経験と実績が重視のオーストラリアで仕事を得るには
お名前:安河内佳祐(ヤスコウチ ケイスケ)さん
留学先:イエロンガ高校~クイーンズランド工科大学、グリフィス大学
安河内佳祐さん
シェークスピアに苦労した高校留学時代
高校1年のときにサマースクールで
アデレードに留学しました。そのときに、日本と違った自由な教育がとても気に入って、高2からはオーストラリアに留学したいと両親に相談しました。父は大反対しましたが、母は賛成で、父を説得してくれて高2からの留学が実現しました。
最初は英語が全くわからなくて、授業についていくのは大変でした。数学は日本のほうが進んでいるし世界共通なので苦労はありませんでした。でも国語(英語)は苦労しました。シェークスピアは、定番の教材なのですが、ただでさえ難しい古典を英語で読み、それについて意見を語るというのは大変でしたね。英語は会話の中で勉強しました。辞書なんて引いている暇もなく会話は進んでいくので、その都度「それってどういう意味」と聞いて少しずつ覚えていきました。高3の真ん中くらいでようやく会話が苦にならないくらいになっていました。
オーストラリアでは職業経験がなければ通用しない
卒業後、日本の大学に進学するつもりは全くなく、現地の
QUT(クイーンズランド工科大学)に進学。会計やファイナンス、国際ビジネスを学びました。卒業後帰国しましたが、仕事が見つからず、半年でオーストラリアに舞い戻り、今度は
ワーキングホリデー・ビザで滞在。州政府の求人に応募して、契約社員として採用され、一般事務の仕事をしました。その後、永住権の取得も視野に入れて、永住権取得のポイントの高いアカウンティングをグリフィス大学で学びました。その間も、州政府でのパートタイムを続けていましたが、卒業するときに監査部で求人があるから応募したらと声をかけてくださる方がいて、応募し、それが今の仕事になっています。
オーストラリアは経験と実績がとても重視される世界で、ワークエクスペリエンス(職業経験)がなければ、履歴書さえ見てくれません。そのため多くの大学生は1年生のうちから、企業にレジュメを送って、
インターンシップ先を探しています。学生のうちに経験を積んで自分のエンプロイアビリティ(就業価値)を高めておくのです。企業側も、インターンシップで学生の様子を見て信頼できる人を雇いたいので、インターンシップを希望する学生に門戸を開いています。互いにwin-winの関係というわけです。そういう情報を大学が教えてくれるとは限らず、口コミだったりするので、知っておいたほうがいいと思います。
ワーキングホリデーで失敗しないために
よく、ワーキングホリデーでオーストラリアに来た人から「仕事が無いので何か仕事はありませんか?」、「仕事を紹介してください。」と相談されることがありますが、英語力やコミュニケーション力が足りなければ、どこにも紹介できないのが現実です。ワーホリで来る人の大部分は、オーストラリアに行けばなんとかなるだろう、すぐに仕事が見つかるだろうと思っていますが、現実はそんなに甘くはありません。
仕事が見つからなくてあわてて語学学校に通うものの、日本人同士で集まって、思い通りにいかないワーホリ生活を愚痴っている人も少なくありません。せっかく語学学校に行くのなら、それなりの覚悟や目標をもち、「日本語では全く喋らない」「この期間は英語力向上のために没頭する」ぐらいの心構えで学ばないとお金と時間の無駄です。
オーストラリアでは、地方のファームなどで3カ月仕事をすれば、12カ月のビザの延長が可能です(セカンドワーキングホリデービザ)。しかし、これも明確な目標なしに、ただ期間を延長しただけでは何のプラスにもなりません。その期間で何を成し遂げるのか、明確な目標や目的を持ってほしいと思います。
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