから…。
3.慶應大学に合格したと思うポイント
成績(まあまあ)+ボランティアアワード+Honor Student Award+いい推薦状=合格ではないでしょうか。
私よりいい成績の人で日本式勉強をエクストラでしたくない人は、真面目に慶應は目指すべきですし、東大も夢ではありません!(東大の知人はGPA3.8+TOEFL110くらいでした)
4.高校生活で勉強以外で行った活動
ボランティアを100時間以上して学校のボランティアアワード金賞を受賞しました。大学ではボランティア経験がアピールになるので、ボランティアしたことが見える形でわかるようにしましょう。「ボランティアして〜を学びました」みたいなことはそれで結構ですが、受験はプレゼンなので第三者に結果が見えなければ意味がありません。各学校によって制度は違うでしょうがそれを調べることも合格への第一歩です。
5.帰国子女入試をこれからする生徒に向けてアドバイスをください。
帰国してから準備すればいいやと思っているならもう遅いです。現地にいる間に全てやりきりましょう。準備をした者にだけ結果がついてきます。とにかく、準備して受験当日が今までの勉強の成果を出す場であってワクワクするぐらいになりましょう!
体験談一覧へ
留学資料の一括請求へ
【あなたの留学経験を発信しませんか?】
これから海外留学を検討している方々に是非あなたの留学経験を共有してください!
留学は人生でも大きな決断の一つ。より良い留学体験をしていただくためにも先輩留学生のリアルな声はとても重要です。
自身の留学体験談を発信したい方はこちらのフォームから、あの国で留学編集部までご連絡ください。
体験談以外にも、現地の情報など様々なお役立ち情報も募集しております。
留学生の体験談
おすすめ留学プログラム
語学留学
1750000~
語学留学
143800~
語学留学
275,000円~
語学留学
55,600円~