公開:2014-04-11 更新:2019/06/05
今回、特派員が挑戦するのは、タイ・プーケット島で日本語教師のアシスタントを体験するプログラム。特派員に選ばれた岩井紀子さんは学生時代に日本語教授法を学んだことがあり、学習塾の国語講師として働いた経験もあることから挑戦したいと応募してくれた。
通常はホテル滞在のプログラムだが、タイのカルチャーにも触れてもらいたいとホームステイに変更。さらに、ホストマザーによる料理レッスンやタイ語のレッスンもオプションで追加し、より内容の濃いプログラムを体験してもらうことになった。フィリピンに英語留学したときは、フィリピン語も学んだという岩井さん。タイでもいろんなことを吸収したいと飛び立ってくれた。
私がプーケットを訪れたのは4月で、タイではちょうど学校が夏休みの時期。日本語教師のアキコ先生は塾や家庭に出向いて教えている方で、私の初アシスタントの授業は高校生が通う塾でした。
最初は「どんな先生だろう、生徒はどんな人たちだろう、私が授業の足を引っ張ってしまうのではないだろうか」と不安でいっぱいでしたが、実際に先生にお会いしたり、生徒と触れ合うことで、私の不安は消えていきました。
とはいえ、外国人に日本語を教えるというのは、7年勤めた学習塾の個別指導とは想像以上に違っていました。私の場合、日本語教師の資格も経験もないので、会話の練習相手をすることが多かったのですが、生徒が理解できる言葉を選んで話さなくてはならないのが大変でした。言葉を説明するための言葉にも気を使うため、どう言っていいのかわからず、雑談すらできない状態に……。
でも、先生が助け舟を出してくれて、生徒とも少しだけど話すことができました。
ただ、「こう言えばよかった」と後になって思いつくことがたくさんあって、悔しい思いでいっぱい。生徒は年齢や学校、職業もさまざまでしたが、学習意欲にあふれる方たちばかりで、もっと話せればよかったなと思いました。
異文化に溶け込み、そこで生活をし、日本語を教える。日本語教師の仕事は苦労も多そうですが、有意義なことだと改めて思いました。そして、海外で働くために大切なのはバイタリティーと仕事を愛する気持ち、適応力なのだと、生き生きと働く先生の姿を見て感じました。
プーケットといえばビーチリゾートのイメージですが、ほかにも見どころがいっぱい。エレファントライド(象乗り)や寺巡り、古い町並みが残るオールドタウンなど、観光も存分に楽しみました。寺社仏閣巡りが好きなので、プーケット最大の寺「ワット・シャロン」では、テレビで見たことのある、高僧の像に金箔を貼る願掛けも体験できて大満足。また、異文化が混じり合うオールドタウンの建物は、眺めながら歩いているだけでもおもしろかったです。
洗練されたショッピングモールでは、お土産を探したり、カフェで休憩したり、のんびりとショッピング。いろんな場所を訪れたことで、プーケットは美しい風景だけでなく、多様な魅力にあふれていることを実感しました。
タイ料理レッスンでは、辛いものが苦手な私のために、ホストマザーが唐辛子を使わないメニューを教えてくれました。しかも、どれもおいしくて感激! また、ホストマザーがローカルのレストランやマーケットに連れていってくれたことも、ホームステイでなければ体験できなかったと思うと貴重な経験です。
ホストマザーとの会話はお互いに母国語ではない英語でしたが、通じ合うことができ、滞在中はいろんな話をしました。たった1週間でしたが、有意義な時間を過ごすことができたと感じています。私にとってプーケットは「また行ってみたい場所」になりました。
岩井紀子さん
学習塾での国語の講師を経て、フィリピンへ英語留学。帰国後はインターネットラジオのDJ活動をしながら今後の仕事について模索中。
高校留学
NZD7,200~~
インターンシップ
479,200 円~
ワーキングホリデー
150,000円~
語学留学
200,000円~