こんな贅沢な時間は二度とない
お名前:和田 楓(ワダ カエデ)さん
留学先:ボリビア ラパス ボランティア
留学期間:2013年9月~2014年3月
参加プログラム費用:800,000円
滞在方法:ホームステイ
自分の目で見て、肌で感じたボリビアの“リアル”
プログラム参加前は、日本で会社員をしていました。英語は話せるので、別の言語を習得したかったということでスペイン語圏である南米を選択し、南米の中でも最も貧しいボリビアを選択しました。
■ボランティアの内容
午前中:孤児院(親のいない子供や何らかの事情で親と生活できない子供がいる施設)で赤ちゃん(2~3歳)のお世話。0歳~7歳ぐらいの子供たちが100人程度生活している施設です。ご飯をあげたり、おむつを替えたり、一緒に遊んだり、散歩に連れて行ったり。3歳以下の子供たちは年齢ごとに10人程度で1つの部屋に分けられていて、途中で他のボランティアが一時的に来ることもありましたが、基本的に1人で1つの部屋を担当していました。1つの部屋に1人、マミータと呼ばれるお世話係はいましたが、「必要最低限の世話のみを行う」というイメージで、私たちボランティアは子供達に愛情をもって遊んだり、いつも傍にいて見ている、という姿勢を持つようにしていました。
午後:午前とは別の孤児院で、子供達のお世話。3歳~15歳ぐらいの子供達が70人程度生活している施設です。宿題のサポートや主に世界の様々な国を知るアクティビティの企画・実践、プールへの引率・水泳のサポートを行いました。
■一番よかったこと、感動したこと
良くも悪くも家族間の繋がりが強い。誕生日やクリスマス等、家族で過ごすことが多く、素敵だと感じました。一方で、いつまでたっても親離れ・子離れ出来ていない場面を見ることも多かったです。
■一番大変だったこと、悲しかったこと、恋しくなった日本のもの
覚悟していたことでしたが、1番はスペイン語の習得です。自分の居場所がないと感じたり、ボランティア仲間とスムーズにコミュニケーションがとれなかったり。
帰国する時、孤児院の子供達やボランティア仲間との別れが1番悲しかったです。無邪気に駆け寄ってきてくれて、懐いてくれた子達にもう会えないと思うとすごく悲しくなりました。
ボリビアの食事も美味しいのですが、同じような味付けなので割とすぐ飽きてしまい日本食が恋しくなりました。日本のお米、お味噌汁、お刺身、焼き肉などなど…。
■得たと思うもの
・スペイン語…ある程度は話せるようになりました。
・何とかなるさ精神…日本では考えられないことやハプニングだらけだったので、多少のことでは驚かなくなりました。
・大らかな心(適当さ?)…本当に、ボリビアは適当だったりコロコロ変わることが多かったので、イラッとすることも少なくなったと思います。
・直感…頼れるものが自分だけだったので、「これはやばい」「何だか変」と少しでも思ったら行動に写すようになりました。大抵、直感は当たります。
・タフさ…過酷な環境で過ごすこともあったので、割と乗り越えられると実感しました。
・日本の生活、親に対する感謝の気持ち…改めて感じました。
■帰ってきたばかりの今思うこと…
私はホストファミリー・仕事や仕事仲間に本当に恵まれていると思いました。やりたかった仕事ができ、特段問題もなく、限られた時間を仕事・旅行と有効に活用することが出来、大変満足しています。ボリビアでは日本では味わうことの出来ない大自然や、治安が悪い中でも沢山の人の優しさに助けられたり、必死に生きる人々の姿を見たりすることで、日本での生活が全てではないと感じました。
一方で、自分は日本人だとも、感じました。日本での生活を知っているからこそ、もっと便利で快適でサービスが行き届いていて、責任をもって仕事をしている国を知っていて自分がそこで育ったからこそ、ボリビアの人々の生活に対して理解は出来るものの、永遠にそこで生活したい、とまでは思うことはできませんでした。孤児や親と生活できない子供達が大変多く、貧富の差が激しく、国としてまだまだ変われる・変わっていく必要があると思っています。そのためには正しい、質の良い「教育」が必要です。また、他国からのボランティアも多くいましたが、その限界も感じました。最善策は現地の人々がそこで働くことだと感じました。海外からの支援で、給与や施設、ツール等の仕組みを作ることは出来ると思います。他国からのボランティアによって刺激は与えられますが、例えば孤児院であれば長期的に子供達と関わり、言葉や文化も含めてよく知っている人が中心にいるべきです。この先数十年で、ボリビアの子供達が少しでも暮らしやすく、将来に対して希望を持てる国になっていることを願うばかりです。
■未来の参加者へのメッセージ
こんな贅沢な時間は二度とないと思って、沢山見て、感じて、考えてください。自分のしたいことが出来るということや、応援してくれる人たちへ感謝の気持ちを忘れずに、自分のやりたいことや出来ることを精一杯してください!その経験が必ず自分に返ってきて活きてきます。人生1回、楽しんでください!
この方が利用した会社/学校
留学手配会社名 |
NPO法人 ICYEジャパン |
所在地 |
〒169-0074 東京都新宿区北新宿1-7-21 高澤ビル901号 |
営業時間 |
10:00~18:00(火~土) |
定休日 |
日・月・祝日 |
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