公開:2017-06-15 更新:2019/02/20
ガイドブックを見ると、マニラといえばスリ、ひったくり、ぼったくり、果ては美人局(つつもたせ)…。怖い情報ばっかり(ネガティブな言葉ばかりでごめんなさい。楽しいところもいっぱいあるんですよ、それは追々紹介しますね)。 昔っから「チタンのような女(鉄より強い…)」と言われてきた私ですが、本当はビビり。今回のフィリピン出張、不安で一杯です。でも、前回も言ったとおり、情報収集が不安を払拭する一番の方法。がんばって調べてみます!
まず、マニラから、最初の目的地であるターラックに行くにはどうするか。 マニラから地方に行くにはバスしか手段がありません。地方行きバスに乗るには、パサイ市まで行かないといけないらしい。距離感が全然わからないのだけど、もしかして日本で言えば、羽田空港からバスタ新宿(高速バス乗り場)に行くって感じ? 日
本なら電車で簡単に行けますが、マニラではタクシーが一般的なようす。さっそく第一関門です。慣れない外国でタクシー? ぼったくられるのでは、と不安(マニラの方々に大変失礼ですよね、でも正直そういうイメージが拭い去れなくて…)。
ほかに交通機関というと、ジプニーとかトライシクルが便利という人もいますが、どこから乗るの? 無事目的地にたどり着けるの? 金額交渉はどうやって? と考えるだけで頭がパニックに…。ここは手堅く、タクシーで行きましょう。
これがトライシクルです。楽しそうで時間に余裕があるなら1回は乗ってみたいのですが…。
ガイドブックによれば、あらかじめ行先ごとに運賃が決まっている「クーポンタクシー」というのを利用するのが一番安心&リーズナブルなよう。空港からクーポンタクシーに乗るには、空港内にあるカウンターで申し込めばいいみたいです。
フィリピンには、メーターを使わず、法外な金額を請求する運ちゃんもいるらしい。タクシーを利用するなら、ながしではなく、タクシー乗り場から、しっかりメーターのついたタクシーに乗りましょう。決して白タクには乗らないこと。これは鉄則ですよね。
あと、オンライン英会話の先生から得た情報では、「GrabTaxi」もおススメらしい。GrabTaxiとは、Uberと同じ、オンデマンドの配車サービスのこと。タクシーより安いだけでなく、普通のタクシーのサービスが悪い、ぼったくりが不安という理由からGrabTaxiの人気が高まっているらしい。
先生によれば、フィリピンではUberよりもGrabTaxiが人気とか。どちらも乗る前におおよその金額がわかるのと、運転手の評価が★の数で見られ、顔写真も見られるので安心。クレジット決済なので現金を持ち歩く煩わしさがなく、あとで交通費清算するにも便利(領収書を出してくれないタクシーも多いらしい)。 …なのですが、英語に自信のない私にはちょっとハードルが高い。方向音痴なので、GrabTaxiと出合えない可能性も怖い…。かといって、メーターを使わないぼったくりタクシーは怖い。領収書を出してくれないタクシーも困る。
なんだか究極の選択のような…。でも、どんなことにもリスクはつきもの。リスクとメリットのバランスで判断するしかないんでしょうね。UberやGrabTaxiを利用するなら、あらかじめアプリをダウンロードして、使い方を日本にいるうちに頭に入れておくこと。 ちなみに、ちょっとお高くなりますが、運転手つきのレンタカーという移動手段もあります。1日に何カ所も訪問先がありその都度タクシーを利用するという場合は、これも便利かもしれません。
さて、次はバスの情報。日本でも田舎にいくと1日数本しかバスがないところはけっこうあるけれど、フィリピンではどうなのだろう。バスしか交通手段がないうえに、本数が少ないと、かなり行動が限られる…と思っていたのですが、意外にも、バスはどこに行くにも1時間に1本は出ていて、しかも24時間運行。これは便利かも。 冷房付きとそうでないのがあるらしいので、冷房付きを狙って乗ったほうがよさそう。
最初のバス移動は、パサイ⇒ターラックまで。約5時間かかるらしい。 午前中はマニラで3件の学校を取材する予定なので、それが終わってからバスに乗ることになります。最後の訪問先はケソン市にあるので、そこからバス停のあるパサイ市まで行ってバスに乗ろうと思っていましたが、ケソン市の学校の人に聞くと「パサイまではタクシーで1時間はかかる。学校の近くのクバオバスターミナルを利用することをおすすめします」との連絡が。なるほど、きっとケソン市は、パサイ⇒ターラックのルートの通り道になっているんですね。こういう情報は、住んでいる人じゃないとわからないから、とても助かりました。バスの込み具合や、当日券が買えるのか、など、まだ不安はありますが、まあなんとかなるでしょう。
あと、ネットのクチコミをチェックすると、「高速バスのトイレ休憩で下車するときは、座席に荷物は残さないこと。確実になくなります」というコメントが。確かにそうですよね。気をつけよう…。
バス移動で一番心配なのは、最終日、バギオからマニラにもどる道。5~8時間と長時間の移動。ぼやぼやしてバスに乗り遅れ、帰りの飛行機に乗れなくなった!という事態だけは避けたい。 飛行機は朝の5時発だから、3時には空港に着いておきたい。ということは、ホテルに泊まっても寝る時間はなさそう。ならばいっそ空港に泊まる!?
バギオを前日の夕方6時に出るバスに乗れば、空港には遅くても夜中の1時には着く。空港で仮眠を取ってそのまま出発ゲートに行けばいいんじゃん?
でも、それって安全なの!? その前に、空港に停まるバスはバギオから出ているの?
パサイ市止まりだとしたら、そこから真夜中にタクシーを拾って一人で空港に向かうのは怖い…。 で、バギオで会う予定のHさんに、恥をしのんで聞きまくると、ちゃんと親切に教えてくれました。 バギオから空港行きのバスもあるそう。JoyBusという会社のバスが快適で人気。当日券は売り切れていることが多いので、事前購入したほうがいいとのこと。もし入手できなければ、パサイから自力で空港へ行かねばならないので、なんとしてでも事前購入しておきたい。ネットでJoyBusを調べてみたら、空港行きのチケットは、現地(バギオ)でしか購入できないようす。現地に着いたらまっ先に購入しなければ! 空港に泊まることについても聞いてみました。空港の第3ターミナル4階に、仮眠できるところがあるそうです。その名もSM Kenko Spa(ケンコースパ)。日本の健康ランドみたいな感じなんですかね。アメニティに、Yukata(浴衣)付き、とか書いてあるし。宿泊はカプセルタイプで1000ペソ。マッサージとかフットスパとかもあって、めちゃ快適かも。ここで仮眠して、3階の出発ロビーに行けばいいから、移動もほとんどなし。これで、最終日は安心です。
残る心配は、初日のマニラ泊。安全なところに泊まりたい。どこがいいか皆目見当がつかないので、オンライン英会話の先生に聞いてみると、「マカティ・シティは安全できれいな街よ」とのこと。やっぱり住んでいる人に聞くのが一番だわ、と安心していたのですが、翌朝モンテンルパ市の学校を訪ねることが決まり、「マカティ市からそちらまでどのくらいかかります?」と聞くと、「マカティ市といっても広いから、どのエリアかによってだいぶ違う」との返事が。そうなのでした、土地勘がなく、距離感がわからないから、移動にかかる時間が全く読めない。しかも、マニラはどこも渋滞がひどいらしく、ちょっとした距離でも1~2時間はざらにかかるらしい。 移動に何時間もかかるのなら、わざわざマカティ市に泊まる必要もない。というわけで、初日はモンテンルパ市の学校の寮に泊めていただくことにしました。
フィリピンの人は、みな気さくで明るい。今回もたくさんの笑顔に出会えますように!
ふう、これで初日もなんとかなりそう。不安は空港からモンテンルパ市に行くまでのタクシーだけど、クーポンタクシーとかGrabTaxiとかにチャレンジしてみよう。 移動手段がだんだんわかってきて、また一つ、不安がなくなりました。 あとは、肝心のアポイントですね。なるべくたくさんの学校を訪ねられますように!
この記事を書いた人
香川県生まれ。京都精華大学美術学部洋画科卒。アパレル商社、企画会社、教育・IT系、編集プロダクション等で働いた後、出産を機に売り込みを経てフリーライターとなる。子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行う。編集を手がけたメイツ出版発行の『中学生の成績が上がる教科別ノートの取り方最強のポイント55』は、20刷りを超えるベストセラーとなっている。編集講座、ライター講座の講師も務める。3児の母。趣味はボルダリング、HIPHOPダンス、登山(ただし低山専門!)。 Official Website:ishiprox.com |
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