日本では夏になると「蚊」が出てきて刺してきますが、ニュージーランドには「サンドフライ」という刺す虫がいます。
このサンドフライ。日本人は刺されるとものすごく腫れたり、痒みが治まるまで1ヶ月以上かかることがあり、天敵と言っても過言ではない虫なんです。
そこで今回はそんなサンドフライを紹介します。
サンドフライってどんな虫?
サンドフライは英語で「Sandfly」と書きます。Sandflyというのは通称で、正式名称は「Black Fly」といい、日本語では「ブユ」「ブヨ」などと呼ばれています。
体の大きさはゴマ粒程度で、よく目を凝らしてみると見た目は文字通り「Fly ハエ」です。
生息しているのは主に水辺です。
もしニュージーランドの都市部だけを旅行する場合は見かけることはないかもしれませんが、トレッキングをしたり各地に川や池、湖周辺で遊ぶと刺される可能性が大です。
サンドフライに刺されるとどうなる?
サンドフライに刺されると、一瞬チクっとします。蚊のように細い管を刺すのではなく、厳密には「噛む」からです。そして噛んだあとは蚊と同様に血を吸います。
刺された直後に赤い点ができ、痒くなります。場合によっては水ぶくれができたり、湿疹のようなものができる人もいます。
蚊と違うのは刺された翌日です。
刺された人の体質にもよりますが、刺された場所を中心に直径10-15cmほど赤く腫れ上がったり、かゆみを通り越して痛みに変わる、さらに患部に熱を持つなどの症状が出ます。
この痒みは蚊に刺されたときの痒みとは比較になりません。
さらにこの痒みは1-2週間続き、患部の赤みが1ヶ月以上引かないこともよくあります。中には刺された痕がなくなるまで数年かかったり、最悪の場合は痕が茶色く残って消えないこともあります。
虫除け・虫刺されの薬はある?
日本で売っている虫除け・虫刺されの薬は、虫の種類が違うせいか効かないことが多いと言われています。そのため、ニュージーランドに来てから現地の薬局で買うことをお勧めします。
・虫よけの薬
虫よけの薬は「Insect repellent」と英語でいいます。
薬局には数種類おいてあるところが多く、よく見かけるのは「Bushman」と呼ばれるものです。Bushmanはよく効くのでお勧めなんですけど、もし天然由来のものや、ディート(Deet)が含まれない薬が良い場合は薬局で探してみましょう。
・虫刺されの薬
虫刺されの薬は「Insect bite cream」といいます。
薬効が強いものでよく効くのは「Anthisan」という薬です。この薬はメピラミンという抗ヒスタミン剤が含まれます。もし抗ヒスタミン剤が入ってないものが良ければ、原住民マオリ族が薬草として使った「Kawakawa」という葉で作った塗り薬も販売されていたりします。
まとめと次回の予告
冒頭で「日本人の天敵」と書きましたが、どうして日本人の天敵なのか?というと、日本人は刺されなれていないため抗体がない、もしくは少ないからです。
そのため刺されると体が強く反応してしまいます。
ちなみにニュージーランドに長く住む日本人は、蚊に刺されたのと同じくらいしか腫れなくなる人もいます。ちなみに僕はニュージーランドに10年住んでいますが、当初から「そんなに腫れた人見たことない」と言われるほど腫れる体質なので、今でも刺されるとけっこう腫れます。
次回は「ニュージーランドの祝日について」です。お楽しみに。
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