今秋以降、直行便増加を控え、さらなる市場拡大に期待
オーストラリア政府観光局は、オーストラリア政府統計局(ABS)による集計結果から、2017年6月のオーストラリアへの日本人渡航者数が単月で2万1700人、前年比7.4%増となたっと発表した。今年上半期6ヶ月としては、18万9500人と前年比5.9%増、また、7月以降も夏休みの旅行先として日本人渡豪者数は堅調に増加の見込みであり、下半期の伸びにも期待している。
人口減少や高齢化に加えてテロによる海外渡航自粛など、海外旅行市場が様々な課題に直面している中、オーストラリアは時差が少なく安全な旅行先であるというイメージが再認識されていることから、日本人渡豪者数の増加へとつながっていると考える。また、4月にメルボルンにて開催された「世界のベストレストラン50」の積極的なプロモーションなどを通じて、オーストラリア観光の魅力の一つとして質の高い食とワイン体験が、幅広いターゲット層の注目を集めている。
2016年の年間日本人渡豪者数が8年ぶりに40万人を超えたことを基盤に、TAでは、中期的な目標として2020年までに70万人をターゲットに様々な施策に取り組んでいる。中沢日本局長は、「JATA夏休み旅行動向調査によると、今年もオーストラリアは人気のデスティネーションとして7位に選ばれており、特にファミリー旅行に支持されている。また、夏休み以降は、9月1日(金)就航の日本航空の成田―メルボルン直行便や、12月14日(木)就航のカンタス航空の大阪(関西)-シドニー季節運航便などが更なる追い風になると信じ、まずは今年目標の50万人を達成できるよう、今年下半期も引き続き、航空会社、旅行会社、州政府観光局と協力していく方針です」と、述べている。