世界一周の旅 北米編:アリゾナ州ナバホ族の優雅な曲線と光の渓谷・アンテロープ・キャニオン

公開:2017-10-19 更新:2018/12/04

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グランド・キャニオンから車で約2時間、アンテロープ・キャニオンがあるアリゾナ州ページ(Page)という街に到着です。このページという街はアリゾナ州とユタ州の境にある小さな街で、アンテロープ・キャニオンだけでなくホースシューベンドやレイク・パウエルなどの大自然の絶景スポットが多々あり、かつ先住民族であるナバホ族(Navajo)の居留区でもあります。

 

アンテロープ・キャニオンとはナバホ族の言葉で「水が岩を流れる場所」を意味するらしく、もともとはロッキー山脈が隆起してできたコロラド台地の一部で、その一時的に隆起した大地を流れる水によって浸食してできたものらしいです。

 

この辺りは砂漠のため1年中乾燥しているのですが、モンスーンの時期に降るスコールによって発生する鉄砲水、つまり、せき止められた水が堰を切って激しい勢いでアンテロープ・キャニオンに流れ込み浸食することにより、毎年アンテロープ・キャニオンの様子が変化していくらしく、年によって幅が狭くなって入れなくなることもあったり、逆に幅が広がることもあるそうです。

 

よって、数十キロ離れた場所に降る雨で発生した鉄砲水によって、予告なしにキャニオンに水が注ぎこんでくるため非常に危険らしく、ナバホ族によって管理されていて入場を規制しているとのことです。日によってアンテロープ・キャニオンは晴れていても、入場できないこともあるらしいので要注意です。

 

そのアンテロープ・キャニオンには「アッパー・アンテロープ・キャニオン(Upper Antelope Canyon)」と「ロウアー・アンテロープ・キャニオン(Lower Antelope Canyon)」の2つがあります。

 

アッパー・アンテロープ・キャニオンの方が、ナバホ族に岩の間を「水が流れる場所」と名付けられている方で、岩を登り降りすることなく、渓谷内をそのまま中に入っていきます。 なお、アッパー・アンテロープ・キャニオンの方は事前にツアーへの申し込みが必要です。当日ツアー会社に伺った際にはすべての時間帯において受付終了となっていました。現地ツアーの申し込みサイトがあるので、そちらで事前予約をお忘れなく!また、人気の時間帯は午前11:00です(9月での来訪)。これは太陽光が当たる角度がこの時間帯が一番綺麗で幻想的だからとのことです。

 

ナバホ族が案内するアッパー・アンテロープ・キャニオンツアー

 

 

アッパー・アンテロープ・キャニオン

 

現地のツアー会社の専用ジープらしきものに乗り、現地まで連れてってもらいます。この洞窟の中がアッパー・アンテロープ・キャニオンです。ガイドさんに連れられ一緒に入っていきます。

 

神秘的なアッパー・アンテロープ・キャニオン

 

アッパー・アンテロープ・キャニオン

 

神秘的なアッパー・アンテロープ・キャニオン

 

光線が差し込むアッパー・アンテロープ・キャニオン

 

神秘的の一言です。このなだらかな曲線に差し込む太陽の光が幻想的で、太陽光があたる角度によっても見え方が変わるし、自分自身がどこに立つかによっても景色が大きく変わります。ちなみに写真撮影はガイドさんにお任せするのがベターです。どこのポジションでどんな設定でどう撮れば一番綺麗かはガイドさんがよくご存じなので、カメラもしくはスマホ等をお渡しして撮ってもらうのが良いと思います。

 

また、ガイドさんがスコップを持参しているのですが、これは砂を撒いて差し込む太陽の光にあてシャッターチャンスを作ってくれるためのもので、何度か砂を上空に撒いてくれます。この時はカメラをひたすら連写です。ナイスな写真が撮れると思いますよ。ちなみに、ツアー参加費は一人US$40。ちょっとお高いですがここは来る価値ありです。

続いて、ロウアー・アンテロープ・キャニオンの方が、ナバホ族に「螺旋岩のアーチ」と呼ばれている方で、渓谷の岩肌の切れ目に入り降りていくことになります。間違いなくアッパーよりも狭く、鉄製の急な階段を登り降りすることになるので、結構ハードです。なお、ロウアー・アンテロープ・キャニオンの方は当日受付にてツアーに参加が可能です。特に事前の予約は必要ありませんので、直接現地に伺うことでツアーへの参加ができます。

 

ロウアー・アンテロープ・キャニオン入り口

 

急な階段を降りてロウアー・アンテロープ・キャニオンへ

 

ロウアーもアッパー同様、ガイドの方が一緒に周ってくれます。ガイドさんについていき鉄製の急な階段を下っていきます。

 

インスタ映え!ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

幻想的写真スポット!ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

神秘体験ができるロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

神秘の洞窟!ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

入り組んだ洞窟探検!ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

絵になる!ロウアー・アンテロープ・キャニオン

 

アッパーとはまた大きく違いロウアーも本当に神秘的!アッパーは足場が安定しているので基本平地を歩いていくのですが、ロウアーはまさに入り組んだ洞窟をアップダウンしながら入り込んでいくイメージ。こちらの方が冒険心溢れます。こちらも基本撮影はガイドさんにお任せ。その方が間違いなく素晴らしい写真が撮れるはずです!写真家の方がロウアーの方を好む理由もなんとなくわかります。ロウアーの方が狭い分より幻想的な景色を望めると思います。ちなみにツアー参加費は一人US$28です。

 

アンテロープ・キャニオンはナバホ居留地のため、彼らが定める入場料が必要になるのですが、これが一人US$8。アッパーの方を先に申し込んでしまえば、そのツアー料金にこの入場料が含まれているので、そのレシートを見せれば一人US$20になります。両方行けるのであれば両方参加したいところですね。

 

それと最後に、ツアーを申し込む際の時間に注意が必要です。と言うのはアメリカ国内の時差とサマータイムとの関連です。これが非常にややこしいのです。

 

・時差 ⇒ カリフォルニア州とネバダ州とでは時差はありませんが、この両州と アリゾナ州とでは時差が1時間あります。

・サマータイム ⇒ カリフォルニア州とネバダ州はサマータイム採用。アリゾナ州は サマータイム非採用。しかし、ナバホ族居留地はサマータイム採用。

 

つまり、例えば9月ですと、カリフォルニア州ロサンゼルス、ネバダ州ラスベガス、アリゾナ州セドナ、アリゾナ州グランド・キャニオンはすべて同じ時間帯となり、アリゾナ州アンテロープ・キャニオンは1時間遅くなるという計算になります。これを事前に計算して行かないと現地に着いたらすでに自分が申し込んだツアーが行ってしまったということになりかねないので要注意です!

 

では、次はもう少し北を目指し、モニュメントバレーへ向かいます。

 

 

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この記事を書いた人

大学卒業後、上場企業にて法人営業・人事採用・教育分野でキャリアを積む。
29歳のときに会社を辞め、ワーキングホリデビザを握りしめカナダに渡航。バンクーバー・トロントで
海外生活を送る。現地企業数社での就業を経験。31歳で帰国し、再就職した後、旅人として世界一周。
現在はフリーのキャリアコンサルタントとして外国人及び日本人海外生活経験者のキャリア支援に従事。
渡航国は26か国。

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