海外の大学で学ぶことで、世界のあらゆる国での就職の可能性が広がる。 グローバルに働ける素地が身についているため、将来のキャリアには大きなプラスとなります。
大学留学とは海外の大学で学ぶことですが、今高校生で、海外の大学に進学したい場合と、すでに日本の大学に通っている場合では、「大学留学」への進み方が異なります。
高校を卒業した後の進学先として、大学留学を選ぶことができます。すでに海外の大学の授業についていけるほどの語学力がある場合には別ですが、日本の高校を卒業してから直接海外の大学に入学することは難しいのが実際のところです。本科に入る前に、進学準備コースなどで1年間勉強してからになることが多くなっています。
現在通っている大学に交換留学制度があればそれを利用し、1年間ないしは2年間の留学をする方法があります。また、海外の大学に途中から編入するという方法もあります。その際は単位交換制度があるかどうかで、留学後、卒業するために取得するべき単位の数が変わってきます。まずは現在の大学でどのような制度があるか調べてみましょう。
交換留学とは、日本で自分が在籍している大学と協定を結んでいる海外の大学へ10か月~1年程度留学することを指します。留学先で卒業することはなく、留学を終えたら在籍校に復学して卒業します。また、その際、多くのが大学では単位互換があるので、海外の大学で取得した単位はそのまま在籍校でも適応されます。留学していた期間も日本と同じように扱われるので、4年で卒業が可能です。
休学して留学する場合には、在籍校を結んでいる海外の大学に自分が学びたい分野がなかった場合などに選択します。
休学の場合は交換留学と違うので、卒業に必要な単位が取得できません。つまり卒業が1年遅くなります。しかしその代わり、自分の行きたい大学や専門学校等で興味のあることを学ぶことができます。
例えば、「日本の大学に通っているが、将来は観光業に就きたいと思っているので、専門的なことやホスピタリティを学ぶために海外の専門学校に1年間通う」などというときに有効です。
目的が明確になっていないと無駄にお金を払ってしまうことにもなりかねません。しっかり考えて交換留学にするのか休学して留学するのか、自分にとってどちらが良いのか決めましょう。
文部科学省の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」によれば、日本の経済再生、維持のため、経済活動や研究開発をさまざまな側面から支える人材育成を強化しており、日本の成長を牽引し、世界で戦えるグローバル人材育成の必要性があるとしています。グローバル社会の今、日本で暮らすからといって、世界との関係は切っても切り離せないものがあるのです。その面で、大学留学は研究分野も定まっており、グローバルに活躍するうえで、最も良いタイミングと言えるでしょう。
では、どのように留学先を決めればいいのでしょうか。国や教育制度によっても違いがあり、また選べる学校の多さも違います。
例えばアメリカには4000校近くの4年制、2年生の大学があります。非常に多いので、ある程度絞り込んでいくことが必要になってきます。
・学びたい分野があるか
・入学条件は満たしているか
・行きたい地域か
・周りの環境はどうか
など、自分の希望にそって、上記のような項目を書き出していくというのも希望大学を明確にする手助けになります。
他には、
・留学フェアに行く
・留学エージェントに相談に乗ってもらう
なども、留学先を決める近道になるでしょう。
①グローバルに働く可能性が広がる
海外の大学で学ぶことで、日本国内だけでなく、世界のあらゆる国での就職の可能性が広がります。また、帰国して就職した場合でも、その後グローバルに働ける素地が身についているため、将来のキャリアには大きなプラスとなるでしょう。
②海外の文化に直接触れることができる
大きなメリットは、海外の文化に直接触れることができるということ。異なる価値観に触れ、多様な考え方を受け入れることができるようになるばかりでなく、自発的な行動力、コミュニケーション能力の向上、将来の自分のキャリアを築く礎にすることができます。
③新しい人間関係を作ることができる
海外に人間関係を作ることで、留学が終わった後も連絡を取り合い、いつでも日本以外の情報を得られ、新鮮な価値観を取り入れられるでしょう。人によっては、海外で働きたい場合に、その国の方が友達にいることで、手続きのサポートや相談に乗ってくれるかもしれません。お互いに自国の観光を一緒にする、なんていうのも楽しみの一つですよね。
④日本の大学では学べない内容を勉強することができる
日本にもたくさん大学はありますが、そこで学ぶより、海外の大学で学んだほうがずっと情報が新しかったり、詳細に学べたりする場合が多々あります。西洋文学研究を実際にヨーロッパで行うなどがいい例でしょう。現地で日本について学ぶ、なんていうのも面白いかもしれませんね。
さらに、日本の大学では、学びたい分野の学部を受験するのが一般的ですね。海外の大学ではまず一般教養を学び、その後専攻を選ぶようになっています。また、一度決めた専攻を別のものに変えることは難しくないので、興味を持った分野に変更する学生は多くいます。
最初からこれしか学べないということがないのが海外の大学で学ぶメリットでもあります。
⑤語学力が身につく
海外では、もちろん日本語が通じませんので、生きていくために、その国の言葉を必死で勉強するようになります。学校の手続き関係、住まいの契約、スーパーでの買い物など、今まで日本では普通にできていたことも、海外ではすべて現地の言語で行うので大変ですが、その分全てが語学力の向上につながりますね。現地でできた友達との会話ももちろんスピーキングが鍛えられるでしょう。
①現在高校生の場合
高校を卒業した後の進学先として、大学留学を選ぶという方法があります。日本の大学には入学金がかかる場合がほとんどですが、海外の大学は入学金がかからず、家賃の安い寮も整備されていることが多いため、実際には日本の大学に通うよりもトータルでは安くあがることもあります。ただし、日本の高校を卒業してから直接海外の大学に入学することは難しく、予備コースなどで1年間勉強してから進学するケースが多くなっています。
②現在大学生の場合
現在通っている大学に交換留学制度があればそれを利用し、1年間ないしは2年間の留学をする方法があります。また、海外の大学に途中から編入入学するという方法もあります。その際は単位交換制度があるかどうかで、留学後、卒業するために取得するべき単位の数が変わってきます。まずは現在の大学でどのような制度があるか調べてみましょう。 大学留学のプログラムはコチラから。
どんなところ? | ビザ | |
---|---|---|
ニュージーランド | 世界的にも治安がいい国として知られています。バラエティに富んだ自然に恵まれていて、スキーやスノーボード、サーフィン、トレッキング、ラフティングなどさまざまなアクティビティが楽しめます。 | 3カ月未満の留学なら学生ビザは不要。3カ月未満でも、子どもが10歳未満での場合は、親はガーディアン・ビザが必要。 |
オーストラリア | 気候は温暖。自然が多く、海や山のアクティビティが充実しています。とくに、ビーチのアクティビティが好きな人におススメ。時差が-1~+2時間と少なく、日本の家族と連絡が取りやすいこともポイント。フレンドリーな国民性、異文化に寛大なことも魅力です。 | 1日の滞在であってもETA(Electronic Travel Authority)と呼ばれるビザが必要。3カ月未満の留学なら学生ビザは不要です。 |
アメリカ | アメリカは全部で50の州を持つ連邦国家です。州により様々な文化があり、面積の広さも世界トップクラス。住んでいる人の国籍も多種多様です。日本同様に四季もあり、時差は州により異なりますが、約13時間~16時間程あります。 | アメリカは多彩なビザがあり、一般的な学生ビザである「F-1ビザ」。国内認定大学、認可された英語プログラムなどで教育を受けることを希望する場合は、F-1 ビザが必要となり。週18時間以上の授業を受ける場合も F-1 ビザとなります。 |
イギリス | イギリスはヨーロッパ大陸に位置し、人生は6400万人と日本より少なく、北海道より北に位置しますが、海流や偏西風の影響により寒暖差は比較的穏やかです。歴史ある名所が多数存在し、観光客も多く、留学先としても人気が有り、本場の英語を堪能できます。 | イギリスも同様、滞在期間、年齢、目的によりビザの種類が異なります。ここでは留学生本人が18歳以上で、滞在期間12か月以上の学生留学を目的とした場合について、「Tier 4 student visa」というビザの取得が原則基本となってきます。 |
※ビザについては、突然変更になることも多いので、下記サイトで必ず最新情報を確認しましょう。
ニュージーランド ⇒ www.immigration.govt.nz
オーストラリア ⇒ www.homeaffairs.gov.au
アメリカ ⇒ www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-visatypeinfo.asp
イギリス ⇒ www.vfsglobal.co.uk/japan/Japanese/applicationcentre.html
日本と英語圏、ヨーロッパでは入学時期が異なります。新年度が9月になるのでその時期が進学、進級の時期となります。留学したい国の入学までのスケジュールをしっかり立てて計画的に行動していきましょう。
1~2月願書
3~4月合格発表
9月入学
まだ英語がうまくできない、自信がない、授業についていけるレベルではない…など、最初は多くの留学生がそのような状況になるでしょう。しかし、そんな状況でも、「条件付き入学」というものがあります。
ある程度はわかるけど…という基準に達していない学生のための「英語レッスン」プログラムを受講することを条件として入学を許可するというもの。のために海外の大学にチャレンジしたい!という思いを応援するこの制度は、現在ではほとんどの大学で受入れがあります。
とはいえ、せっかくの留学です。時間を無駄にしないためにも、事前の英語力アップに励みましょう!
留学先によっては、2年制のコミュニティ・カレッジから4年制の大学へ編入することが可能で、単位互換があるので4年で卒業もできます。現地の学生も多く利用している編入という形は、日本ではあまりなじみがないですが4年制大学を卒業する一般的な方法です。
入学に必要な英語力が4年制大学程高くないコミュニティカレッジに入学できれば、単位を取りながら英語力も付けられ、学費の節約にもなります。希望大学に行くためにコミュニティ・カレッジで英語力をつけて臨むというのは理想的です。
留学先によっても異なりますが、大学の寮、ホームステイをする、アパートを探す、もしくはシェアハウスなどを利用するのが一般的です。
大学の寮で生活すると、現地の学生や留学生との接触機会は大幅に増えます。よってコミュニケーション能力の向上、積極性の向上などのメリットがもたらされます。また、大学併設のカフェや24時間の図書館を運営する大学も少なくなく、勉学を主にしたい学生にとってはとてもいい環境といえます。
・学校の友達、同世代の友達が多くできる。
・イベントなどが多く、楽しくわいわい過ごせる。
・学校が近い。
・プライバシーがあまりない。
・静かではない。
・長期の休みなどは一度でなくてはならない。
ホームステイは、現地の人の日常生活を垣間見ることができ、その国の文化に触れることができるのが最大の魅力です。しかしその反面、その家のルールに従わなければならない、食生活が合わないなどのデメリットもあります。また、朝夕の食事付きで、自分で家事をしなくていいですが、その分滞在費は高くつきます。学校から遠い場合は交通費の負担も大きくなりますので注意しましょう。
・食事の心配がいらない。
・ホストファミリーと家族の様に過ごすことができる。
・英語漬けな毎日が送れる。
・生活用品が揃っている。
・食事代があるので、割高。
・食事や家族とうまく合わないこともある。
・手伝いをされられることがある。
シェアハウスは、ホームステイより自由度が高く、自炊をすれば生活費が安く抑えられるという利点があります。
しかし、生活に必要なものを買いそろえなければならないなどのデメリットもあり、短期留学の場合は非経済的かもしれません。
シェアハウスはWebサイトで探すのが一般的です。興味のある物件があれば、家主に連絡をして家賃や条件などを交渉の上、納得できれば契約というのが一般的な流れです。詳細な契約書を交わす場合もあれば、口頭での交渉だけで決まる場合もあります。
・自炊で生活費の節約ができる。
・自由に過ごせる。
・一人になれる時間がある。
・生活用品をそろえる必要がある。
・賃貸契約など難しいことを一人でやる必要がある。
アパートに住む場合、日本と同様に自分で地元のスーパーマーケットなどで買い出しをし、自炊をする生活スタイルになります。シェハウスやホームステイは独自の生活スタイルがあるため、自分に合った滞在方法を選びましょう。
文系よりも理系の大学の方が授業料は高い傾向にあります。アメリカ、カナダの場合、カレッジの費用は4年制大学よりも安く抑えられるので、カレッジを卒業後に大学3年生に編入すれば、トータルの留学費用を安く抑えられます。
※費用は目安ですので、学校によって料金は変わります。最新のを確認しましょう。
国名 | 大学 費用目安 | カレッジ 費用目安 |
---|---|---|
アメリカ | 公立 270万円~/年 私立 360万円~/年 | 77万円~/年 |
カナダ | 110万円~300万円/年 | 100万円~160万円/年 |
イギリス | 150万円~600万円/年 | ― |
オーストラリア | 170万円~280万円/年 | ― |
ニュージーランド | 180万円~200万円/年 | ― |
海外の大学で学ぶことは人生の中でも大変貴重で有意義な時間になることでしょう。留学するにあたり、何を経験したいのかを事前にはっきりさせることは大切です。語学力を高めるための留学だったのにもかかわらず、現地で日本人同士馴染んでしまい、語学力があまり向上しなかったという意見や、思ったように生活に地域に馴染めずに自主退学したケースも少なくありません。 大学留学は学費も高額になり、貴重な時間を投資することになりますので、初心を忘れず、留学する目的と目的到達意識をもつことが大学留学に最も必要なことではないでしょうか。
海外の大学や留学準備の際に使われている用語をわかりやすくご紹介。 知っておくと、留学パンフレットや資料を見る際にも役に立つでしょう。
英語を母国語としない外国人向けの英語能力テスト。イギリスやオーストラリア、ニュージーランドで高等教育機関への留学希望者の英語力判定基準にされている。日本でのIELTS試験については、ブリティッシュ・カウンシルの各地事務所が運営している。
第2言語としての英語教育のこと。大学や高校には、英語力が足りず授業についていけない移民や留学生のための ESL コースが多数ある。EFL(English as a Foreign Language)も同様。
本来は専門技術を修得した学生のための企業実習のことで、大学在学中に専攻に関連する仕事 を大学外の企業や機関で体験し、それが単位として認められる制度。 <h4″>OPT 【Optional Practical Training】 アメリカの 2 年制大学や 4 年制大学を卒業し、学位に応じて最長で 1 年間、アメリカの企業で働くことができる資格。基本的に、学んだ分野に関係のある職種に限られる。
学士号取得後、1 年間の研究コースを修了して取得するオーストラリア独特の学部の学位。大学院修士課程に無審査で進学できることが多い。
アメリカやカナダの公立 2 年制大学で、専門教育や職業訓練コースなどさまざまな分野の専門技術を学ぶことができる。4 年制大学へ編入することができる准学士のプログラムを多くの学校が提供している。
さまざまな教育機関で、特定のコースや科目を修了した際に発行される修了証書。
アメリカなどの大学で導入されている成績評価システム。留学の際の学力を測る指標となる。
英語力が足りない外国人入学希望者のために、大学が独自に設けている受け入れ制度。条件付き入学が認められた場合は、英語力さえクリアすれば入学できる。
大学での勉強法や学習技術のことで、ノートテイキング、プレゼンテーション、速読、論文作成技術、調査手法などが含まれる。
指導教授と学生が 1 対1、または 1 対2で行う授業。独自のテーマを個人個人の時間割で学ん でいく個別指導型の授業で、チュートリアルを施す教員をチューターという。毎回教授から出された課題をレポートしたものを持参し、それについて検討する方式をとる。
オーストラリアの公立専門学校。「即戦力」としての人材育成で高い評価を受けている。TAFE で取得できる資格や学位は大学に編入する際に認定されることが多い。
ディグリーは学位のことで、大学の学部課程を修了すると学士号(bachelor degree)が与えら れ、短大課程を修了すると准学士号(associate degree)が与えられる。修士号(master degree)は学士号取得後 1 ~ 2 年の大学院課程修了時に、博士号(doctorate)は修士号取得後 3 年以上の独創的な研究が認められた場合に授与される。
大学や専門学校などの高等教育機関が、学位を伴わない修了証書として発行するもの。ディプ ロマはより専門的なコースに対して与えられることが多く、取得すれば業界では資格に近い評価を得られる。
アメリカで開発された外国人の英語力を測る英 語テスト。従来のペーパー試験(PBT)に加え、最近はインターネット(iBT)で行うのが主流となりつつある。
学生寮のことでboarding houseともいう。大学などのキャンパス内にあることが多く、週0食、15食、20食など食事付きもあり、回数も選ぶことができる。
編入、転校のことをトランスファーという。特にアメリカの大学では他大学へのトランスファーは一般的で、米国内はもちろん、日本の大学からでも編入が可能だ。
学位ではないが高等教育の専門資格。より職業に密接に結びついた科目を学ぶ。
大学進学希望者のための進学準備コース。おもにイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドなどの大学や語学学校で設けられている。英語力だけでなく、大学の授業についていけるよう、エッセイの書き方などスタディスキルも学ぶ。アクセスコース、ブリッジングコースと呼ばれることもある。
入学審査に提出する自分の作品をファイルにまとめたもの。デザインやアートなど芸術関係の学校への出願時に願書と一緒に提出する。
オーストラリアの大学留学生で、学位取得後、最長 4 年間(博士号の場合)働いて実務経験を積むことができるビザのこと。
即戦力となる知識や専門スキルを身につけるための、ニュージーランドの国立専門学校。希望する職種に就くために役立つ実践的な知識やスキルが学べるのが特徴。そのため現地では大学に進学するよりポリテクニックに進む人のほうが多い。
アメリカでは大学の専攻のことをメジャー、副専攻をマイナーという。ダブルメジャー(Double Major)は 2 つの専攻科目を選択できる制度。日本のように専攻学部を1つに絞らなくてもよい。文系の科目と理系の科目を組み合わせることも可能。
一般教養の科目群のことで、学術の基礎とされる。アメリカのリベラルアーツカレッジは、人文科学、自然科学、社会科学などの基礎的な研究を行う 4 年制大学のこと。
文部科学省が各大学対して平成29年4月、海外に渡航する学生が安全管理の意識をもって留学するよう、危機管理改善のためのガイドラインを下記のように作りました。
【1】本ガイドラインの策定の背景 グローバルに活躍できる人材を育成する観点から、学生の海外留学の重要性が高まっているが、昨今のテロ、暴動・デモ等が頻発する治安情勢などを踏まえると、危機事象を予見して回避することがより難しい状況にある。 学生の渡航先に関わらず、多様な危機事象が発生しうる状況を踏まえ、改めて、各大学において渡航する学生が十分に安全管理の意識をもって留学するよう、事前に十分な意識啓発を図るとともに、大学における危機管理体制を見直すことが求められている。 本ガイドラインは、文部科学省が外務省の協力を得て、各大学が学生への意識啓発及び危機管理体制の整備を行うに当たって留意すべき事項を、まとめたものであり、今回、各大学に対してチェックリスト形式で示すこととした。
【2】基本的な考え方 本ガイドラインは、以下の考え方に基づき、策定されている。各大学においては、この考え方を踏まえ、本ガイドラインの内容に留意しつつ、それぞれの実態に即した危機管理体制を構築・整備することが望まれる。
1. 海外留学に当たっては、学生自身が「自分の身は自分で守る」という意識を持ち、そのための情報の収集や危機事象を回避することが鉄則である。このような意識を学生に身につけさせるための啓発の徹底や危機事象に関する情報収集の手段、危機事象回避の心構え、更に万が一事件・事故等に巻き込まれた場合の対処について、留学前に十分に理解させる必要がある。
2.学生が海外において事件・事故に巻き込まれた場合に適切な対応ができるよう、事前に学内の危機管理体制を構築することが必要であり、その際、学生の海外留学状況の把握や留学中の渡航先及び国内連絡先の把握、渡航先に関する安全情報の収集、学内及び国内関係者との連絡体制の共有、学内意思決定ルートの確認や判断基準の策定が必要となる。また、事件・事故に巻き込まれた場合の当該学生や周囲の学生のケア、対外的な対応についても事前に窓口やルールを定めておくことが必要もある。
問合せ先:高等教育局学生・留学生課留学生交流室外国留学係・私費留学生係
大学留学
£28,340~
大学留学
19,000NZD~
大学留学
£20,190~
大学留学
2,232,000円~