【留学経験を活かして就職】留学経験は絶対にキャリア形成に役立つ。周囲の価値観に惑わされず、自分にとってベストな選択を

お名前:三浦愛実さん

大学を休学⇒カナダでワーキングホリデー⇒帰国後就活⇒日本企業に就職

 

高校1年のときに1年間、ニュージーランドに留学。大学4年のときに休学してカナダへワーキングホリデーに。自然豊かなアルバータ州バンフのホテルで、多国籍の人たちとともにインターンシップを経験。価値観が全く異なる人たちとの出会いの中で、本当の幸せとは何かを考えさせられたという三浦愛実さん。帰国後、就職活動をして岐阜県の企業に就職。現在、社会人1年目の三浦さんに、就活で留学経験をどうアピールしたのか、留学経験は就職後どう役に立っているのかを聞いてみました。

負け組になりたくない!と大企業ばかりにアプローチ。
でも、本当の幸せはそこにはないと気づいた

就職活動はいつから?どのようにしましたか?

12月に帰国して、2月ごろから大手就活サイトに登録し、有名な大企業ばかりを見てエントリーシートを出していました。でも、有名で安定しているというだけで本当に興味があるわけでもない業界や企業ばかり見ていたので、4月ごろから本当にこの会社で働きたいのか、この会社の製品に自分は興味を持てるのかなど、就活の方向性について悩みが出てきました。

 

せっかくカナダで色々な人に出会い、他人の評価に左右されず、自分なりの価値観で生きていこうと思えるようになったはずなのに、「大企業に行けなければ負け組」みたいな価値観に戻ってしまっていたんですよね。

 

でも、ちょうどそのタイミングで、私と同じように休学してカナダにワーホリに行っていた友人から「何でみんな同じような大企業に行きたがるのか理解できない」と言われてはっとしました。

別の友人に、岐阜県の中小企業ばかりを集めた合同説明会があるから行ってみないかと誘われ参加してみたら、規模は小さいけれど、楽しく働けそうな面白い企業がいくつか見つかりました。そこで就活の方向性が大きく変わりましたね。

 

すでに就職している友達から、大企業に就職したものの、やりたい仕事はできず、やりがいがないという話や、大手の内定が出ていたのにあえて中小を選び、大きな仕事を任されてバリバリ働いているという話を聞いたりしたことも参考になりました。会社の規模が小さくても任せてもらえる仕事が大きく仕事内容が充実していたり、若手の意見を積極的に取り入れているような中小企業に絞っていきました。

就活では留学経験に質問が集中。
どんな経験をして何を得たかきちんと話せるとアピールになる

就活のときに、留学経験が役立ったと実感したことは?

ありますね。エントリーシートにも留学で経験したことを書き、そのせいかどうかわかりませんが、エントリーシートで落とされたことは一度もありません。面接のときも、留学で経験したことに質問が集中しました。実際に生きた英語を使って仕事をした経験は、興味を持ってもらえることが多かったです。また、海外出張がある企業では、一人で海外に行くのに抵抗がないことのアピールになりました。

まれに、「ワーキングホリデーで1年間遊んでいたのでは」と聞かれたこともありますが、多国籍な環境で働いた経験や、その経験から自分がどう変わったかをきちんと説明したことで、プラスのアピールになったと感じています。

留学経験は、ちゃんと話せるように、あらかじめまとめていたのでしょうか?

帰国後、ワーホリ経験者の集まる交流会にいくつか参加して、何が楽しかったか、苦労したことは?成長できたことは?など、体験談を語り合うことがありました。人に話すことで自分の経験が整理されたと思います。一人で考えていただけではまとまらなかったかもしれません。

中小企業だからこそ、入社早々から英語を使って
責任のある仕事を任され、やりがいのある日々

就職したのはどのような会社ですか?

株式会社TChic(http://tchic.jp/)という、岐阜のタイルメーカー兼商社で、海外(主にイタリアとスペイン)からタイルや工場で必要な備品などを輸入する仕事をしています。海外の取引先とは主にメールでやり取りすることが多いですが、日本に来ることも多いので、その際には対面で商談をしています。私の仕事の約6~7割は英語でしていますね。

9月にはイタリアで世界最大規模のタイル展示会が開かれるので、その際は通訳としてベテラン社員に同行する予定です。今後は、海外の工場まで行って打ち合わせをすることも出てくるかもしれません。

会社はアットホームな感じで社長との距離も近く、仕事にもやりがいを感じています。周囲の環境も自然に恵まれていて、カナダの大自然の中でゆったり暮らしていた環境に近いのも気に入っています。

 

留学経験を活かして就職した先輩三浦さん

海外から来日した取引先と打ち合せ。まだ入社して間がないが、責任のある仕事を任せてもらえ、やりがいを感じている。

留学経験を仕事に活かせているようですね。

英語力には多少自信がありますが、実際に外国人と商談をするのはプレッシャーもあるし簡単なことではありません。

でも、海外に住み、現地で英語を使って生活・仕事をしたという経験は、「あれだけのことができたのだから、きっとうまくやれる」という自信につながっていますね。実際、プレッシャーの中でも、堂々と楽しくやりとりできていると実感しています。

商談だけではなく、円滑に話を進めるために雑談を混ぜることも当然あります。そのときに、留学経験があるという話をするといいネタにもなるし、信頼関係や人間関係を作る上でも役立っていると感じます。

 

―今後はどんなふうにキャリア形成していきたいですか?

輸入に関する手続きや商談にはミスが許されないので、上司の確認を取りながら進めたり、商談も上司が話している内容を記録するので精一杯、というのが実情。早く独り立ちして、海外メーカーやエージェントと仕事をしていると胸を張って言えるようになりたいですね。それと、30歳までにもう1回くらいワーキングホリデーができたらな、と思っています。

留学で出遅れることなんか心配しないで!

今後、留学経験を活かして就活をする後輩にアドバイスするとしたら?

留学経験は、就活やキャリア形成の上で、絶対に強みになります。生きた英語を身につけるだけでなく、海外に住んで自分とは異なる価値観を持った人と触れ合い、自分の中に新たな価値観を構築させることで、自分はどんな仕事をしてどんな人生を歩んでいきたいのか、など自分自身を見つめ直すことができます。自分にとってのベストな選択をするための材料が増える、という点でも留学はオススメですね。

 

高校で1年、大学で1年休学しての留学だったので、不安はありましたが、その期間、自分自身はどんなことが嫌いでどんなことに興味を持てる人間なのか、自己分析をするいい機会になりました。結果的に、2年くらいの遅れはどうということなかった。それよりも、留学で得たことのほうがはるかに大きいと思います。

「私の英語勉強法」

留学前

高校生の時に一年間NZに語学留学をしました。このときは、会話力はほぼゼロ。自己紹介程度の英語しか話せませんでした。大学での休学留学はある程度英語力は身につけてから行ったので、英語には困りませんでした。

留学中

高校留学中は毎日欠かさず1時間以上、文法と語彙の勉強をしました。会話力だけでなく確実な文法と新しい単語をどんどん身につけることで、スラスラと英文が読めるようになり、そのうちに物事を英語で考えることが難なくできるようになりました。スピーキング力も格段に向上しました。

留学後

私自身は正しい文法を確実に身につけることで、英語で考える力がつきスラスラ話せるようになったので、今でも事あるごとに文法の勉強をし直したり、洋書を読んだりして身につけた英文法が抜け落ちないようにしています。帰国後、英会話の機会を積極的に設けたりなどはしていませんが、会話力が落ちた実感はありません。

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