公開:2019-10-08 更新:2019/10/08
少しづつ気温が下がり、過ごしやすくなってくる10月。
お祭りの一大シーズンの夏が終わり、落ち着いた秋がやってきます。日本では開催されるお祭りが夏と比べぐっと減ってしまいますが、世界では10月にどんなお祭りが開催されているのでしょう。
世界の10月に開催されるお祭りを紹介する前に、世界的に開催され盛り上がっているハロウィンを紹介します。
近年日本でも各地で盛り上がりをみせる10月最大のイベント「ハロウィン」ですが、9月に入ると、さまざまな場所で準備が進んでいきます。スーパーのお菓子売り場にはハロウィン用の個包装されたお菓子が、特別なハロウィンデザインで売られます。
ショッピングモールやテーマパークなどはオレンジと黒のハロウィンカラーに染まり、季節が変わったことを実感させてくれますね。仮装してパレード、仮装して子供がお菓子をたくさんもらえる行事のハロウィンにはどんな歴史があるのでしょうか。
10月31日が一年の終わりであった古代のケルト人にとっての宗教的なお祭りが起源とされているのがハロウィンです。しかし現在では秋の収穫を祝い悪いものを追い出すための民間行事として広まっています。
かぼちゃをくり抜いてランタンにする「ジャック・オー・ランタン」は悪魔を追い払うという意味で、怖い顔にくり抜かれています。特にハロウィンを盛大に行っているアイルランドではハロウィンの休日があるほどです。
ハロウィンの日には、子どもたちはお化けや魔女、最近ではヒーローやプリンセスなどの仮装をして近所の家々を回ります。その際に「トリック・オア・トリート(Trick or treat.)」お菓子をくれないといたずらするぞ、と言いながらお菓子をもらいます。今では子どもだけではなく、思い思いの仮装で大人も楽む行事となしました。
アメリカやイギリスを始めとするヨーロッパで根付いている行事ですが、近年ではアジアにも広がり、各地でハロウィンイベントが催されています。日本では、国内最大級と言われる川崎のハロウィンパレードは20年以上も続いていて、日本にもすっかりハロウィンが定着しきたようです。
クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見した日を祝う行事です。
10月の第2月曜日が祝日となっており、各地でパレードが行われるなど、大規模な行事になっています。コロンブスの出身地イタリアでも同様に、新大陸発見を記念して祝われます。アメリカ以外では、ブラジル、コロンビア、ベネズエラなど一部のラテンアメリカの国々と、スペインでもお祝いの日とされています。
新大陸発見に伴い多くの犠牲が出た歴史的な背景から、この日を祝日と認めていない州もあり、アメリカ国内でもすべての州で行事が行われるわけではありません。
カンタベリー・フェスティバルは、イギリス国教会の聖地カンタベリーで行われるアートフェスティバルのことで、約2週間にわたり数カ所の劇場やホールでコンサートやお芝居、展覧会が毎日行われます。パレードや屋台も出るので大人から子どもまで、さまざまな年代が楽しめる催しです。
カンタベリー大聖堂は聖地として多くの信者や観光客が訪れる観光スポットで、美しいステンドグラスと荘厳な雰囲気に圧倒されるでしょう。フェスティバル開催時期と合わせて見学すれば、より楽しめるでしょう。
神の恵みに感謝し、収穫を祝うというサンクスギビング(Thanksgiving)は、アメリカ、カナダでは祝日になっています。サンクスギビング・デーの成り立ちは諸説ありますが、一般的には、イギリスからアメリカ大陸に渡ったピューリタンらが始めたことと言われています。彼らが到着した年は、ひどい飢饉で多くの犠牲が出たそうですが、翌年になるとインディアンからとうもろこしなどの穀物や作物の栽培を習って、大きな収穫を得たそうです。そのことから、教えてくれたインディアンへ感謝のしるしとして、ごちそうをふるまったといいます。これがサンクスギビングの起源と言われています。
もともとは神に感謝を捧げる宗教的な意味合いがありましたが、現在では家族が集まって団らんをする日として定着しており、始まったときの意味は弱くなってきています。
アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日というように、時期は少し違いますが、どちらも同じ意味でお祝いをしています。サンクスギビング・デーで食べられる定番のメニューが七面鳥でであることから、「ターキー・デー」とも呼ばれています。七面鳥の中に詰め物をしてローストし、クランベリーソースやグレイビーソースをかけて食べます。クリスマスと同じようなメニューで、親族で集まって食事をする家庭が多いようです。
オーストラリアでの10月にある大きな行事と言えば、スカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sculpture By the Sea)です。1997年より始まり、ボンダイ・ビーチの海沿いに100点ほどのアート作品が展示される、海とアートの祭典です。沿岸の遊歩道3キロに渡って続き、野外で有名アーティストの作品を鑑賞できます。
野外展示なので普段では観ることができないような巨大な作品が多く展示されます。期間中はもちろん24時間観られるので、朝と夜とでまた違った見方ができる楽しみがあります。
国内外から多くの人が訪れる人気のイベントで、ユニークな作品が迎えてくれるアートイベントです。今ではすっかりオーストラリアの初夏の風物詩となっています。
ピエモンテ州アルバで毎年行われている白トリュフの見本市には多くの人が集まります。
1928年頃から開催され、イタリアでも伝統の行事となりつつあります。一般的な黒トリュフに比べて、「白いダイヤ」とも言われる白トリュフは限られた地域でしか採れず、大変貴重な高級食材として知られています。
その白トリュフを期間限定で堪能できるとあって、毎年多くの観光客が訪れます。白トリュフを使ったさまざまな料理を試食でき、贅沢な時間を味わえそうですね。もちろん黒トリュフも味わえます。期間中は、ワインや音楽などのイベントも開催されるので、美食の国イタリアの魅力を知ることができるでしょう。
イタリアでは秋口からさまざまな秋の収穫祭が催されます。ぶどう祭りはぶどうの収穫時期に合わせて各地域で開催され、多くのワイナリーが出品するワインを試飲することができます。街の噴水からワインを出すという面白い演出が行われ、訪れる人々を大いに楽しませてくれます。
また、各地区で制作された山車のパレードも行われ、コンテストも行われます。どの地区もかなり力の入った作品を作るので見るだけでもとても楽しいです。
ワインが身近にあるイタリアならではのお祭り。ワイン好きなら一度は訪れてみたいですね。
10月の第3週末に開催されるフィリピン・バコロドのお祭りです。
バコロドは微笑みの都市とも呼ばれており、このお祭りにもとにかく明るく笑顔で!という意味があります。
これまでの発展の陰には多くの苦労があったフィリピン。「つらいときも笑顔で!」を合言葉に派手な衣装に仮面をつけて踊ります。見るだけで元気をもらえるマスカラ・フェスティバル。現在ではアジアの中でも大規模なお祭りに数えられています。子どもたちは各学校ごとや地域ごとでパレードに参加します。コンテストも開催されるのでとにかく街中が熱く盛り上がります。
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