宗教や文化の違いなどさまざまなことに問題意識を持つようになった

お名前:佐藤 誉翼(サトウ ヨハネ)さん

留学先:Winston Churchill High School

アルバータ州に留学を決めたのは、知り合いの方が住んでいたというのと、日本人収容所があったため、日系の方が多かったり、日本食のお店やレストランが多いにもかかわらず日本語が話せる人が少なかったためです。  

 

学業においてよかったのは、日本人は少ないけれど、日本人に対しての抵抗が少ないことです。ほとんどの方が英語しか話せないため、基本的には英語漬けでした。そして、もともと日系の方がたくさんおられたので、特に苦労もなく受け入れてもらえました。そのおかげで、友人もすぐにでき、楽しく英語を学べたり勉強を手伝ってもらえたりと、充実した留学生活が送れました。  

 

私がいたWinston Churchill High Schoolでは、他校にはない、IB(International Baccalaureate)をとることができたので、大学進学を考えている学生も多かったです。そんな彼らとの会話の中で、さまざまな問題意識や意見などを聞くことができました。これは大学進学を考えていた私にとってよい刺激となりました。

 

スポーツにも力を入れていて、少人数のため1人に対する教育の時間が多く、私も陸上競技でアルバータ州大会10位という成績を収めることができました。愛校心が強かったので友人との絆も厚く、未だに連絡をとる友人ができたのもWinston Churchill High School ならではだと思います。  

 

日本とアルバータ州の学校では異なることも多かったです。日本では大学受験のため、情報を覚えるという作業が多かったですが、アルバータ州の学校ではディスカッションが多かったです。何に対しても生徒の意見を求め、みんなで議論を行いました。今は日本の大学で勉強していますが、カナダの学校生活で得た、自分の意見を持つということがとても役に立っています。  

 

留学生活で1番印象に残っているのは、カラーラン(The Color Run)です。水風船をぶつけ合い、色の粉を撒き散らしながら長距離を走るというものなのですが、友人と全力でぶつけながら、ゴールまで競い合ったのは本気で取り組んだためか楽しかったです。口の中に粉が入りつつも肩を組んで写真をとったことは今でも覚えているよい思い出でです。   私は留学で語学力はもちろん、ディベートや、物事について考えることなどを学びました。

 

日本と違い、多民族国家であるカナダでは多くの民族が暮らしていて、特にアルバータ州では移民や日本人、先住民など歴史的にさまざまな関わりがありました。そのおかげか、関連する問題についてみんな積極的に考え自分の意見を持ち、それに感化され私も問題意識を持つようになりました。

 

他にもキリスト教やイスラム教の方が多く、無宗教の人が多い日本にはない考え方や、見解を知ることができました。これらの経験は自国では得られない上に日本人留学生の少ないアルバータ州だったからこそ得られたものだと思います。  

 

英語を学ぶために、英字新聞を読んだり、フラッシュカードを作ったり、友人もたくさん頼りました。英語を「使うこと」が学ぶ上で一番大事だと思ったので、ひたすら友人を捕まえては英語や勉強を教えてもらい、一緒に会話をしました。仲がよくなる上に勉強も教えてもらえたので本当に助かりました。今となっては助けてくれた友人は親友となり、未だに連絡をとるだけでなく、日本にも遊びに来てくれました。仲がよくなればなるほどもっと会話したいと思ったし、このモチベーションこそが英語を勉強する上で大切だと思います。  

 
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