公開:2018-01-30 更新:2018/12/04
中央ヨーロッパのカルパチア盆地にある小さな国、ハンガリーのブダペストに向かいます。リスト・フェレンツ国際空港のターミナル2Aに降り立ちます。ちなみに、シェンゲン国からの便がターミナル2Aで非シェンゲン国からの便がターミナル2Bに到着するようになっているらしいです。
シェンゲン国というのは、シェンゲン協定加盟国のことを指しますが、国境での出入国管理をなくして人やモノの行き来を自由にできるようにしたEUの協定で、最初にシェンゲン国にて入国審査を済ますと、最後にシェンゲン国を出るまで出国審査はなく、シェンゲン協定加盟国内であれば国境をまたいで自由に行き来することができる訳です。加盟国はイギリスやアイルランドを除いたほとんどのヨーロッパの諸国が加盟しているので、隣国を電車や車で国境の入国審査をせずに行き来することができます。もちろんハンガリーもそのシェンゲン国の1つです。
リスト・フェレンツ国際空港からダウンタウンまでは他の空港のアクセスと違ってちょっと不便です。バスと電車を乗り継いで向かうことになります。ターミナル2から200E番のバスで終点のケーバーニャ・キシュペシュトまで行って、そこから地下鉄M3に乗り継いでダウンタウンに向かいます。トータルで約1時間ですね。この手段が最も安いです。
ハンガリーは、中央ヨーロッパの共和制国家で、西にオーストリア、スロベニア、北にスロバキア、東にウクライナ、ルーマニア、南にセルビア、南西にクロアチアに囲まれている内陸の小国です。2004年にEU加盟国となりましたが、通貨は現地通貨であるフォリント(Forint)になります。一応ユーロも使えますが場所によっては受け付けてくれないところもありますし、ユーロを使ってもおつりはフォリントで返ってくるケースが多いです。言語はハンガリー語ですが、英語も通じます。ただ、場所によっては英語が通じないところもあるので要注意です。首都はブダペストで、このブダペストはロンドン、イスタンブールに次いで世界で3番目に地下鉄が開通した都市らしいです。 ハンガリーの首都・ブダペストは街の美しさに定評があり、「ドナウの真珠」、「ドナウのバラ」、「ドナウの女王」、「東欧のパリ」なんて呼ばれているらしいです。
街の中央にヨーロッパの大河である有名なドナウ川が流れています。ちなみに、このドナウ川を挟んでブダ地区とペスト地区に分かれていて、昔は別の都市として扱われていたらしく、合わさってブダペストと呼ばれるようになったのは1873年とのことです。
ドナウ川の東河岸にあるアンドラーシ通りから歩いて、トラム(路面電車)が走るドナウ河岸を越し、くさり橋という愛称で親しまれておりハンガリーで最も美しい橋と言われるセーチェーニ鎖橋を渡ると、ブダ城があるブダ地区に入るのですが、このアンドラーシ通り、ドナウ河岸、ブダ城地区はハンガリーの世界遺産の1つだそうです。街そのものが世界遺産として認定されている訳ですね。何とも美しい風景がずっと続いていきます。 そして、ブダ城がそびえ立つ丘を登っていくと広大な素晴らしい景色が目の前に現れます。
これがドナウの真珠などと呼ばれる所以なんだなぁっと実感です。この丘からドナウ川に架かるセーチェーニ鎖橋、ドナウ川の向こう側には国会議事堂や聖イシュトヴァーン大聖堂など、ペスト地区の街並みを一望することができます。この丘に登るのにケーブルカーもありますが、せっかくなので徒歩で登ることがおススメ。ゆっくり街並みを見下ろしながら城壁に囲まれた山道を約20分で登るとこの景色に辿り着くので、達成感も加味されて最高の気分でこの壮大な景色を楽しめるはずです。そして、昼間のこの景色も壮大でしたが、夜景はもっと綺麗でロマンチックらしいですよ。
全体的に小さな街ではあるのですが、静かなヨーロッパの街並みを楽しめる素敵な街でした。それと、何よりも物価が安いので、住むにも適している街かもしれません。そして、ダウンタウンには観光客用のしっかりとしたゲストハウスもいくつか点在しているので、安価で泊まることができ、低コストで来れる場所でもあると思います。 では、続いてはお隣の国、スロバキアのブラチスラヴァに向かいたいと思います。
この記事を書いた人
大学卒業後、上場企業にて法人営業・人事採用・教育分野でキャリアを積む。 |