公開:2019-09-17 更新:2019/09/17
日本では夏になると各地で多くの花火大会やお祭りが開催され、盛り上がる季節ですよね。
その夏も終わり、9月になりました。
日本で有名な9月に開催さえるお祭りには、大阪の「岸和田だんじり祭り」、富山の「越中おわら風の盆」、東京の江戸の三大祭の一つである「根津神社例大祭」などがあります。
では、世界ではどんなお祭りが開催されているのでしょうか。歴史や文化の異なる国々には世界的に有名なものから、私たちには想像もつかないお祭りが開催されているはずです。
それでは、いくつか紹介しましょう。
スペインのアンダルシア地方、バサ村とグアティクス村で行われ、村も参加者もみんな真っ黒になる奇祭のひとつです。
約500年もの歴史をもつこのお祭りは、グアティクス村とバサ村の聖母像の争奪戦が始まりと言われています。
バサに出稼ぎに来ていたグアディクスの労働者が、バサの町で聖母マリア像を見つけます。見つけた聖母像がバサの町に安置されることになり、発見したグアディクスの人たちは、自分たちが発見したのだからグアディクスに安置すべきと主張します。そしてその聖母像を奪い返すためにバサを襲撃するのです。
そんなグアディクスの人たちに対し、聖母像を奪われまいとバサの住民が真っ黒の油を全身に塗りたくり、卵や色水を投げつけて撃退したそうです。(※諸説あります。)お祭りではその争いを再現しているため黒い液体は染料ではなく、油でタールのようなものを使います。
1日目:参加者はバサで真っ黒に
2日目:グアティクスで色水攻撃
3日目:バサの教会で仲直りのミサが行われる
日本でも有名な「ラ・トマティーナ(トマト祭り)」もスペインのお祭りで8月に開催されます。この時にはスペイン東部・バレンシア州の小さな町ブニョールがトマトで真っ赤に染まります。
牡蠣「オイスター」の産地として有名なアイルランド西部の都市・ゴールウェイ。
1954年から行われている国際オイスターフェスティバルで、毎年シーズンの幕開けを祝っています。
名物イベントは牡蠣の早剥き選手権で、世界各国の牡蠣むきの猛者が集結します。早剥き選手権では、30個の牡蠣をどれだけ早く、きれいに剥けるかを競います。ギネス記録もかかっているので、参加者は真剣そのものです。
早剥き選手権以外にも、生演奏で、ダンスを楽しむこともでき、更にアクティビティや料理の実演など、家族全員で楽しめるイベントが揃っています。大食い競争や早食い競争などがありそうですが、そのような競技はありません。
また、もう一つのメインイベントが、「美人コンテスト」です。優勝者には、パーティー参加資格が与えられます。
最近日本でも各地で開催されている「オクトーバーフェスト」。たくさんの種類のドイツビールが楽しめ、ドイツ料理も食べられるイベントになっています。
では、実際にドイツのオクトーバーフェストはどのような歴史があるのでしょうか。
オクトーバーフェスト、ビールの町ミュンヘンで行われる世界最大のビール祭です。ビールの醸造シーズンの幕開けを祝い、9月半ばから10月上旬にかけて開催されます。会場は東京ドーム9個分という広さで、飲食店だけではなく移動式の遊園地などもあり、大人から子供まで楽しむことができるイベントです。
歴史は古く、1810年にバイエルン王子ルードヴィヒ1世と王女テレーゼの結婚のお祝いとして開催されたのがはじめと言われています。9月半ばからの開催でなぜ「オクトーバー」?と思う人も多いのではないでしょうか。それは当時の開催日が10月17日だったからです。しかし、9月の方が気候が温暖なので、今では毎年9月に始まり10月に終わるように企画されています。
このお祭りは、パレードから始まり、会場のテレージエンヴィーゼに入場します。
そして最初のビール樽をミュンヘン市長が開けて「O’zapft is!(酒が出た)」と言ったらお祭りのスタートです。銃声が12回鳴り響いたら全てのテントが営業を開始します。初日のビールテントは午前9時から開いているのですが、銃声が聞こえるまではビールや食べ物を出してはいけない決まりになっています。
メインイベントと言えばビールを飲むことです。出展するビールメーカーは全てミュンヘンの企業。歴史が一番長くミュンヘンの人にとっての定番は、Augustiner(アウグスティーナー)で、なんと1328年から存在するというビールです。
ビールの料金は毎年変動しますが、だいたい1マス(1リットル)約11ユーロに設定されています。
毎年9月に開催されるハワイ州最大の祭り、アロハ・フェスティバルは、1947 年にハワイの音楽や踊り、習慣、歴史を後世に伝えるため「アロハ・ウィーク」として 7 日間開催されたのがその始まりです。
その後、1974年までには、ハワイ州で1か月の長さの大規模なイベントになりました。その後、1991年には「アロハ・フェスティバル」に名前が変わり、現在はオアフ島ワイキキをメインにイベントが行われています。2019年度で73回目となります。
アロハ・フェスティバルは、ハワイ州最大のお祭りで、6つの島をあげて行われます。ハワイの伝統文化をたたえ、独自の音楽や踊り、歴史を後世に伝えるため、毎年テーマを掲げてさまざまなイベントを行います。
メインイベントは9月下旬に行われる「フローラル・パレード」で、アメリカで3番目の規模と言われるパレードです。トロピカルな生花で飾られたフロート(山車)やロイヤルハワイアンバンド、レイや美しい衣装を着けて馬に乗った女性騎手「パウライダー」、学校や軍関係のマーチングバンドなどがアラモアナからワイキキを練り歩きます。
現在では2 カ月間行われるフェスティバル。期間中、事務局からフェスティバルリボンが発売されますが、このリボンはハワイ文化を祝う人々の誇りを象徴しているものです。ぜひ購入して、アロハ スピリットを共感、支援しましょう。
フェスティバルの主な会場:カラカウア通り、ロイヤル・ハワイアン・センター
オランダと言えばチューリップが有名ですが、チューリップに限らず生花の一大生産地、輸出国として有名で、1年を通してオランダ各地でフラワーパレードが開催されています。その中で9月に行われるのが、ゴッホの故郷でもある人口2万人ほどの小さな村ズンデルトで行われる世界最大級のダリアの花のパレードです。
ボランティアなどの手により何週間もかけて準備される山車は、それぞれの地区がその年のテーマに沿ったもので、幅19m高さ9mにもなる大がかりなものです。その年の優勝を競う、村をあげてのお祭りにはとても人気のイベント。観覧席も設けられ、村の人口の4倍近くの人が観覧にやってくる当日は、ズンデルトに入るのにも入村料がかかるほどです。
留学する国、時期を決める際、行ってみたいお祭りを探して参考にするのも楽しみが増えてよいのではないでしょうか。日本にも伝統的なお祭りを見るために多くの外国人が訪れます。私たちもぜひ、海外のお祭りに参加してみましょう!
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |
語学留学
170,000円~
ボランティア
280,000円~
インターンシップ
240000~