公開:2017-11-02 更新:2018/12/04
モニュメントバレーから北に向かって車で約3時間走り、モアブ(Moab)という街に到着です。このモアブはユタ州の南東部に位置し、アリゾナ州との州境近くにあるグランド郡に位置する都市であり郡庁所在地です。
と言っても本当に小さな街なのではありますが、一応都市です。この近くにはアーチーズ国立公園やキャニオンランズ国立公園があります。もちろんこれ以外にも多くの国立公園が点在しています。ちなみにこの辺り一帯を「グランドサークル(The Grand Circle)」と呼ぶらしいです。
グランドサークルとは、ユタ州、アリゾナ州の州境にあるレイク・パウエルを中心にして半径約230kmの円を描いたそのサークル内に含まれるエリアを指します。そのエリア内には10の国立公園、16の国定公園、19の国立モニュメントや州立公園が含まれ、先に訪問したセドナ、グランド・キャニオン、アンテロープ・キャニオン、モニュメントバレーなどもこの中に含まれます。つまりこのグランドサークルには地球の歴史そのものを、その目で見れるポイントが数々あるわけです。
そのグランドサークルのうちの1つであるモアブの代表的な国立公園がアーチーズ国立公園です。
アーチーズ国立公園は、国立公園としての任命はまだ幼い1971年での仲間入りで、公園内に2000を超える自然にできたアーチがあることで有名らしいです。と言ってもここには車で来る以外方法がないのであまり知られてはいないみたいです。
3億年前はこの辺りは海の浅瀬だったらしく、潮の満ち引きが非常に激しかったみたいで、熱い太陽に熱せられた浅瀬に取り残された海水が蒸発して潮が残り、想像もできない高さの塩の層が出来上がり、その塩の層が浸食されアーチが形成されたとのこと。モアブの街が標高1200mくらいのところにあるので、ここがかつて海だったということ自体信じがたいことではあります。アーチ以外にも不思議な形をした隆起岩が多く、この大地の歴史を物語る場所です。
そして、モアブから車で西に向かって約2時間半走ると、キャピトルリーフ国立公園に到着です。ここもグランドサークルのうちの1つにあたる国立公園です。
ちなみに道中地球の歴史を感じ取れる風景に遭遇。何億年という年月を重ねてこの大地が出来上がっていることを物語っているような景色です。
キャピトルリーフ国立公園は、ユタ州南央部に位置する細長い国立公園で、アーチーズと同じく1971年に国立公園の仲間入り。先住民族からは「虹の休む大地」と呼ばれているらしいです。ここも車以外で来る方法がないのであまり知られていません。
大陸移動の際に大きな摩擦と圧力がかかり大地が大きく様々な形に変化するわけですが、このキャピトルリーフは日本列島が今の形となった1500万年前と同時期にできた大地らしく、地質学者にとって最も興味深い場所らしいです。
数千年前におきた地殻変動によって出現したウォーターポケット褶曲と呼ばれる大地のひずみが南北に160kmにわたり伸びていて、その褶曲が交通の障害物となり今でも道路が通っていません。それを初期の開拓者たちがまるで屋根のようだったということで、この屋根を「リーフ」と呼んだらしいです。更に、この地層に見える白いドームが国会議事堂のように見えたことから、首都を意味する「キャピトル」と呼び、このエリアを「キャピトルリーフ」と呼ぶようになったとのことです。
とにかくこの長い道を走っているだけで大地が大きく変化していくのが垣間見れますし、その地層のコントラストを見ると、地球の遥かなる歴史を感じ取ることができて非常に興味深い場所です。やっぱり地球って大きいなぁっと実感!
と言うことでここグランドサークルにはこれら以外にも多くの国立公園が点在し、すべてを知るには相当な時間が必要になるわけですが、今回はこの辺でグランドサークルを離れます。地球の歴史を是非一度自分の目で確かめて欲しいですね!
では、一路カリフォルニア州を再度目指して出発です。
この記事を書いた人
大学卒業後、上場企業にて法人営業・人事採用・教育分野でキャリアを積む。 |
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