世界のお祭り【7月】

公開:2020-07-17 更新:2020/07/17

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Photo by Jirka Matousek

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、しっかりとした感染予防を行いつつ、日常の生活も少しずつ戻ってきている日本。しかし、例年の夏と同じようにはいかないのが現実です。夏の風物詩である花火大会も多くが中止され、海水浴も禁止となるところがあります。

世界中の多くの国で、普段とは違う7月を過ごさなければいけません。来年以降参加してみたいと思えるお祭りを見つけていただけると嬉しいです。それでは、7月に開催される世界のお祭りをご紹介します。

※2020年に開催されるイベントは延期もしくは中止されることが多いです。事前に確認してください。

ポリョン(保寧)マッドフェスティバル:韓国

お隣の国韓国に、こんなにも泥だらけになって楽しめるお祭りがあったのをみなさんはご存じでしょうか。

保寧(ポリョン)マッドフェスティバルは、毎年7月の中旬に約10日間行われるお祭りです。名前からも分かるように、「マッド(泥)」のお祭り。海と山に挟まれた観光都市のポリョンは、海辺には海岸と干潟が広がっています。この干潟に豊富にある「泥」は、同じように泥で有名なイスラエルの死海よりも豊富な天然ミネラルを含み、美容や健康にも抜群の効果を発揮するといわれています。この泥を町おこしにとはじまったマッドフェスティバルは、毎年世界中から多くの外国人旅行客が参加しにやってきます。

西海岸最大の海水浴場であるテチョン(大川)海水浴場一帯で開催され、お祭りの期間中には、さまざまなイベントが行われます。参加者は水着で全身泥だらけになりながら、マッドスライダーやマッド風呂、マッドランなどを体験することができます。K-POPスターの公演などもあるので、泥以外での楽しみも見つけられるでしょう。

特に親切なのが、通訳ボランティアや外国人割引料金制度、外国人専用の食堂や荷物を預ってくれる所などが設けられていることです。外国人の参加を歓迎しているので、安心して泥まみれになれますね。

コロナウイルスの影響で、2020年はオンラインでの開催が決定しています。

〇期間:2020年07月17日(金) ~ 2020年07月26日(日)

下記のようなオンラインを利用した間接体験コンテンツを開発し、参加者を楽しませてくれるようです。

・オンライン マッドサバイバルリーグ「マッド戦」

・VRマッド体験展

・マッドYouTube開設

・お家時間マッド体験公募展

・自撮り及びお便り公募展

・映像で楽しむマッドフェスティバル

実際のお祭りにはコロナが収束してから来年以降参加するとして、今年はオンラインでの参加も楽しいかもしれませんね!

保寧マッドフェスティバル公式ホームページ:http://www.mudfestival.or.kr/(韓・英)

パリ祭:フランス

パリ祭

日本では「パリ祭」の名で知られている、7月14日のフランス革命記念日。1789年7月14日のバスティーユの奪取 と1790年の建国を記念した祝賀行事で、フランス全土で盛大に祝われます。

パリでは凱旋門やシャンゼリゼ通り、コンコルド広場で軍事パレードが行われます。フランス大統領も出席するこの軍事パレードは約2時間をかけて行われ、国歌演奏や空軍のアクロバット飛行も披露されます。また、さまざまな場所でダンスパーティーやショーなどのイベントが開催されます。中でも一番盛り上がるのが夜に打ちあがるエッフェル塔の花火です。エッフェル塔が見える場所からならどこからでも見ることができる花火は約30分間行われ、多くの観光客の目を楽しませてくれます。ただし、始まるのが午後11時からと遅いので、小さな子どもたちはしっかりとそれまでに昼寝をしておいた方がよさそうですね。

サン・フェルミン祭(牛追い祭り):スペイン

スペイン牛追い祭りPhoto by Joe Lin

日本でも有名なスペインの牛追い祭り。正式にはサン・フェルミン祭という名前で、キリスト教の聖人、聖フェルミンを讃えるお祭りです。セビリアの春祭り、バレンシアの火祭りと並び、スペイン三大祭りのひとつとされています。開催は、サン・フェルミンの記念日である7月7日をメインの日とし、7月14日までの9日間。アーネスト・ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」で、このお祭りが世界的に有名になりました。

牛追いはスペイン語でEncierro(エンシエロ)と言います。このエンシエロですが、実はこのお祭りだけのものではなく、スペインでは闘牛の前に行われるものとして知られています。そのため、サン・フェルミン祭以外の他のお祭りでも見る機会があるのです。

牛追いが始まったのは14世紀と言われ、闘牛用に使う牛を田舎からパンプローナ市まで移動させたのが起源のようです。当時は決まったルートや逃げ場である塀などもなく、ルールやルートが決まったのは19世紀になってからです。そのルールには以下のようなものがあります。

  1. 18歳以下の未成年者は参加不可
  2. 牛を触ったり、たたいたりするような牛の気をひく行為の禁止。
  3. 牛の後ろを走ってはいけない。
  4. 牛追いルートの通りや囲いからの許可のない撮影は禁止。

毎年負傷者や亡くなる参加者も出てしまう牛追い祭りですので、しっかりとルールは守りたいですね。

※2020年度の開催は中止となっています。

ゲラゲッツア:メキシコ

Guelaguetza
Photo by Y! Música

ゲラゲッツァ(Guelaguetza)は、メキシコの南東部オアハカで行われる、ラテンアメリカで最大級のお祭りです。オアハカは国内で一番先住民人口の比重が高い州で、16の先住民族がいる土地とされています。そんなオアハカで毎年7月に開催される、ラテンアメリカ最大規模ののが、民族舞踊の祭典ゲラゲッツアです。

オアハカ州の州都オアハカ市の中心部と、その周辺の村々でも開催され、国内外から多くの観光客が訪れます。それぞれの民族の民芸品のお店が並ぶので買い物を楽しむことができますし、他にも文化、スポーツイベントも行われるます。町はカラフルな民族衣装を着た人々であふれ、華やかな雰囲気に包まれます。

ゲラゲッツアには、先住民の言語で「捧げる、助け合う」といった意味もあります。そのため、踊りの後にダンサー達が地元の特産品などを贈り物として捧げるのが恒例となっています。しかし、「捧げる」という表現が適切なのかと疑ってしまうほど、実際には観客席にその「贈り物」が投げ込まれるのです。そしてそれを奪い合いう観客たちの争奪戦もなかなか激しいものです。時にはパイナップルが観客の頭上を飛び交うので、けがをしないよう注意が必要ですが、それもゲラゲッツアの魅力のひとつなので、参加者は楽しんでいるようです。

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