公開:2018-12-26 更新:2018/12/27
留学をしたいとは思うものの、留学後、仕事をみつけられるか不安66.5%〔グラフC〕、英語力には自信なし53.5%〔グラフD〕、貯金は100万円未満43.5%〔グラフA〕……。
アンケート結果をみてもわかるとおり、20代、30代の人が留学を決意するためには、多くの悩みを伴う。「半年や1年間、留学する」ということは、これまで築いてきた自分の環境を一度切り離すということ。
一生ものとして今の仕事を続けるか、結婚をどうするかなど、人生の岐路となる重要な決断を迫られる世代だけに、例え半年や1年でも、大きな決意が必要になる。長く働き、ようやく一人前に仕事をこなせるようになった職場を離れる、コツコツためてきたお金を使い果たす、結婚を考えている相手と遠距離恋愛になってしまう……という人もいるだろう。では、なぜ彼らはそのような悩みを持ちながらも留学を決意したのだろうか。
「留学を決意したとき」についてのアンケート結果[グラフF]を見ると、その答えがみえてくる。「仕事や恋愛も含めて、今の状況を変えたくて留学を決意した」人が全体の74%もいるのだ。そのうち仕事に関することは32%、恋愛に関することが7%。つまり、あえて今までの生活を変えるため、リセットするために、留学を決意したといえる。 彼らと同じように今の状況を変えたいから留学したいと思っていても、前述のような不安や悩みがあるために、留学に踏み切れないという人も多くいるだろう。そんな人たちと留学を決めた人とを分けるのは、ただ1点。不安や悩みがあっても行くという覚悟を決めたか、決めてないかという点だけなのだ。
3か月間の語学研修費用の目安100万円未満が、全体の約4割とやや多め。 つまり、留学を決めてお金をため始めた人が多いということ
87%の人が「留学を仕事に生かしたい」という結果に。 お金も時間もかかるだけに、真剣な留学を目指す人が多いようだ。
半数以上の人が留学から帰った後、仕事が見つかるか不安を抱いている。 不安なのは皆、同じ。だからこそ、留学への真剣度が増すのだ。
留学に関する不安で上位にあがるのが「語学力」の不安。 でも、グラフからも分かるように、最初はみんな話せないもの!
留学を決意したときに恋人(配偶者)がいる人は全体の半数。
半数の人が、仕事・お金・恋愛に関することがきっかけで、留学を決意している。
留学後の就職・再就職への不安に関する結果からもわかるとおり、留学への道を阻む不安要素として上位にあがるのが、留学後の仕事のコト。 専門の技術を持つ専門職の人よりも、会社員として働いている人ほど、不安を感じている人が多いようだ(「帰国後の再就職が不安だ」/会社員75.8%、専門職63.2%)。
また、不安な理由としては、「年齢制限などで、希望の仕事を得られないかもしれない」「武器となるスキルを持っていない」「前職と同じランクの仕事がみつかるかわからない」ということがあげられる[グラフG]。 帰国後に就職活動をすることを考えると、踏みとどまってしまうというわけだ。 一方、留学で得た何を仕事に生かしたいかという問いに対しては、「英語力」「スキルアップした技術」「新しい技術」の順となった[グラフH]。 英語や+αとなる新たな技術を身につけ、留学を新たな人生のステップとする。 20代、30代にはそう考える人が多いようだ。
帰国後の就職・再就職が不安だと答えた人が対象。 20代はスキル不足、30代は年齢を気にかけている人が多かった。
留学経験を仕事に生かしたいと答えた人が対象。 20代前半・学生・専門職員は、プラスαの技術、20代後半~30代、会社員は英語力が1位に。
留学費用の予算が約100万円以上と答えた人の割合が65%〔グラフJ〕なのに対し、貯金が100万円未満の人は43.5%。 約半数の人が、留学をしたいと思ってはいるものの、今、お金をためているところだ。 方法は、「生活費を抑えながらためる」「趣味・娯楽費を減らす」「ボーナスを使わない」など、コツコツと2~3年間かけてお金をためる派が多い。 なかには、月10万円ずつ、10か月かけてためた、退職金をあてる予定、子どものころからの貯金を使うといった人も。
まとまったお金が必要なだけに、計画的に資金を作っている人も多いようだ。 一方で、「たまってから留学を考え始めた」という人も多数いる。 大事な資金を使う留学、「ここにはお金をかけたい」という部分をみると、留学に求めるものが見えてくる〔グラフI〕。 英語力を身につけるためにも、できるだけ長く海外にいたいという人が多いようだ。
留学費用のなかでココだけはお金をかけたい!というところをあげてもらった。 20代前半は「期間」、30代後半は「滞在先」が1位だった。
100~150万円未満という人が全体の約6割を占める。 100万円以上かける人が一番多かったのは、20代後半。本格的な留学志向が強い証だ。
20代、30代の恋多き年ごろに、恋人と半年や1年間、遠距離恋愛になってしまう。 そのことが嫌で留学をあきらめかけている人もいるだろう。 実際、留学を考えている人の約4割が、恋人の存在が留学をためらわせたと言っている〔グラフL〕。 ただし、そんな悩みを持ちながらも留学をし、帰国後もうまくつきあっている人がいるのも事実。 また、留学先で出会った人と結婚にいたったという人も数多くいる。 「距離が離れたからといって、心も離れるようじゃ、そういう関係だったということ」という意見もあるように、真剣に考えている相手だからこそ、しっかり話し合ってみよう。
賛成派が47.0%、反対派が16.3%。 まだ話してない人、話し合い中の人も多いが、賛成が優勢。
恋人の存在が留学をためらわせたという人が約4割。 なかでも30代前半の人は、半数以上がためらわせたと回答している。
アンケート調査概要/留学へ高い関心をもつ20代、30代の男女200名にインターネットを使ってアンケートを実施
※調査協力/infoPLANT
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |