課題が多く大変だったが、収穫は多かった

お名前:竹田知代(タケダチヨ)さん

留学先:Edith Cowan University

留学期間:4年間

パースから車で3時間のところにあるPinnacles

パースから車で3時間のところにあるPinnacles

寮で行われたInternational Dinner にて

寮で行われたInternational Dinner にて

ずっと夢だった留学が大学院で実現


 

昔から環境には興味がありましたが、日本では学ぶ機会に恵まれなかったため、大学の4年間は環境とは全く異なる分野を学びました。大学卒業後は、翻訳・通訳の営業という職に就き、いつか環境を海外で学びたいという思いを抱きながら資金を貯めていました。
大きな転機となったのは、仕事で出会った方から留学資金を出してくれるというお言葉をいただいたことです。自らの力で留学しようとは思っていましたが、資金面での後押しは、大学院留学という大きな決断を下すことに繋がりました。

 

大学院へ行くためのテストにも合格し、英語には自信がありましたが、現地では全く通用しなかったことに当初はかなり困惑しました。授業では、課題に対する評価が厳しく、基準に達しない場合は簡単に単位を落とされます。一学期目は、2単位を落とすことになり、半年間留学期間が伸びてしまいました。

 

授業や課題のため、必死に勉強した毎日


 

納得いくまで勉強に時間を費やしました。はじめのうちは、授業についていくことが本当に大変だったため、授業後の復習、不明な点は教授に聞きにいくなど、課題をこなすためにベストを尽くしました。24時間開いている図書館には通い詰めました。
毎回、かなりの量の参考書を読まなければならないので、手の抜き方や、読むべきポイントを絞って理解することに努めました。毎週出る課題の参考書は、少なくとも100ページはあるので、斜め読みをしながら、深く読むべきか否かを判断していました。

 

授業の内容がわかり始めたときには嬉しかったですね。1学期目は生活と勉強との両立が大変で、課題への評価がとても悪かったのですが、専門的な内容も理解できるような英語力をつけることで、授業の楽しさもわかり始めると共に、課題への評価を改善しました。
各学科にlearning advisorがいるのですが、論文の添削や課題の進め方の相談をするうちに、とても仲良くなり、今では家族のような関係になりました。

 

留学を通して、英語力と専門的知識の習得はもちろんですが、厳しい状況の中でも優先順位を決めて、目標を達成することができるようになりました。

 

休日は勉強や友人との時間に


 

留学時代は課題が多く、休日もよく図書館で勉強をしていました。課題の提出に追われていないときは、寮の仲間とビーチへ行ったり、ホームパーティーなどをして楽しみました。
勉強以外では、大学の近くのレストランでバイトと環境保全ボランティアに参加していました。また、沖縄の三線を広めるグループに入り、日本祭りなので演奏したり、ストリートで出会ったダンサーとチームを組んで踊っていました。

 

食事は自炊やバイトのまかないを食べていましたね。学校から寮が近かったので、お昼は帰って食べていました。また、学校にもカフェテリアはありましたが、日本の学食とは違い、値段が高く、お金のない留学生には行きにくい場所でした。

 

私の滞在していた寮は、学校から近かったのはいい点でしたが、実際のところお勧めしません。高いのに管理は不十分。6カ月後に引っ越したシェアハウスは、学校から近く、家賃も安く、きれいでもあり、ハウスメイトもとてもよかったです。さまざまな国からの学生が多かったため、International dinnerと称してそれぞれの国の料理を作り、文化交流をしていました。語学学校時代の友人も多かったので、大人数で実施するイベントが多かったですね。

 

積極性と動じない心が身についた


 

帰国してすぐの仕事は派遣という形態で研究員をしていましたが、責任感のあまりない業務をこなすだけに物足りなさを感じ、自発的に仕事をしたいと思い、正規雇用に切り替えました。職を探していた際、登録していた派遣会社の方に紹介してもらい、現在はCSRコンサルタントの仕事をしています。就職活動では語学力と環境系の知識を、留学で得たものとしてアピールしました。

 

留学自体が就職活動に役立ったかは分かりませんが、その経験は、積極的に自分をアピールし、何が起こっても動じない心構えとして自分に力を与えたと思います。面接では自分らしさを発揮することに焦点を当てていたので、担当の方とも率直に話せ、自分に合った会社を探すことができました。軸を持った就職活動をしていたので、希望が通らない場合でもあまり落ち込むことなく、次を目指していました。

 

留学中は環境アセスメント(土壌サンプリング、水の濁り調査など実地調査)、海洋学、生物多様性、環境データの測定など環境保護の最前線で働くための技術・知識を中心に勉強をしていましたが、現在は、環境保全を含む、企業が果たすべき社会への責任についてアドバイスを行っています。留学中に学び、特に今役に立っていると感じる知識は、人と環境との関係、企業の事業がどのように環境に影響するか、地域住民の環境の受け入れ方など、文化人類学です。

 

たくさんの収穫があった留学


 

新しい自分を探す旅でした。環境に興味がありましたが、実際勉強してみると想定したものと違っていたり、逆に全く興味のない分野で興味を持ち、能力を発揮することもありました。自分一人で勉強しながら生きていかなければいけないというプレッシャーもあり、ストレスが多い毎日でしたが、それでも留学してよかったと思えた人生の収穫はたくさんありました。

 

この方が利用した会社/学校

留学手配会社名 Edith Cowan University / Perth Institute of Business and Technology / エディスコーワン大学
所在地 〒 270 Joondalup Drive, Joondalup WA 6027 Australia
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