State of Arkansas・アーカンソー州

アメリカ南部の州。アメリカの前大統領ビル・クリントンの出身地として、知られています。トウモロコシ、大豆、米など生産が多い農業州ですが、近年は温泉の州として観光業にも力を注いでいます。水産業ではナマズの養殖が国内でもトップに入るほどの産業です。ナマズと聞く、泥の中にいるのであまり食べるイメージがない魚ですが、アーカンソー州のナマズ料理は臭みがなく、ダイナーで人気のメニューです。

アーカンソー州立大学 （Arkansas State University）

創立100年を超える州で2番目の規模を誇る研究大学です。1909年に農業学校としてスタートしました。メインキャンパスはジョーンズボロー。パラグドールキャンパスは学生数の増加に伴い、閉店したウォルマートを改装して、教室を作りました。メキシコ・ケレタロにもキャンパスがあります。学力向上と共に学生の数もどんどん増えている大学です。学生の約15％が何らかの学生組織に入っています。

学生組織（学生社交クラブ）のソロリティとフラタニティとは？

アーカンソー大学（University of Arkansas）

アーカンソー大学も州立大学ですが、アーカンソー州立大学とは異なります。1871年に農業や工業のための大学として設立され、フェイエットビルが拠点となっています。学力、規模共に州内トップを走ります。5つのキャンパス、それぞれ2つの法学大学院、医学大学院があります。優秀な教師陣が評判でかつて、ビル・クリントンやヒラリー・クリントンが教鞭をとっていたことでも知られています。また、フルブライト奨学金創設者のジェームズ・ウィリアム・フルブライトはアーカンソー大学の卒業生です。同校内のホールで株主総会を開催するウォルマートなど多くの企業が拠点を置き、地元企業からの寄付による奨学金も設置されています。

大学スポーツ名門校としての側面もあります。特に陸上競技では過去40回以上チャンピオンになり、幾度も連覇の偉業を遂げてきました。アメリカンフットボールでは地域別のリーグ戦やチャンピオンシップへの出場を果たし、毎年テレビで中継されるほど。バスケットボールや野球など他にも多くのスポーツで活躍しています。

ホットスプリングス国立公園（Hot Springs National Park）

ホットスプリング市にあるこの施設は、1921年に国立公園に指定されました。日本で言うと、温泉にあたり、湯治のように温泉を使った民間医療などに使われてきました。対戦中も負傷した兵士のための看護施設が救られるなど、アメリカの湯治場として知られてきました。多くの国立公園の中でも規模が小さく、アメリカで最も狭い面積の国立公園です。温泉での湯治がアメリカでも長く用いられているのは驚きです。温泉の効果というものは絶大なのかもしれませんね。

ネイティブ・アメリカン歴史博物館（Museum of Native American History）

2006年にオープンした、先住民インディアンとアメリカの歴史を知ることができる博物館。ベントンビルで人気の観光スポットで、特定の部族に偏らず、幅広いインディアンの部族を紹介しています。さまざまな歴史的背景を知り、インディアンたちがどのような道を辿ったのかを知ることができます。根強い人気があるインディアン。当時の彼らの生活はどのようなものだったのでしょう。展示しているテントや生活用品から生活の様子を想像することができます。