ワイナリー「Invivo(インヴィーヴォ)」の株主総会に潜入!
皆さんこんにちは!有泉歩美です。
今回は8月23日に参加した、ニュージーランドのワイナリー「Invivo(インヴィーヴォ)」の株主総会の様子についてレポートします。
普段ワイナリーを訪れることはあっても、その裏側でワインを支えるディレクターやマーケターの話を聞ける機会はなかなかないものですよね。
今回はそんな貴重な場に参加して感じたインヴィーヴォワインのヒットの秘訣や株主総会の様子をお伝えしていけたらと思います。
インヴィーヴォってどんなワイナリー?
「Invivo」とは、ラテン語で「In the life」という意味を持っています。
そしてビジョンには「最高のニュージーランドワインを作り、それを革新的かつ現代的なアプローチで世界中にもたらすこと」と掲げ、その理念通り常に先駆的な手法で進化を遂げてきました。
そんなインヴィーヴォですが、実はあることでとても注目を集めたワイナリーなのです。
それは、「2015年にニュージーランドのワイナリーとして初めてクラウドファンディング資金調達を行い、当時の最高記録200万NZドルを達成した」ということです!
よって今回の株主総会も、ニュージーランドを中心に世界中から集まったインヴィーヴォファンの株主に向けて、事業成果や今後の方針をFace to Faceで報告していく、といった意味合いが込められていました。
カジュアルムードの中での株主総会
実は私、大学で経営学を専攻しており、その中で「擬似的に株式会社を設立し、起業の一連の流れを学ぶプロジェクト」を行っていました。
その関係で、何度も日系企業の株主総会の動画を見たり、擬似的ではありますが実際に自分で株主総会を運営したりしたこともありました。
だからなんとなくその経験から、”株主総会は厳格なムードの中催されるお堅いイベント”といったイメージを持っていたのですが…今回はまたもそんな私のイメージを見事に覆してくれる経験となりました。
会場は、港近くにある「The Nightingale Bar」というバー。
気持ちの良いくらいの冬晴れの中、お昼過ぎ頃から開場です。
受付を済ますと自由にワインをオーダーでき、しばし歓談。
おつまみもいただきながら、美味しいワインが進みます。
しばらくすると、ステージ上のスクリーンに紹介VTRが流れ出し、そのユーモア溢れる内容に会場が笑いに包まれていきました。
その後は、創業者でありながら醸造責任者のロブと、マーケティング・ディレクターのティムから、事業報告等について説明されました。
質疑応答の様子からも、株主の多くは資産運用を目的としているのではなく、純粋にワインが好きでインヴィーヴォの理念に共感し応援したいと思っている人が多いのだろうなということが感じられました。
実はマーケターのティムはインヴィーヴォ創設前に、ヨーロッパ大手の化粧品会社や食品会社での勤務経験があるのだとか。
そういった経験をもとにインヴィーヴォは多角的視点からワインのブランディングにも取り組んでいます。ファッションブランドやグラフィティアーティストとのコラボなど、まさに革新的なアプローチによって、インヴィーヴォのブランディングは大成功を収めていきました。
今回のイベントも、会場選択から投影資料、お料理やスタッフ衣装に至るまで、一つひとつに気が配られており、インンヴィーヴォのブランディング力の高さが窺えました。
その後は皆、思い思いにスタッフとの会話を楽しんだり、ワインや料理を味わったり、終始和やかなムードでイベントを終えました。
株主総会に参加してみて感じたことは、このワイナリーはとても一体感の強いチームだなということです。
作り手、売り手、そして株主を含めた全員が、同じ想いに共感し、インヴィーヴォワインを大切にいるのが感じられました。
今回のまとめ
製品力の高いワインを、どのようにブランディングしPRしていくか。
ワイン産業の裏側を覗けて、また新たな学びがたくさんありました!
次回は
「Pinot Palooza Auckland 2017」について、レポートします。