お名前:忰田康征(カセダ ヤスユキ)さん
留学先:Griffith University
忰田康征さん
留学への漠然とした興味はありましたが、小中高大学まで野球に打ち込んでいたので機会がありませんでした。社内で勤続4年~8年の社員を対象とした留学制度があり(TOEFL iBT80以上が条件)、入社7年目のぎりぎりで参加しました。英語は今後絶対必要になると思っていたからです。今、5カ月を過ぎたところです。英語力はまだまだで苦労することは多いですが、来てよかったですね。
オーストラリアに来て一番驚いたことは、価値観が全く違うこと。日本は、明日の仕事のために早く寝ようとか、仕事中心で毎日が回っているように思います。でも、オーストラリアでは、家族が中心。仕事もしますが、家族との時間を楽しむことを中心に毎日がまわっているように感じます。幸せそうで、いいなと思いますね。
もう一つ、日本とオーストラリアが大きく違うと思ったのは、オーストラリアの人は、弱みより強みにフォーカスすること。たとえば私は、「英語があまりしゃべれない」という弱みばかり気にしていましたが、先生は、「日本語と英語が話せるのがあなたの強みでしょう。弱いことは気にせず、強みを伸ばしなさい」と言う。
また、未知のことに挑戦するときは不安で、それが日本にいるときはストレスになっていましたが、こちらでは、「新しいチャレンジをするときに不安になるのは、成長しようとしている証で、いいこと。不安がないということは成長もないということで、よくないこと」という考え方なのです。これまではストレスをネガティブにとらえていましたが、考え方が180度かわりましたね。
授業でTPPについてディスカッションしたときに、とても印象に残ったことがあります。あるオーストラリア人の学生は、チリ産のワインを世界中に売ることができるからTPPに賛成だと言う。私はTPPで日本が不利になる、と、自国目線でしか考えていませんでしたが、そういう視点もあるのだと気づかされました。
今、グリフィス大学のスポーツマネジメントのマスターコースを履修しています。2019年のラグビーワールドカップや2020の東京オリンピックを控え、今後、必ずスポーツマネジメントの知識が必要となると思うからです。日本では、スポーツは教育の分野という捉え方が一般的で、ビジネスという捉え方は邪道とみなされているところがあります。しかし、スポーツの、ビジネスとしての可能性はとても高い。日本では学問としての取り組みが遅れていると思います。
授業は、最初は全くわからなくて落ち込みました。事前に授業の資料をもらって予習をするのですが、3時間の授業のために8時間の予習をしていましたね。でも、そのおかげで、だんだん授業の内容もわかるようになってきました。できないからといって落ちこぼれのレッテルを貼られることはなく、強みを生かしてがんばれと言ってくれる環境だったからがんばれたのかもしれません。オーストラリアは移民が多い国なので、英語のフォローアップがしっかりしていて、無料レッスンなどもあり恵まれた環境だと思います。
現在、アメリカ人、メキシコ人、ベトナム人の留学生たちとシェアハウスで暮らしています。交通の便もよく生活には不自由していません。最初は文化の違いに戸惑うこともありましたが、それはお互いさま。むしろその違いを楽しみながら暮らしています。
あと1年半残っていますが、2年間しかいられないので、ボランティ活動や、地元のサークル活動など、色々な経験をしたいと思っています。体育系、文科系ともサークル活動は盛んなので、いろいろなサークルに参加して友達の輪を広げたいですね。一番やりたいのはインターンシップです。理論として学んでいるスポーツマネジメントを実際の現場でどう生かせるのか見てみたいですね。ラグビーの五郎丸歩選手が、ブリスベンが本拠地のレッズに来るのでアプライしてみようと思っています。
留学を迷っている人に言いたいのは、思ったよりなんとかなるので、迷っているより来た方がいいということ。オーストラリアは、英語ができない人に対する社会の寛容性が高いと感じます。英語ができなくてもコミュニケーションはなんとかなる。習うより慣れろです。日本で勉強しているより来てしまったほうが早い。 これからの時代は、大企業に就職しても生活が保証される時代ではありません。能力を持って転職できる人材でないと生きていけないと思います。休職や休学をしてでも留学をして苦しい経験をしたほうが将来絶対に役立つのではないでしょうか。
留学手配会社名 | Griffith University / グリフィス大学 |
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所在地 | 〒 Brisbane |
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