ヨーロピアンに人気の留学先 地中海に浮かぶマルタ島で英語研修！

今回、特派員に選ばれた山田夏紀さんが挑戦するのは、マルタ共和国での英語研修。 美しい海に囲まれ世界遺産でも有名なマルタは、リゾート地として知られているが、公用語は英語とマルタ語で、ヨーロッパでは留学先としても人気のスポット。 いろんな国から来た留学生たちとの交流や、観光もたっぷり楽しんでもらった！

インターナショナルな環境で 世界中の友達ができた！

クラスは10人以下の少人数だけど、国籍はトルコ、ブラジル、スペイン、ロシア、イタリアなど、バラエティー豊か。日本人は2人だけ！

  私が通った語学学校は、マルタ有数の大規模校「ECマルタ」。入校日にレベルチェックのテストを受ける生徒は、なんと100人以上！マルタはヨーロピアンを中心にいろんな国から生徒が集まると聞いていたので、「友達をたくさん作ること」も目標のひとつにしていたのですが、最初は人が多すぎて自分が埋もれてしまいそうな気がしていました。  

でも、クラスは10人以下の少人数だったので、クラスメイトや学校主催のウェルカムパーティーで知り合った人に積極的に話しかけました。イタリア、スペイン、ロシア、トルコ、モロッコ、キューバなど国籍は様々で、なかには聞いたこともない国の人もいてビックリ。  

学校は午前9時から午後2時30分までで、休憩をはさみながら90分授業が3コマ。先生はマルタの人だけでなく、ほかの英語圏の国から来た人もいます。最初はマルタのなまりのある英語に少し戸惑いましたが、数日で慣れました。先生たちは明るく魅力的な人が多く、わかるまで丁寧に教えてくれます。授業は一方的に聴くだけではなく、生徒がみんな発言をするので活気があり、毎日楽しく学べました。スタッフの方も親切で、つたない英語で伝えようとする生徒の言葉を嫌な顔ひとつせずに聞いてくれたので、安心して学校生活を送れました。

でも、何よりも私が感動したのは、この学校に来て世界中の友達ができたこと。今は別れた後もインターネットでつながっていられるから、みんなとまた再会したいと思っています。この学校で学べて本当によかった！  

「ECマルタ」は繁華街のひとつセント・ジュリアンに位置し、周辺にはレストランやバー、ビーチ、映画館もあり、とっても便利

修了書をいただいて、学校のスタッフと一緒に。1週間があっという間で、慣れたところで帰るのが残念。本当はもっと長くいたかった！

マルタの海は本当にきれい！ この感動は言葉では表せない

船に乗って洞窟を回る。海の色がきれいで感動！

  マルタには世界遺産や観光名所がたくさんあるので、放課後は町を散策したり、学校主催のアクティビティにも積極的に参加しました。  

一番感動したのは「ブルーグロット（青の洞窟）」。海にある洞窟を船で観光するのですが、言葉で説明できないくらい海の色がきれい！群青色のような深い色なのに透き通っていて、光が当たるとさらに透明度が増して……、こんなにきれいな青色は見たことがないほど。友達が「インクをこぼしたみたい」と言っていたけど、ピッタリな表現だと思いました。  

一緒にいたポーランド人の友達が「インクをこぼしたみたい」と言った青い海。この美しさは写真や映像ではなく、自分の目で見ないと伝わらない！

  留学中の宿泊先は学校から徒歩5分の寮。部屋はとてもきれいで、テレビや冷蔵庫、キッチンもあって不便なく暮らすことができました。ただ、マルタは小さな島国なのでインフラ整備が十分でなく、水道事情や通信環境など日本と比べると不便さを感じることもあるようです。

でも、治安はいいから夜も外出しやすいし、寮は学校やお店にも近く、便利な場所にあったので快適でした。  

韓国人の留学生と一緒に。シェアメイトはほかにドイツ人、スイス人、日本人がいて、寮もインターナショナル！

ゆったりとした時間が流れる 心地よい空間がマルタの魅力

首都でもあるヴァレッタは世界遺産の街。美しい街並みは、ライムストーンと呼ばれるハチミツ色の石灰石で統一されている

今回、マルタで過ごす貴重な時間を1秒でもムダにしないように、勉強も遊びも寝る間を惜しんでがんばりました。  

特に印象に残っているのは、マルタの時間の流れ方。日本では電車が5分遅れただけでイライラするし、時間をムダにしている気がしていました。ところがマルタでは、せかせかする人が誰もいない。時刻表なんてあるようでないし、急いでいる人なんて一度も見なかったほど、ゆったりとした時間が心地よく流れています。夕方になるとみんな表に出てきて、椅子に座ってお話を始めたり、海岸沿いを散歩したり……。

うまく言葉にできないけど、そんなマルタの空気感というか、雰囲気がマルタの一番の魅力ではないかと思います。私も滞在中はストレスを感じることなく過ごすことができたので、日本での自分の生活を見つめ直すきっかけにもなりました。 最後に、マルタで出会った人、モノ、すべてに「ありがとう」と言いたい。1週間、本当に、すべてが楽しかった！  

マルタのビール「チスク」とジュース「キニー」にもトライ。日本のビールは苦くて飲めないのに、チスクは飲めた！

マルタはどこに行っても街並みがきれい。左右に鐘がある教会や、出窓のある建物がマルタの伝統的な様式だそう。これらもすべて、ライムストーンでできている

山田夏紀さん

カナダへの短期留学をきっかけに、コミュニケーションをとる手段として英語の重要性を実感したという山田さん。国際交流の場でも言いたいことがうまく伝えられず、この状況をなんとかしたいと、マルタでの英語研修に挑戦してくれた。

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