公開:2018-12-28 更新:2019/06/05
洗練された街並みの都市部、少し足を伸ばした郊外では美しく手入れされた庭や田園風景。どちらをとってもどこか上品なたたずまいを見せるイギリスの風景。教育では幼いころから寮に入って規則正しい生活やマナーなどを学びながら、勉学に励む伝統的なスタイルがある。ここでは、そんなイギリスの大学留学についての紹介。
イギリスは将来を見据えた選択が早期にできるような教育制度を整えているため日本とは教育制度が少し違う。どのような教育制度か見ていこう。
イギリスでは5歳(Year 1)から入学、16歳(Year 11)で義務教育が修了する。
16歳(Year 11)の修了時点でGCSE(General Certificate of Secondary Education)という全国統一試験を受ける。これはその後の進路を決定するための重要で、中等教育修了の認定という位置づけだ。試験進学コース(6th Form College)、就職コース(職業教育)のコースを決める際の判断材料になっている。
進学コース(6th Form College)では18歳(year 12~13)までにGCE-A(level General Certificate of Education- Advanced Level)という全国統一試験を受ける。高校ですでに大学の授業を進めていくので勉強はかなりハード。大学入学後すぐに専攻した専門課程に入るため、基礎である一般教養を学んでいない日本で高校卒業した日本人は1年間のファウンデーションコースに進むのが一般的。
イギリスでは大学に進学する場合は、シニアスクールでGCE-Aレベル(統一テスト)を受験するための勉強をするか、「シックス・フォーム」または「チュートリアル・カレッジ」とよばれる大学進学準備校で勉強をする。学士号は一般的に3年で取得可能。 イギリスの義務教育は16歳まで だが、ほとんどの学生がその後も何らかの学校に進学をする。大学だけでなく、カレッジや職業訓練校など、さまざまな進路を用意されている。 イギリスには大学が100校以上あるが、バッキンガム大学1校を除けば、すべてが国立大学。大学がこの数になったのは1992年以降と、イギリスにおける高等教育の歴史は長い。オックスフォード、ケンブリッジ、アバディーン、エジンバラ、セント・アンドリュース、グラスゴーの各大学が創立したのは、13〜15世紀にさかのぼる。 有名なロンドン大学は、30ものカレッジがあり、ロンドンスクールオブエコノミクスをはじめ、高いレベルのカレッジが揃っている。また、比較的新しい大学は、ビジネスやコンピュータなどの分野が盛んで実学をメインにしている。
イギリスの就学年齢は5歳。小学校卒業後、中・高校と進学していき、義務教育期間を終える16歳になる直前、中等教育の修了試験となる全国統一試験GCSEを受験する。この試験は、数学、化学、英語などの全教科から、自分で科目を選んで受ける。これにより、個人の成績(グレード)が判定される。このGCSEの受験は強制ではなく、個人の自由意思にまかされているが、ほとんどの学生が数科目を受験する。 公立校の学生の進路は、ファーザー・エデュケーション・カレッジ進学組とシックスフォーム進学組の2つに分かれる。ファーザー・エデュケーション・カレッジは、職業教育を提供する学校。シックスフォームは、2年間の大学進学準備課程であるGCE-Aレベルの受験コース。ただし、ファーザー・エデュケーション・カレッジでもGCE-Aレベルの受験コースを実施している。
1年間の大学進学準備コースで学ぶ必要がある。入学までに一定の英語力をつけることを条件に合格を出す大学もある(条件付き合格)。英語力が基準に達していても、多くの大学が留学決定者を対象に英語力強化コースを開講しているので、早めに渡英して集中的に英語力をアップしておくと安心だ。
大学によって違うがIELTS6.0、TOEFL iBT80(PBT 550)点以上の英語力が入学応募の条件となっていることが多い。
学力とともに英語力もある程度のレベルが要求される。
大学入学後にはすぐに専門課程での勉強が始まるため、理解できないと勉強についていけないからだ。ファウンデーションコースへの入学で一般教養の勉強をしつつ、英語のレベルアップをするのがイギリスの大学進学の近道になるだろう。
イギリスへの留学にはどのような種類のビザが必要?
Tier4学生ビザ
・6ヶ月以上留学する学生(17歳以下Child/18歳以上Generalという分類)
・週20時間の労働が可能
※申請に関する費用や必要書類は変動があるため、イギリス大使館への確認が必須。
※1ポンド(£)=150円で換算
※別途生活費がかかります。
※学校や学部によって上記の費用と異なることがあります。
約400~800万円/年
・渡航費・宿泊費/食費(寮費、またはホームステイ費)
・テキスト代
・保険代
・試験費用
・長期休暇時、帰省の為の航空運賃
最低でもこの項目は必要。
その他にも、さまざまな費用がかかる。
イギリスの都市部などは特に交通機関や物価なども高くなっているので、生活費についてもしっかり考えておこう!また、奨学金は大きな節約のポイントとなるので申請できるものがないか確認するのも一つの手だ。受給するにはハードルが高いのでは…と思う人も少なくないが、さまざまな種類があるので、まずは確認だ。
大学進学準備過程
●学業成績(基準は学校ごとに異なる)
●必要な英語力:IELTS4.5~5.5
大学
●大学進学準備コースを修了(または大学に1~2年在学/短大・専門学校卒業)
●必要な英語力:IELTS5.5~6.5
授業について行けるだけの英語力や、速読、エッセイの書き方、ディスカッション、プレゼンテーションなどのアカデミックスキルを学ぶ。特定の大学やカレッジと提携している場合が多く、所定の成績を修めれば、提携の大学に進学できる。 イギリスの大学教育はハイヤー・エデュケイション(Higher education)と呼ばれ、学士号以上のコースを提供している。 総合大学であるユニバーシティ(University)は100校で、1校を除いたすべてが公立だ。Universityは、ケンブリッジ大学などに代表される「Old University」と、1960年以降に設立された職業教育を中心とした「New University」に分かれ、こういった大学以外でも、公立カレッジで提携大学の学士号コースを取ることができる。 イギリスの学士号にはひとつの分野を深く勉強するSingle Honours Degree、複数の分野を同時に学べるJoint/Combined Degreeなどがある。イングランドとウェールズの学位取得期間は通常3年間、コースの間に1年間の職業研修が含まれる場合は4年間、医学・建築学など専門職の資格に結びつく分野では5~7年が必要だ。 大学のコースは細分化されており、日本の大学に比べるとより専門的になっているのが特徴だ。一般教養課程がなく1年次から専門を学ぶので、特定の科目を深く学びたい人に向いている。 日本の高校卒業後に留学する場合は、まずファウンデーションコース(Foundation Course)と呼ばれる大学進学準備コースで専門分野の基礎を学ぶのが一般的。したがって、進みたい分野がはっきりしている人向けといえる。
なぜ学びたいのか?とにかく志望動機などの自己アピールに審査の比重を置くイギリス。
早めの出願では仮合格をもらえる可能性が高いので、早めの行動は必須!
先着順に審査を始める学校がほとんど!
少なくても1年前から探し始め、願書の受付スタート共に応募しよう。
重要視されている志望動機をしっかりと固めていこう。
学生ビザを持っている留学生は、学期中は最大20時間(週)、休暇中は制限なく働くことができる。卒業後、イギリスで働きたい人は条件により最大5年間働くことが可能。
イギリスの伝統や文化はどこか紳士的で上品さがある。その中、美しい立ち振る舞いやしぐさなども自然と身に付くであろうイギリスでの生活。日本の様に小さな島国ではあるが、高品質な教育とマナーや立ち振る舞いに関しては世界でトップクラスにある。
年間を通して各国から学びに来る学生が多いのは、そういった勉強以外のものもあるからかもしれない。
イギリスの大学の専攻分野は幅広く、学べないものがないと言われているほど。とにかく多くのコースがあるので、自分の学びたいことを追求できるだろう。
オックスフォードにケンブリッジ。世界でもトップの大学だ。そのほとんどが公立の大学であり、私立校は国内に数えるほど。国がしっかり教育制度を管理しているためだ。そういったことからもイギリスの教育水準の高さがうかがえる。イギリスで取得した学位はどんな国でも認められているので、世界で仕事をするためにはかなり有利に。
世界最先端の技術を学ぶ工学部や、トップのビジネスマンに必要なMBAが取れる経済学部。アートにファッションに音楽。
どの分野でも世界で認められているイギリスの教育を受けることは人生において非常に素晴らしい経験となるだろう。
イギリスの公立カレッジには、主に職業訓練コースを提供するファーザー・エデュケーション・カレッジ(Further Education College)と、学士号を含む高等教育を提供するハイヤー・エデュケーション・カレッジ(Higher Education College)がある。 ファーザー・エデュケーション・カレッジは、地域の職業教育と社会教育を行う機関で、16歳から入学できる。いわば、総合専門学校のようなもので、職業に直結した国家資格取得を目的としたコースが多い。全くの初心者から手に職をつけることができ、なかには、HND(Higher National Diploma)やFoundation Degreeといった国家資格を取得して、提携大学に編入するコースをもつ学校もある。 一方、日本でいう大学にあたるハイヤー・エデュケーション・カレッジは学士号取得を目標としたコースがメイン。College of Further & Higher Educationとして、専門コースとアカデミックコースの両方を提供する学校も多い。 なお、学士号と修士号を授与できる課程をもつユニバーシティカレッジと呼ばれる高等教育機関もある。公立カレッジへの留学は、短期間で手に職をつけたい人、専門技術と知識を大学レベルまで高めたい人に向いている。
イギリスの場合は、私立専門学校、公立カレッジ、国立大学のそれぞれで専門技術教育が実施され、充実している。留学生が公立カレッジの専門技術コースで学ぶことも可能だ。また、ハイヤー・エデュケーション・カレッジなら、専門技術を学んで学位取得を目指すこともできる。 イギリスの国家検定資格は、経営、会計、秘書、美容、医療、建設、エンジニアリング、溶接といったように細かくジャンル分けされている。NVQ、GNVQ、BTECディプロマなどが代表的な資格であり、こうした資格はEdexcel、RSA、C&Gといった国公認の認定団体によって認定されている。これらの資格の中でも、BTEC HNDやFoundation Degreeは、昇級技術者や管理職の資格だが、専門技術大学の学部レベルの2年次修了と同等レベルと評価される。こうした国公認の資格取得は、専門職キャリアへの一種のパスポートともいえる。地元イギリス学生にもポピュラーなステップだ。 留学生の場合、高校卒業資格と英語力審査でだいたい入学できるが、HND取得コースやファウンデーションディグリーはイギリス人ならGCE-Aレベル2科目以上合格が求められるほど高度なレベルだ。 日本の高校卒業から、ファウンデーションコースを経て、ハイヤー・エデュケーション・カレッジのHNDコースやファウンデーションディグリーに進学するという留学コースを選んだ場合は、技術をしっかり身に付けたうえで学士号の取得もできるという大きなメリットがある。なお、ケンブリッジ英検においてファーストサティフィケートレベルの英語力が判定され、希望する専門において技術者として社会経験がある人は入学が許可される。 公立カレッジで提供される主な資格取得コース
【一般職業資格コース】
・ AVCE (Advanced Vocational Certificate of Education – Vocational A-levels)
・ GNVQ (General National Vocational Qualification)/GSVQ (General Scottish Vocational Qualification)
・ BTEC/EDEXCEL First Diploma/National Diploma 特定の職業に必要な実務的
・理論的な学習と、大学へ進学して、実際に働き始める前により深い知識を身につけること二つを組み合わせたコース。上級レベル修了は、学士号課程に入学するための資格として認められている。専攻分野は、美術・デザイン、アート、コンピュータ、ビジネスなど。入学には、日本の高校卒業とIELTS 4.5〜5.5が必要。
【高等職業資格取得コース(大学学部レベル)】
・ Foundation Degree ・ Higher National Diploma(HND)
・ Higher National Certificate(HNC) AVCEやファウンデーション
・コースと同様に、高等職業資格取得コースでも課題中心。コース内容は、ケーススタディーとロールプレイを通じて実践的なスキルを身につけるもので、優秀な成績を修めた学生は学士号課程の2〜3年次に編入できる。専攻分野は、美術・デザイン、エンジニアリング、ビジネス、ホテル経営など。入学には日本の短大、専門学校卒業とIELTS 5.5〜6.5が必要。
イギリスでは、学外実習をプラスしたサンドウィッチコースの履修者や医学などの学部以外、学部の修了年限は3年間。Aレベルでアメリカや日本の大学の一般教養科目や専門関連に相当する科目を履修していることが前提となっているからだ。 留学生にファウンデーションコース履修が要求されるのは、イギリス人のAレベルに相当する科目を履修していることが求められているためなのだ。留学生はファウンデーションコースで、進学を予定している専攻に合わせて必要な基礎科目を履修し、最終試験で結果を出さなくてはいけない。 なお、日本の短大か大学1・2年を終えていれば、教養課程修了とみなされ、ファウンデーションコースの履修は免除される可能性がある。しかし、日本の大学での履修科目がこれから専攻したい学科の履修科目として認定されるかどうかは事前に確認すること。
イギリスは、ファインアートやハードロックを生み出した芸術の国としても知られており、「創造すること」を大切にする国だ。芸術系の学校もたくさんあり、とくにファッションやデザイン、音楽といった、クリエィティブな分野が充実している。 ファーザー・エデュケーション・カレッジは、地元密着・職業直結型の教育機関で、イギリス人は16歳以上で入学する。ハイヤー・エデュケーション・カレッジは、18歳以上のため、留学生はファウンデーションコースを経なくてはいけない。芸術系の大学は、出願も入学審査も他学科とは違い、作品提出や実技が試験に含まれている。 日本のブリティッシュ・カウンシルが毎年多数のアートスクールが参加するフェアを開いており、留学を希望する人たちの相談に応じている。
オックスフォード大学とケンブリッジ大学はイギリスでもっとも古く、もっとも権威ある2つの大学で、他の大学と異なる点が多い。オックスフォード大学の創立は1214年、ケンブリッジ大学の創立は1284年とされている。いずれも30を超えるカレッジのうちの最初のものが創立された年で、その後の長い歴史によって現在のような大きな規模になっている。 人文科学のオックスフォード、自然科学のケンブリッジとも言われるが、両校ともさまざまな分野にたくさんの傑出した人材を輩出している。スポーツの対抗戦では、ダークブルーのオックスフォードとライトブルーのケンブリッジとの応援合戦も話題。オックスフォードもケンブリッジもロンドンの北に位置する古都で、石造りの美しい大学の建造物はイギリス観光の主要なスポットにもなっている。 入学難度はもちろんAAA。イギリスの大学共通入学願書受付機構であるUCASに出願する他に、もう一通直接願書を提出させる格式を誇り、また両大学に同時に出願はできないしくみだ。高校卒→ファウンデーションコース→オックスブリッジというステップは不可能に近いが、日本の大学卒や大学院からは数多くの留学生が在籍している。
インターンシップ
¥1,200,000~~
親子留学
229,000円~
小中留学
618,000円~
語学留学
450 US$~
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