日本の空港

羽田空港が国際空港化や格安航空会社の誘致など、世界に比べ遅れていると言われていた日本の航空業界や空港も変わりつつあります。
今回は変わり始めた日本の空港を紹介します。


みなさんは日本にどれくらい空港があるのか知っていますか？ 実は「拠点空港」と呼ばれ、国際航空輸送網や国内航空輸送網の拠点となる空港だけで、29の空港があります。 もちろん、そのなかには成田空港や羽田空港、関西空港、セントレアなど、みなさんが利用することも多い空港が含まれています。 これらは国や企業が管理する空港になりますが、その他にも地方管理空港が54もあり、飛行場やヘリポートも加えればさらに多くなります。


では、主な空港を見てみましょう。


成田国際空港


首都圏の人にとって、日本の国際空港と言えばやはり成田空港でしょう。日本を代表する空の玄関口です。 1978年に開港した成田空港は、千葉県成田市に位置していますが、日本の首都である東京の国際空港として機能しているため、「東京成田」と呼ばれることもあります。


利用したことがある人なら知っていると思いますが、成田は第1ターミナルと第2ターミナルに分かれていて、利用する航空会社によってターミナルが異なります（間違えると大変、注意しましょう）。 遠くて不便という声も聞かれた成田空港ですが、近年は成田スカイアクセスの整備など、アクセスも改善しています。 今後は新滑走路の完成などによって年間発着回数の大幅増、LCCと呼ばれる格安航空会社の誘致などを見込んでいます。


羽田空港（東京国際空港）


1931年に「羽田飛行場」として開港以来、日本最大の空港として知られている羽田空港。国内線主体でありながら利用者数は世界でも有数の規模を誇っています。


成田空港の開港後は、国際線は成田、国内線は羽田と役割がはっきり分かれていましたが、2010年10月に国際線ターミナルが正式開業し、現在では国際線の離発着も増えています。 現在のところ国際線は深夜から未明の時間帯にかけて発着していますが、そのため国際線ターミナルは24時間開館していて便利です。 羽田空港のハブ化を推進する国の動きもあり、国際線がますます増え便利になりそうです。


関西国際空港


1994年に開港した関西国際空港は、日本で初めて旅客・航空貨物の両方の24時間運用を実現した空港です。最近では「関空（かんくう）」の通称が定着しています。 関空は、すべてが人工島からなる日本発の海上空港で、海を埋め立てて作られました。 開業後は伊丹空港に客足を奪われ苦戦していた国内線も、現在では大きく伸ばしており、好調だった国際線ともに関西地方の空の拠点となっています。 またLCCの誘致にも積極的で、現在LCC専用のターミナルビルの建設も進んでいます。 国は羽田とともに、関空のハブ空港化を目指しています。