公開:2020-01-21 更新:2020/01/21
オリンピックやワールドカップ、世界的なコンテストなどが日本で開かれることがあると、世界中から人が訪れます。そんな時に試されるのが、「おもてなしの心」です。海外に行って心細い思いをした時など、現地での些細な親切に心温まる思いをした経験はありませんか? 「hospitality」とは「思いやり」「おもてなし」を意味しますが、「ホスピタリティ業界」となると、どのような業界、職業のことを意味するのでしょうか。
ホスピタリティ業界、その職業、そして留学して学べることなど、ホスピタリティ業界で活躍するための留学についてご紹介します!
「ホスピタリティ」と「サービス」の違いをきちんと説明できますか?なんとなく…という人が多いのではないでしょうか。
「ホスピタリティ」とは、ラテン語の「Hospics」が語源。巡礼途中の疲れた旅人に、現地の人たちが無償で泊まるところや食事の世話をしたこと、また病気やけがなどの手当てをしてあげたことが今の「ホスピタリティ」という言葉になりました。つまり、誰かに頼まれたり命令されて行う行為ではなく、相手からの見返りを求めるものでもありません。相手を思いやること、もてなすことで喜んでもらうことを大切にしているのです。
一方「サービス」とは、これもラテン語の「Servus(奴隷)」という言葉が語源。「奉仕する」「仕える」という意味があります。サービスを受ける人、サービスを提供する人という主従関係が成立します。さらに、サービスには提供したものに対して対価が発生します。
このように、「ホスピタリティ」はその行いにはお金が発生しないものということがわかります。どの仕事に対しても、普段の生活でも「ホスピタリティ精神を持つ」などと言われることがありますが、これは「思いやりを持って人と接する」ということを指すのですね。
日本人にとって「ホスピタリティ」は比較的多くの人が知る単語「hospital(ホスピタル—病院)」に似ていることから、病院関係の仕事?と思う人がいるようです。しかし、医師や看護師、薬剤師などはホスピタリティ業界の仕事ではありません。
ではどのようなものがホスピタリティ業界の仕事なのでしょう。仕事によっては複数の職種で活躍できるものがあります。下記するものはいわゆる「現場」での仕事です。他の職種同様、ホスピタリティ業界にも営業、企画、広報などの仕事がもちろんあります。接客などは苦手だけれど、人の喜ぶ仕事に携わりたいと思う人にはぴったりです。
ホールスタッフ、フロント、コンシェルジュ、客室係、支配人、ウェイター、バーテンダー、ソムリエなど
キャビンアテンダント、グランドスタッフ、クルーズスタッフ、ツアーコンダクター、ツアープランナー、旅行代理店での仕事、レジャー・アミューズメント施設での仕事など
シェフ、キッチンスタッフ、ホールスタッフ、ウェイターなど
ウェディングプランナー、フラワーデザイナー、メイク・ヘアメイクアーティスト、アテンダー、ホーススタッフ、カメラマン・映像スタッフなど
このように、おもてなし、思いやりの心を持って働くことがとても大切な職種が多いホスピタリティ業界ですが、日本だけでなく海外でも活躍できるものが多いことに気がつきます。接客やシェフ、カメラマンなどはスキルが必要で、高いスキルを持っていればそれだけ活躍の場も広がります。
ウィンタースポーツの盛んなカナダでは、ホテルでのインターンシップが人気です。プライベートでいつでもウィンタースポーツを楽しめ、仕事ではホスピタリティを学べます。訛りのない綺麗な英語を学べるのもカナダの嬉しいポイントです。また、ワーキングホリデー先としても人気のカナダは、現地のカフェやレストランで働くことで英語と接客業務の両方を身につけることも可能です。
体験談:一生忘れられない最高の思い出
温暖な気候と美しいビーチ、雄大な自然の広がるオーストラリアには世界的に人気の観光地が多くあり、毎年たくさんの外国人観光客が訪れます。そのためホスピタリティ産業もとても盛んで、専門の学校もあります。
オーストラリアのワーキングホリデーができる国で、多くの日本人が滞在しています。メルボルンには多くのカフェがあり、語学学校に通いながらその技術を学ぶこともできます。終了後にカフェで働くこともできるので、英語と技術の両方を身につけられます。
観光、ホスピタリティの分野で高い評価を得ている学校です。
メルボルンにある、オーストラリア最大規模、創立75年以上の歴史を誇る政府資金による教育機関。ホスピタリティ業、観光・旅行業、飲食業、サービス業に特化し、業界で即戦力となる技術を身につけるトレーニングを提供しています。
◾️William Angliss Instituteの体験談:人生の転機であり、 これからの人生のベースとなった留学
ホテル、観光学に強く実践的な教育にも力を入れており、各コースでは、インターンシップが単位として認められます。航空関係で働きたい方にはぴったりなグリフィス大学は、卒業後、航空会社等で勤務するだけでなく、航空・航空宇宙・情報技術産業など多くの活躍の場があります。
観光・ホテルマネジメントの分野でも、主な卒業後の進路としては、テーマパークやクルーズ船事業、研究教育関連施設、国や州の観光当局、旅行代理店、レストラン、イベントマネジメント、ツアーガイドなどホスピタリティやツーリズムに関するものが挙げられます。
◾️Griffith Universityの体験談:休職・休学してでも留学する価値はある
ニュージーランドは日本と同じくらいの面積の国ですが、人口は日本の半分以下。その雄大な自然は火山や氷河も有し、映画のロケ地としても有名です。
人々はおおらかで親日家が多い国としても知られています。そんなニュージーランドは観光業も盛んで、ツーリズムを学びたい人にはおススメ。航空業界で活躍するための専門学校もあります。
NZSTはニュージーランド最大の航空・観光業の専門教育機関です。NZSTは、航空業界・旅行・観光業界との強力なネットワークから、卒業生の91%以上が、航空会社やホテル、クルーズ会社、旅行会社といったグローバル企業への就職を果たしています。
◾️New Zealand School of Tourismの体験談:物怖じせず、何事も挑戦する勇気が身に付いた!
世界28カ国以上に50余校を展開し、ガストロノミーやホスピタリティおよびホスピタリティ・マネージメントのプロを育てているル・コルドン・ブルーのウェリントン校です。農業大国であり、新鮮な天然食材の宝庫であるニュージーランドは、プロのシェフやパティシエを目指す人にとって、最適な学習環境。最新設備の中最高の技術が学べます。
エンターテイメントの本場アメリカには人気のアミューズメント施設が充実し、自然豊かな国立公園なども多く、子供から大人までが楽しめる場所が多くあります。ラスベガスは世界中から多くの観光客が訪れ、カジノやホテルなどで多くの人が働きます。西海岸や東海岸にも人気の都市が多くあり、カリフォルニア州、ネバダ州、フロリダ州などにはホテルマネージメントや観光を学べる大学もあるので、興味がある人はぜひ調べてみてください。
留学先や期間によって費用は大きく異なりますが、参考までにいくつかご紹介します。
・【カナダ】スキーリゾートでインターンシップをする場合:4カ月〜 約30万円〜
・【カナダ】ホスピタリティを含む専門分野を学び、それを生かしてインターンシップ:12カ月 約200万円
・【オーストラリア】国際観光・ホテルマネジメントの学位が取得できる大学の学部
Griffith University Bachelor of International Tourism and Hotel Management:$28,500/1年
・【オーストラリア】ツーリズムの学位が取得できるTAFEの学部
William Angliss Institute Bachelor of Tourism (Ecotourism):$59,280/3年
・【ニュージーランド】国際フライトアテンダントのサーティフィケートが取得できる専門学校のコース
New Zealand School of Tourism Certificate in International Flight Attending Level 4:NZD $8,960/14週間
留学することで高い技術を身につけ、さらに英語も身につきます。日本で働く場合には海外からの人と英語でコミュニケーションすることができ、海外で働く場合には日本からのクライアントの対応ができます。語学力と世界レベルのホスピタリティ精神を得ていれば、どこでも活躍できるはずです。ホスピタリティ業界で働きたい場合には、ぜひ「留学」という選択肢についても検討してみてください!
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |
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