15世紀の史料を読み解きヴェネツィア史を研究

お名前:渡辺千鶴さん

留学先:Università degli Studi di Padova

一橋大学社会学研究科にて博士後期課程進学後、投稿論文や博士論文のための史料収集を目的に、2015年10月から2016年7月まで単科コースでパドヴァ大学に在籍しました。その後、一年間のコースが終わるとともに修士コースに編入しました。ヴェネツィア史の研究のために、ヴェネツィアでの史料収集は必須でしたので、進学時から留学について検討していました。博士2年目の10月から、一橋大学からの留学奨学金の給付を受けることが出来ましたので、それをきっかけに留学をしました。

 

イタリアに着いてすぐに、滞在許可証の申請や納税者番号の取得、携帯電話の契約などが必要でしたが、イタリア語がほとんどわからないうちに契約に関するやり取りや、公共機関の窓口でのやり取りをしなくてはならず、とても大変でした。しかしそのときに手助けをしてもらったことをきっかけに、今でも交流が続く仲の良い友人ができました。

 

イタリア語の講義についていくのは大変ですが、大学院の講義は生徒の人数も少なく、教授や他の学生とのコミュニケーションが取りやすく、それが大変勉強の助けになります。また教授が講義に出席している学生をヴェネツィアやパドヴァの文書館に連れて行き、史料の探し方や読み方、使い方をその場で指導して下さったことはとても印象深く、講義の中では一番楽しい経験でした。

 

わからないことは同じ講義を受けている学生や教授に何度も訪ねることが大事だと思います。イタリアに着いたばかりの頃は一人で講義を受け、一人で勉強していて大変でしたが、コミュニケーションをとることで、教授が私の研究内容や語学レベルに適切な本を紹介してくださったり、友人が助けてくれたりするようになりました。

 

イタリアに来てから、特に語学の面でイタリア人の友人たちに助けてもらってばかりだったので、語学交換をして一緒に勉強しているイタリア人の友人が、去年の12月に実施された日本語能力試験に合格したという知らせを聞いたときはとても嬉しかったです。

 

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