「出会いは成長の種」

スペインで出会った全ての人が、僕を今の僕にしてくれた

  スペインに来て早や8か月が経ち、こちらでのプロジェクト、生活も終盤に入りました。 今思うと本当にたくさんの人と出会うことができました。ルームメイト、ボランティア仲間、お世話になっている機関の人たち、スペイン語学校の先生、学校のクラスメイト、BarやClubでその日だけ友達になった人たち、そして子どもたち。出会うことができた人数だけでなく、国籍の数もしっかりと覚えていません。ただ国籍も違う、年齢も違う、話す言葉も違う彼ら一人一人との出会いこそが、僕がスペインで得たものです。やっぱり人っていうのは、人と出会い、様々な人の価値観を知ることによって大きく成長する生き物なんだなと改めて思いました。   その中でもやっぱり子どもたちとの出会いは僕にとって特別です。僕のプロジェクトは親と一緒に暮らすことができない子どもたちが住んでいる家に行き、その子たちの世話をするというものですが、そこには5歳から16歳の子どもが8人います。プロジェクトが始まった当初は、彼らの言っていることが分からない、こっちが伝えようとしていることが伝えられないと大変なことが多かったりして、正直不安もありました。でもそんな不安はすぐになくなり、毎日彼ら8人と友達のように楽しく過ごしています。本当に良い子ばかりでみんな大好きです！！このプロジェクトを選んで、彼らと出会うことができて本当に良かったと思っています。   3か月前、僕はこんなことを書きました。   スペインに派遣される前、ICYE の出発前のオリエンテーションときに、「ボランティアとはなにか？」ということを考える時間がありました。もちろん答えなんて一つではないんですが、僕は「ボランティアとは、ボランティアを受ける側だけが幸せな気持ちなるのではなく、与える側も一緒に幸せになるもの」と答えました。プログラムが始まって約5か月が経ち、改めてこのことを考えると後者は十分です(笑)。十分幸せにしてもらいました。なので前者、子どもたちに「ケンが来てくれて本当に良かった！」と僕が帰国する時に心からそう思ってもらえるよう、これから残された時間を大切にし、毎日感謝の気持ちを忘れず、精一杯子供たちと遊ぼうと思います！！笑   3か月経った今も、僕は彼らからもらってばかりで何か与えることができたのかは分かりません。ただこの前、一人の子どもから、「なんでケン日本に帰るん？」「いつスペインに帰ってくる？」って聞かれて正直めっちゃ嬉しかったです（笑）。こう思ってくれているってことは、少しでも彼らに何かを与えることができたと考えていいのかなと勝手に思っています。   こちらで過ごす時間もほんとにあとわずかです。残された時間も人との出会いというものを大切にし、毎日感謝の気持ちを忘れず帰国の日を迎えることができればと思っています。そして日本に帰った後も、この1年間の素晴らしい経験を忘れずに過ごしていきたいと思います。