公開:2017-04-06 更新:2019/02/25
みなさんこんにちは。埼玉大学3年の遠藤香織です。3月の中旬に半年間の留学生活を終えて、イタリアから日本へ帰国しました。毎日がとても楽しく、充実した日々だったので、6カ月という時間が今となってはとても短いものに感じられます。今回は、帰国前にイタリア人の友人達が開いてくれたお別れパーティーの様子と、トリノでの思い出についてお話したいと思います。
私が帰国する少し前に、半年間お世話になっていたイタリア人の友達が、「カオリが帰る前に、盛大にパーティーをやろう!」と提案してくれて、たくさんのイタリア人と日本人の友達でパーティーが開かれることになりました。 当日私はパーティーが始まる少し前にイタリア人の友人、バルバラとティラミスを作って持っていく準備をしました。人生初めて作るティラミスだったので、材料も工程も全く分からないのですが、バルバラはまるで日常的に作っているかのように手慣れた様子でした。マスカルポーネやパンナ(パンナコッタになる素)、卵を混ぜ合わせて、サヴォイアクッキー(イタリアの王室、サヴォイア家の名を冠したこのクッキーは、ティラミスの下層部のクッキー部分としてよく使われるらしい)を淹れたてのコーヒーに浸して、器に盛りつけていきます。
ところでイタリア語を勉強している方ならご存知かもしれませんが、ティラミスには「私を勇気づけて、私を持ち上げて」といった意味があります。というのも、tira(引っ張って),mi(私の為に),su(上へ)という読んでそのまま文法上の意味から来ています。 イタリア語の人称代名詞の直接補語を勉強していて、あまり理解できない時はいつも「ティラミス!ティラミス!」と連呼してイメージと文法の構造を関連付けていました。(人称代名詞の直接保護は動詞の直前に置かれる為)
無事ティラミスが完成し、バルバラと一緒にティラミスを持ってパーティー会場となる別の友人宅へ!時刻は夕方5時。既に友人宅には私がこの半年間お世話になったイタリアの友人達がせっせとピザを作っていました。
写真からも分かると思いますが、この日はなんと合計15枚のピザを焼きました。また全て違う種類のトッピングをしているので、15種類!!しかも生地からトマトソースまで手作り!イタリア人のピザ好きがよくわかります。広めのキッチンでは皆忙しそうにせっせかと動き回って次々とピザを焼いたりトッピングを盛り付けたりと、動き回っていました。私はその様子を影からじっと見て、お皿をテーブルへ運びました。 そしてようやくピザが完成して、他の日本人留学生の友達も集まり、パーティーが始まりました。食べても次から次へと運ばれてくるピザに、お腹は大満足でした。
もちろん私とバルバラとで作ったティラミスもとても好評でした。
お別れパーティーのような悲しい雰囲気はなく、食後はみんなでイタリアで流行ってるダンスゲームをしたりして、パーティーはとても盛り上がりました。 お開きの時間が近づいてくると、急になんだか寂しくなってしまい、私は必死に涙を堪えながら友人達に半年間のお礼とまた会う約束をしました。イタリアでは知人や友人に会った時、別れる時、お互いにハグをしてそのまま両頬に頬キスをするという習わしがあるので、当然この時も一人一人とハグをしてお別れを言いました。 初めての留学経験で、何もかも初めての事だらけで他の留学生の人達がどんな風に留学生活を送っているのかは分かりませんが、私のイタリア留学は他の留学生と比べても遜色ないくらいに充実していたと思います(比べるものではないですね)。それもこれも全て留学前から留学後までずっと支えてくれたイタリア人の友人のおかげだと思っています。本当に感謝しています。
■日本の漫画を取り扱っているお店 ポップストア。ここでは日本のメジャーな漫画からマイナーなものまで、たくさんの漫画を取り扱っています(もちろんイタリア語)。今話題の進撃の巨人やハイキューなど。イタリアには日本のアニメ、漫画が好きな人が想像よりもかなり多くいます。トリノ大学の日本語学科の友人達は、ほとんど皆日本のアニメや漫画が大好きで、中には、かなりのオタクであると自負しているこの私さえ知らないような、マイナーな漫画が好きな子もいました。
■トリノの世界遺産、ヴェナリア宮殿 残念ながら私が友人と訪れた日はヴェナリア宮殿は工事の為閉館しており、中を見る事はできませんでしたが、ヴェナリア宮殿のある街はトリノの中でも特に中世ヨーロッパ時代の古い面影を残している綺麗な街で、散策していてとても楽しかったです。ちなみにヴェナリア宮殿は、先にも述べたイタリアの王室、サヴォイア家の狩猟場として使われていた場所です。宮殿の後ろには広大な公園があり、その中にはサヴォイア家に関する展示物を展示した博物館もあります。
■「ビストロ・トリノ」 最後に、トリノで日本人留学生の友達と食べた「ビストロ・トリノ」(トリップアドバイザーのページに飛びます)というお店の肉料理です。街の中心部にあるこのお店では、柔らかくジューシーな肉料理を頂くことができます。ビストロという名前が付くレストランは大抵どこもお値段が高めなので、帰国前に奮発しちゃいました。また、トリノやアルバ、カンパーニャ州などイタリア各地のワインを飲むこともでき、赤ワインと肉料理の組み合わせがこの上なく絶妙でとても美味だったので、トリノに訪れる際はぜひ足を運んでみてください。 それではまた次回お会いしましょう!
この記事を書いた人
埼玉大学教養学部グローバルガバナンス専攻在学中の2016年9月~2017年3月までイタリアのトリノ大学にて留学を経験。卒業後、神戸大学大学院国際協力研究科に進学し、2018年12月から2019年4月までフランスのグルノーブル大学に留学中。専攻は国際法。 |
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