公開:2019-11-14 更新:2019/11/14
短期留学とひとくちに言っても、そのスタイルは次の4通り。どんなスタイルがあるのかをご紹介します。留学の目的に合わせて、自分に合った留学スタイルを選びましょう。
インターナショナルな合宿、といった雰囲気のサマースクール。夏休み、活動のフィールドを海外に移してみれば、そこには世界各国から集まる同年代の友達がいっぱいです。
このプログラムは、夏休みなどのバケーション中に、学生や生徒がいなくなった大学や私立学校の校舎と寮を、短期研修施設として開放してもらって行われる場合が多くあります。短い間だけれども現地のキャンパスライフを体験できちゃうのです。サマースクールの主催は、留学手配会社やサポート団体、語学学校が多いですが、なかには大学やカレッジによるものもあります。対象年齢も小学生から高校生までと幅広く、海外体験をすること自体への興味から留学を考えている人には一番参加しやすい気軽なタイプと言えます。
サマースクールの1日とは? 典型的なのは、頭のしゃっきっとしている午前中は学校で英語レッスン、身体もすっかり目覚めた午後は教室を飛び出してとにかく遊ぶ!教室で英語の 勉強 というわけではありませんが、バラエティ豊かなアクティビティを楽しんでいるうちに、気が付いたら英語も学んでいた、ということが多いです。
アクティビティはアウトドア系のものから、ちょっとした社会科見学のようなものまでさまざま。興味深いものでいっぱいです。カヌーや洞窟探検、サイクリングや国立公園散策などで汗を流す日もあれば、学校から近い集落を訪問して伝統的な暮らしを学んだりといった日もあり、刺激的な毎日が過ごせます。放課後もいたって自由。どんな授業を選択しても終了時間が大体そろっているサマースクールは、ほかの短期留学プランに比べて友達とのスケジュールが合わせやすいのです。キャンパスが自然豊かであれば、木陰や芝生で友達とおしゃべりしながら宿題(比較的少なめ)なんていうのもいいですね。映画にショッピング、キャンプファイヤーなどに、友達やホストファミリーと繰り出すことも珍しくありません。アクティビティにも、留学終盤になると、「ホストファミリーをご招待!」なんてものが用意されている場合も。学校スタッフ全員と、それぞれの生徒がお世話になった一家(4、5人)を連れてくるので、とてもにぎやかです。
もうひとつサマースクールには、大きな特徴があります。わかりやすく例えると、それはディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」と同じような状態だということ。日本をはじめ、中国、韓国、スペイン、トルコ、ロシアなどなど、サマースクールは生徒が世界中から集まってきます。そもそも、このプログラムが基本的に英語を母国語としない人向けで、日本人に限らず英語初心者にまず勧められるタイプの留学だからです。最初はお互い何を言っているのかさっぱりわからない状態だけれども、アクティビティなどを通して友情が生まれ、日に日ににぎやかな雰囲気になっていくのです。クラスや寮の部屋で一緒になる生徒の国籍は、より多くの国の人と友達になれるようにとバラバラにしてくれることが多いこともあり、サマースクールは言い換えればインターナショナルな合宿。世界中に友達をつくり、あこがれの国際人の仲間入りを果たす大きなチャンスになります。
HOT or COOL?
サマースクールという名前の通り、夏休みを利用して留学するわけですが、どちらの過ごし方を選びますか?避暑気分で涼しく過ごしたいならカナダやイギリスへ。夏だからギラギラの太陽の下で遊びたいならハワイやロサンゼルスなどの西海岸へ、というように自分の好みに合わせて行き先が選べるのもサマースクールの魅力。
できるだけ治安の良いところへ
慣れない海外だからこそなるべく危険の少ない国や地域を選びましょう。現地では、一人で行動しない、英語がわからない時にあいまいなまま返事をしない、など基本に立ち返って行動することが大切です。
アクティビティの詳細をチェック
「遊び」をメインとしたプログラムだからこそ、授業以外の時間をエンジョイできるかどうかが成功するカギ。アクティビティが自分好みのものか、チャレンジしたいことかどうか詳しく調べてみましょう。
金銭感覚を失いがち
開放的なバケーションは、ついつい財布のひもも緩みがち。家族へのおみやげを探してショッピングをしているうちに、何でも「留学の記念に」と衝動買いに走る人も。痛い思いをしないように計画的に使うことを心がけましょう。
無駄遣いを防ぐためには、とにかく現金をあまり持ち歩かないこと。最近はデビットカードやキャッシュパスポートのような便利な学生にぴったりのカードも増えてきています。しっかり使い方をマスターしておけば、現金よりも使い勝手が良く安心です。クレジットカードなどが作れる年齢なら、念の為1枚あってもいいですね。
期間や内容を自由に選べる語学学校の短期留学。休みを生かして英語力に磨きをかけるか、英語環境に慣れるために参加、長期留学の準備のためなど、目的もプラン選びも自由自在です。
語学学校では、通常コース以外に休みの間だけ特別にジュニアサマーコースを設けているところもあります。通常のコースに比べて低年齢層から入校可能なのが特徴です。通常の一般英語コースは最低年齢16〜18歳以上で、レベルによっては年齢層が高い場合もあります。ジュニアサマーコースでは小学校高学年から高校生までが対象。クラス分けは同年代と一緒になるよう考慮してくれるので、話の合う友達をつくりやすく安心です。規模の大きな語学学校では、一般英語コースの学生と同じ校舎を使って勉強するか、近くの学校を借りて授業を行います。滞在はホームステイが主流で、中には寮滞在ができる場合もあります。
語学学校のサマーコースにはあらかじめ期間やカリキュラムが設定されているものと、自分で自由に設定できるものとがあります。英語力がない人におすすめなのは、「英語+アクティビティ」のコース。授業時間は一日3時間程度と短いですが、午後や夕方のアクティビティが充実しているので、まずは楽しみながら英語の環境に慣れたいという人にぴったり。また、少しでも英語力をあげたい!という人には、週25〜30時間の「集中コース」がおすすめです。TOEFL試験対策コースなどもあり、朝から夕方までみっちり英語漬けの毎日を送れます。レベル別にクラス分けもしてくれるので、効率よく英語を学ぶことができます。
映画のロケ地だったり、サッカーやベースボールの強豪チームのホームだったり、どんなきっかけであっても10代のうちから海の向こうの国に興味を持つことは尊いことです。あこがれの国があるなら、語学学校の短期留学をきっかけにその国をより詳しく知り、身近に感じられます。
ロサンゼルスやハリウッド、ロンドン、シドニーなど、知名度の高い大都市はやっぱり根強い人気です。観光スポットがたくさんあり交通の便も良く、物価は高めだけれど欲しいものは何でも手に入るといった面を重視するシティ派には、大都市の語学学校を選ぶのが無難です。
対照的に、のんびりと現地の人とふれあうことにポイントをおきたいのなら、郊外や田舎町の学校が良いでしょう。大都市のような刺激的な体験は少ないかもしれないけれど、町中がみんな顔見知りといったアットホームな雰囲気の中で過ごす毎日は、心温まる思い出になります。治安が良いこと、物価が安いこともカントリー派のメリットとなります。
もうひとつ、学校選びのポイントで気にしておいた方が良いこと、それは学校の「規模」です。学生数50名前後の小規模な学校から、500名のマンモス校までさまざま。大都市に多いマンモス校では、レベルや目的分けが細かく設定されているのが特徴。田舎町の小規模な学校は一般英語コースが中心です。
日本人の割合は?
夏休みなどの短期留学の場合、注意したいのが語学学校のパンフレットなどに書かれている「日本人の割合」。5%とか10%などと書かれていますが、これは通年の平均値。そのため、夏休みは日本人の割合が30%になったりといったことも。どうしてもこだわりたい場合は、希望する学校の昨年の夏休み時期の数字や様子を聞いてみよう!
授業時間と宿題の量をチェック
15〜30時間と、一週間の授業時間も学校によってまちまち。放課後の宿題量によっても留学生活は大きく変わってきます。英語漬けを望むのかどうか、何を目的に留学するのか、あらかじめハッキリさせることが大切です。
学校の立地条件は目的に合ってる?
落ち着いた環境のなかで語学をみっちり勉強したいのなら、静かな郊外や田舎町の学校を。また勉強以外にも観光などを楽しみたい人は、交通の便が良い大都市の学校を選びましょう。
長期留学という夢を抱く心は、本当に準備は大丈夫ですか?まずは下見留学ではじめの一歩を踏み出すのもいい考えです。もちろん費用はかかりますが、自分の目で見て確かめることで、長期留学までに何をすべきかがハッキリ見えてきます。
語学研修を目的とした短期プログラムとはひと味違うのがこの「お試し・下見留学」。社会人の留学や専門留学など、長期でしっかり学びたい人にもおススメです。実際に現地の学校で授業に参加したり、ESLと呼ばれる外国人のための英語コースで授業を受けたりできます。高校留学では、いくつかの学校を視察見学したり、長期留学の下見にピッタリのプログラムもあります。特に季節が日本の逆となる南半球のオーストラリアやニュージーランドでは、日本が夏休みのときに学期中なので、下見のタイミングもバッチリで、実際に留学した時の雰囲気も体験しやすいでしょう。また、現地の文化や生活を知ることも目的なので、学校に近い家庭にホームステイしたり、町の見学やアクティビティ、小旅行なども良い経験になります。現地スタッフのケア付きというプログラムもあるので、いざというとき日本語で対処してくれ、英語が不安な人でも安心して行くことができます。
このプログラム最大のメリットは「説明だけではわからない、具体的なものを知ることができる」という点。現地の学生はどんな学校生活を送っているのか、授業はどんな感じか、学食ではどんなものが出る、通学はどうしているかなど、見て納得、安心できることも多くあります。
特に、初めての海外生活で、しかも長期間にわたる留学生活。食生活や気候・風土が合わずそれがストレスになって留学生活を断念せざるを得ないケースも出てきます。そうならないためにも、お試し・下見留学をしっかり体験してみるのは大いにためになるでしょう。
また、ESLの授業に参加した場合、世界各国の留学生が実際に学んでいるので、どんな授業が行われるのか、英語力はどれくらい必要かなどを把握することができるのもメリット。長期留学までにどれくらい英語力を伸ばしておきたいかなど、目標を定められて安心した、という留学生もいました。
ただ漠然と「留学したら何とかなるかも……」と思うだけでなく、学校生活の現実を見ることで参加した学生は目的意識が高まり、順調なスタートがきれると言います。高校留学などの下見プログラムでは、参加するのはみんな同じ目的を持った仲間ばかり。出発から一緒に行動するのでお互い刺激になり、「頑張って長期留学を成功させるぞ!」という意欲も湧いてきます。みっちりと英語レッスン、というプログラムではありませんが、実際の授業で使われる英語や他国からの留学生との会話、ホームステイでの生きた英語を体験できるチャンスでもあります。
海外の大学への進学を目指している人もいるでしょう。その場合のお試し・下見留学におススメなのが、大学キャンパス内に校舎を持つ私立語学学校への短期留学です。大学の施設を正規の学部生や院生と同じように使えるのが大きな魅力。夢に描いたようなキャンパスライフを過ごせるかもしれません。
高校留学と大学留学、どちらのケースのためのお試し・下見であっても、ほとんどの場合はツアーディレクターが同行してくれたり、現地スタッフが日本語でアシストしてくれます。1年、2年…と外国で暮らすことに対しての具体的なアドバイスも聞けて安心です。また、下見留学中に、ホストファミリーや現地の生徒と帰国後も連絡を取れるようなフレンドリーな関係を築いておくと、ふとした疑問ができたときも何かと心強いです。
長期留学のための行動予定を立てる
将来海外で生活すると想定し、お試し・下見留学に旅立つ前に何を見てくるべきか予定を立てると良いでしょう。学校の雰囲気、学校の設備、先生…と、勉強する上で何を重要視するかは人それぞれ。優先順位の高いものをしっかり確認してきましょう。
生活していけそうな雰囲気の土地?
これも長期留学を見越したチェックポイント。単なるあこがれで留学先を即決するのではなく、実際暮らしてみたときに自分がやっていけそうな国にピントを合わせて選ぶのが成功のポイント。
交通の便もチェック!
多くの留学生が海外生活で特に日本と違うと感じるのは交通の便。電車が全くない地域や、バスの乗り継ぎが多い地域など、同じ国でも都市によって、地域によって環境は全く違う。留学先の都市選びは重要なので、下見留学に限らず、短期留学の際になるべくいろいろな地域の情報を得るようにしよう!
日本の夏休みは海外も長期休暇
せっかく下見をしにいくのだから、通常の授業風景を見てみたいもの。ところが、当然日本の夏休みは海外も夏休み期間。おまけに、日本より長い休みのところがほとんどです。
「人とは違う海外体験がしたい」「舞台を外国に移して、好きなことにチャレンジしたい」という人にぴったりの、オーダーメイド気分で楽しむオリジナル短期留学。
サマースクール、語学学校の短期研修、お試し・下見留学、とここまで3タイプの短期留学を紹介してきましたが、自分にはどんな短期留学のスタイルがあるか参考になったでしょうか。
夏休みや春休みに短期間で行ける、長期留学よりもリーズナブル、そして何よりも、気軽に海外体験ができる! と短期留学のメリットは多くあります。留学=語学習得と考えてとっつきにくさを感じる人もいるでしょうが、短期留学の目的はそれだけじゃないのです。もうひとつ、「海外を知る」「世界に視野を向ける」ということだって立派な志です。となれば、肩の力をぬいて楽しみながら学んだもの勝ち。期間中にアクティビティがたくさん盛り込まれているプランを選んでもいいですし、「留学してコレしてきました! と胸張って言えるような、人とは違うことがしたい」という欲張りさんなら、これから紹介する英語レッスン以外の要素がメインの留学プログラムもおすすめです。
好きなスポーツや得意なことがあれば、「英語+おけいこ」はいかがだろう。マリンスポーツに興味があれば、ダイビングライセンス取得プログラムはうってつけです。ターコイズブルーの海やアートなサンゴ礁、鮮やかな色を放つ熱帯魚は、世界観が変わってしまうほどに美しく神秘的。スキーやスノーボードが好きなら、一度は日本以外の雪山にチャレンジしてみるのもいいですね。ダンスやヨガ、テニスなどを英語レッスンに組み合わせたプログラムもあるし、スポーツメーカーとコラボレーションを組んだ短期留学が開催されることもあります。
また、英語に親しみながら現地の仕事を体験してみたいなら、酪農や農業を営む家庭に滞在するファームステイがぴったり。牧場で牛や羊の世話をしたり、小屋の掃除、薪割り、野菜の収穫などを手伝ったりする毎日が待っています。大自然の中で現地の家族と一緒に汗を流し、自分たちで育てた大地の恵みが食卓に並んだときの気分は最高です。ホストファミリーと朝、昼、晩をともに過ごす中で、コミュケーション力も自然と身につけられます。
本当に興味があるプログラム?
当たり前と高をくくってしまうだろうけれど、本当に大丈夫でしょうか?ただでさえ英語で過ごさなければいけないのだから、少々くじけることがあっても最後までがんばれるプログラムを選びましょう。
高度な英語力を要するなら避ける
語学力のレベルアップが目的ではないのなら、現地で行動することで何かを得られるプランを。イルカウォッチングやダイビングをはじめとするスポーツなどが、楽しんでいるうちに達成感も得られます。
ひとりでも楽しめるものを選ぶ
この留学は先の3タイプのようにみんなで学校に通うわけではなく、個々に自分のやりたいことをしてくるタイプ。留学生が自分ひとりだったとしても、現地の人やインストラクターと楽しく過ごせるものを選んでおいた方が無難ですね。
年齢制限や必要技能があるものも!
プラン選びをしていてチャレンジしたい気持ちが最高潮に盛り上がっても、ものによっては「○歳以上」と年齢制限や資格を要するものも。年齢によって参加できるできないというプログラムは学生の内は、しっかり確認しておいた方が良いでしょう。また、参加する留学プログラムに関しては、説明書や契約書を細かくチェックすることが必須。たとえ字が小さくても読み飛ばさないで全部チェックしましょう。
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |
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