公開:2018-12-27 更新:2019/06/24
1年以内の短期間で、英語だけでなく、プラスアルファで何かを学びたい、という人におススメなのが、専門留学(ボケーショナル留学)です。ボケーショナルとは職業訓練校あるいは専門学校の意味で、職業に直結する専門的な職業訓練を受けることができます。日本の専門学校とはかなりおもむきが異なりますので、よく理解しておきましょう。
ニュージーランドの教育制度では、日本の高校1~3年にあたるYear 11〜Year 13の間にNCEA( 全国共通資格試験)を受験し、本人の希望や試験の結果によって、総合大学に進学するか工科大学・ポリテクニックまたはPTE(Private Training Establishments: 私立専門学校)に進学するかが決まります。早い人ではYear 11修了後から工科大学・ポリテクニックのサーティフケート課程に進学します。留学生は、これら現地の学生とともに学ぶことになります。日本からの留学生は、社会人経験ののち、キャリア・アップやキャリア・チェンジに必要なスキルを身に付ける目的の人も多いです。
ニュージーランドには、ITP(Institutes of Technology and Polytechnics)と呼ばれる16の国立の工科大学・ポリテクニックがあり、高度な専門教育を行っています。私立の専門教育機関も国内に約600校あり、これはPTE(Private Training Establishment)とよばれています。これらをまとめて、専門学校ということもありますが、準学士号から博士号までの資格が取できるという点で、日本の専門学校とは大きく異なります。
また、NZQA(New Zealand Qualifications Authority=ニュージーランド資格庁)に登録・認証されている学校は、教育水準が高く、設備、サポート体制も充実しているので安心です。
修了証(Certificate)しか得られない初級レベル(6カ月〜1年間)のコースもありますが、1年〜2年の専門コースでは準学士号(Diploma)が取得でき、大学課程への編入が可能です。3〜4年間の専門課程では学士号(Bachelor’s Degree)が得られ、総合大学の学士号と同等に扱われます。また、1〜2年の、大学院レベルの職業専門課程もあり、準修士号や修士号も取得できます。
ニュージーランドの専門教育のレベルは高く、数カ月のCertificateでも、専門分野をしっかり学んだ証明となり、就職などの際には効力を発揮します。
・サーティフィケート [Certificate]
6カ月~1年間の初級レベルのコース。修了証を取得。
・準学士号 [Diploma]
1年~2年の職業専門コース。修了後、総合大学の学士課程に入学可能。
・学士号 [Bachelor’s Degree]
3~4年間の専門課程で、総合大学の学士号と同等に扱われる。
準修士号(Postgraduate Diploma)、修士号(Master’s Degree)、博士号(PhD)
大学院レベルの1~2年のコース。博士号は最低3年間。
専門学校では大学課程とは異なり、職業に直結する実務的な教育を受けられることが特徴です。
アート、デザイン、観光、ホスピタリティ、ヘルス・サイエンス、ビューティー&セラピー、環境学、航空、スポーツ、レクリエーションなど、幅広い分野で、職業に関する専門知識と応用技術を身につけます。最近では、経営、マーケティングなど、ビジネス関連のコースが人気だ。ワイン醸造やバリスタコースなど、ニュージーランドならではのコースも提供しています。
スタジオ、作業場、実験室、医務室、キッチンなど、実際の職業現場とほぼ同様の環境を学内に完備し、実践的な授業が行われる。インターンシップ制度を取り入れたコースもあります。それぞれの学校が産業界と密接な連携をとっており、現場に即した実践的な学びが特徴です。
基本的に工科大学・ポリテクニックもPTEもシステムは同じですが、PTEは、入学の時期や期間がフレキシブルなのが利点です。総合大学や工科大学・ポリテクニックの学士課程に入学するための準備コースや大学院課程を持つ学校もあります。さらに、多くの学校が、工科大学・ポリテクニック同様に英語コースを開講しており、英語力が入学条件に満たない学生は、必要な英語力を身に付けてから本科に進学することができます。
工科大学・ポリテクニックの魅力は、国立なので私立のPTEに比べ学費がリーズナブルなことです。
国立私立とも、高校課程修了(または卒業見込み)と、英語力が条件となります。
工科大学・ポリテクニックの場合:IELTS 5.5~6.0またはTOEFL iBT70~80
PTEの場合:IELTS5.5以上またはTOEFL iBT70以上が求められます(学校によって多少異なる)。
多くの学校が、英語コースを開講しており、英語力が入学条件に満たない学生は、必要な英語力を身に付けてから本科に進学することが可能です。
工科大学・ポリテクニックはほとんどの場合2学期制で、コース開始は2月中旬と7月中旬です。出願はコース開始直前まで受け付けています。PTE はいつでも出願できます。出願は、各学校のwebサイトから出願書類をダウンロードして郵送するか、webから直接出願できます。この際に滞在先の手配も申し込めます。受入れが決まれば、入学許可証と学費の請求書が送られてくるので、学費を支払います。
ニュージーランドの語学学校、専門学校や大学などへ3か月以上、1週間で20時間以上の授業を受ける時には、学生ビザの申請が必要になります。
申請に必要な書類や、テストのスコアなどを揃えるのにどのくらいかかるのかなど早めに調べておくと安心です。
ビザの種類に関わらず、ニュージーランドでは語学学校、大学、専門学校などに通う場合、その期間をカバーしている医療保険へ加入することが義務付けられています。日本を出発する前に加入しておくと、いざという時に日本語で対応してもらえ安心。保険会社によってサービスの内容や、緊急時の対応などに違いがあります。時間をかけて調べてから加入するようにしましょう。
その他、学校の施設を使う上で保険に加入しなければならない場合もあり、現地にいてから費用が掛かることもあるので頭に入れておきましょう。
・国立の工科大学・ポリテクニックの場合、NZ$16,000~22,000 / 年
付属の英語コースはNZ$350~400 / 週
・滞在は、ホームステイの場合でNZ$210~270 / 週、学生寮の場合でNZ$200~300 / 週(期間により異なる)。
ニュージーランドでは、大学卒業後、大学の専攻に関する職種で働くことを条件にポスト・スタディ・ワーク・ビザを申請することができ、最大3年間、現地で働くことができます。卒業生同士のネットワークも強く、業界とのコネクション作りや就職活動にも有利な環境です。
帰国して就職する場合は、在学中に就職活動を行います。少なくとも1年前くらいから就職フェアに参加しましょう。大学院に進学するという選択肢もあります。早めに進路を決めて条件などの情報収集をしておきましょう。
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