公開:2016-11-18 更新:2019/04/10
今年で設立25周年を迎える一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)が、独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)からの依頼のもと日本人の留学状況を調査し、その結果を発表した。 文部科学省が毎年発表している「日本人の海外留学者数」は、主に留学先の国が発表している「高等教育機関」に在籍している日本人を対象にした統計になっているが、ここで発表されている数字が、現在一般的に知られている日本人の留学生数(55,350人 2013年)となっている。
また、その他にも発表されているのが国内で調査されている2つの数字がある。 JASSOは「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」として、国内の大学と諸外国の大学等との協定に基づいた留学を主な対象にしている日本人数(52,132人 2014年度)。そして、もう一つ文部科学省が発表している「高等学校等における国際交流等の状況について」では、国内高等学校・中等学校に対して文科省が実施している調査の数字(3か月以上の留学:3,897人、3か月未満の留学:38,152人 2013年度)がある。
日本人の留学者で一番多いのは語学習得を目的とした語学留学だが、文部科学省やJASSOの発表している留学者数には語学留学者数がほとんど含まれていないことに着目。今回の調査では、国内にある36社の留学事業者を対象に、留学の取り扱い総数を調査した。
調査の結果、文部科学省が発表している55,350人と言われている海外留学者数とほとんど重複しない64,988人の日本人留学者数が、留学事業者を通じて留学しているということが判明したという。
日本国内には300社近い留学事業者がいるとも言われており、さらに海外に拠点を置く留学事業者も多い為、実際の留学者数はさらに多いかもしれない。