公開:2017-09-12 更新:2018/12/04
サンディエゴから北に約2時間行くとロサンゼルスに到着しますが、その間にあるテメキュラという小さな田舎町に寄ります。ちょうどサンディエゴとロサンゼルスの中間に位置する町でサンディエゴから北東へ車で約1時間走ると到着します。
テメキュラはワイナリーが有名で、サンディエゴやロサンゼルスから小旅行として来られる方が多いワインの産地です。「Rancho Coast California Road」という長い一本の道の沿道に20軒くらいのワイナリーが点在しています。 なぜこの土地がワインに適しているかと言うと、テメキュラは海から21マイル内陸にあり、南にある2つの山から太平洋の冷たい空気が流れ込み、昼は温かいが夜は冷え込むという気候です。この気候が地中海沿岸のワイン産地の気候と良く似ているためだと言われています。そのため日中はかなり日差しが強く、とても暑いです。
スペイン植民地時代の18世紀に修道士が初めてブドウをテメキュラに植えたという説もあるのですが、20世紀中盤くらいに当初はオレンジを植える予定だったところを、気候と土壌の調査を鑑みてブドウを植えることになり、その結果、このテメキュラがワインの産地として拡大したそうです。
このテメキュラで獲れるブドウの種類は多種多様で、赤ですとカベルネソーヴィニョン、メルロー、ピノノワール、シラー、グルナッシュ、カリフォルニア特有の品種ジンファンデルなどなど。白ですとシャルドネ、ソーヴィニョンブラン、ヴィオニエ、リースリング、ピノグリ、ゲヴェルツトラミネールなどなど。様々な品種が育つ環境というのが、まさにワインに適している土地であることを物語っています。
どのワイナリーもテイスティングができるようになっていて、ワイナリーに寄ってさまざまですが、だいたいUS$10~$15払うと5種類くらいのワインをテイスティングすることができます。更にテメキュラのワイナリーの多くは、レストランを持っており、テラス席やワイン畑の隣でランチやディナーを楽しむことができます。ワインに差ほど興味がない方であっても景色やその土地を楽しむことができるんですね。何か砂漠の中に広がる小さなリゾート地みたいなところです。
では、いくつか周ってみたいと思いますが、まずはポンテ・ワイナリー(Ponte Family Estate Winery)へ。
このワイナリーはブドウ畑、テイスティングルームの他に、ホテルや庭園の教会も一緒になっています。宿泊すると朝、熱気球に乗って日の出も見ることができるそうです。そしてテラスにはオープンレストランがあります。
平日にも関わらず予約でいっぱいです。事前の予約はしておいた方が良いですね。一品がUS$15~$20くらいとちょっとお高めではありますが、この景色の中で食事をするのは最高の気分です。
続いて、ウィルソン・クリーク・ワイナリー(Wilson Creek Winery)。
テメキュラの最も大規模なワイナリーの1つで、ワインの中でもシャンパンやスパークリングワインを得意としているワイナリーらしいです。中でもアーモンドの香りがする「Almond Sparkling Wine」がこのワイナリーのおススメとのこと。野外には広い敷地が広がっていてレストラン、ピクニックができる庭などもあり、非常に居心地が良いワイナリーです。
そして、キャロウェイ・ワイナリー(Callaway Vineyard & Winery)。
そうです、あのゴルフメーカーで有名なキャロウェイのワイナリーなんです。ちなみにキャロウェイはゴルフよりもワイナリーが先だったそうで、ワイナリーを売却した後でゴルフ界のトップに立ったらしいです。
1976年頃にエリザベス女王2世がニューヨークでアメリカ大統領と乾杯をした際に飲まれたワインが、このキャロウェイのリースリング種の白ワインだったそうです。アメリカ西海岸のワインが格式高い会で使用されたのはその時が初だったらしいですよ。由緒正しいワイナリーみたいですね。ワイナリー内も格式高そうな雰囲気です。こんなワイナリーがこの小さな田舎町であるテメキュラにあるというのは面白いですね。
と言うことでワイン好きにはたまらない場所・テメキュラでした。サンディエゴからロサンゼルス、もしくはロサンゼルスからサンディエゴに渡航の際には是非立ち寄りたいところです。
では、改めてロサンゼルスに向かいたいと思います。
この記事を書いた人
大学卒業後、上場企業にて法人営業・人事採用・教育分野でキャリアを積む。 |
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