公開:2020-01-31 更新:2020/01/31
新年を迎えお正月ムードが終わると次にやってくるのは、バレンタインデーです。日本では恋人たちのイベントとして一般的だったものも、近年では「友チョコ」などが流行り、友人同士で交換したり、さらには自分へ購入する人も増えています。
そんなバレンタインはよく知られた2月のイベントですが、世界にはそれ以外にも冬ならではのイベントや、宗教的なお祭りが色々とあります。それではいくつかご紹介しましょう。
北海道をはじめ、日本海側などの豪雪地帯では冬にはたくさんの雪が降る日本。そんな日本の冬の恒例行事で有名なのが「さっぽろ雪まつり」です。
毎年2月に行われますが、2020年は2月4日(火)〜2月11日(火・祝)の予定で行われます。この雪祭りは1950年から始まりました。その当時、高校生たちがわずか6つの雪像を札幌市の大通り公園に設置したことから誕生しました。そして回を重ねるごとに、雪まつりにはさまざまな活動や参加者が増え、現在のような大規模な人気イベントになりました。
さっぽろ雪まつりは、札幌市内の「大通会場」、「つどーむ会場」、それに「すすきの会場」の3会場で行われます。大通会場ではいろいろな巨大雪像を見ることができます。さまざまな団体や企業が作成するそれらの雪像は、その時に流行しているものが題材になっていたりするので、時代を映し出すものともいえます。また、屋外スケートリンク、巨大ジャンプ台で日本トップレベルの選手によるスノーボードやフリースタイルスキーが観れたり、アイヌ文化を知ることもできます。
つどーむ会場では、家族で遊べるすべり台やスノーラフトなど、冬のアクティビティが揃っています。屋内スペースには広々とした休憩所や飲食ブース、子供達が遊べるアトラクションもあります。
ススキノ会場は「氷を楽しむ」をテーマにした、氷像が並んでいます。その氷像に触れれたり乗ったりできるふれあい広場や、「映える」写真の撮れるイルミネーションロードもあります。
北海道のグルメも楽しむことができるので、しっかりと暖かくした服装で、雪国を楽しんで欲しいと思います。
ランタンを空へ飛ばすお祭りは他にもありますが、台湾の「平渓天燈祭り」は世界中で特に人気があり、このお祭りに参加、もしくは一目見ようと多くの観光客が台湾を訪れます。
英語ではPinxi Sky Lantern Festivalと言い、毎年旧正月(元宵節)に開催されます。2020年の今年は2月8日の開催予定です。旧正月期間中は他にも台湾ではさまざまなイベントが開催されますが、中でもこの平渓天燈祭りは1番有名です。
天燈(ランタン)は紙製で、中に火種をつけて熱気球と同じ原理で空に放ちます。大小さまざまな大きさの天燈がゆっくりと夜空を昇って行く様子はとても幻想的で吸い込まれるようです。天燈のはじまりは諸説ありますが、三国志の諸葛孔明まで遡り、孔明が軍の通信手段として発明したと言われています。それが、農民たちの豊作を祈願するのから、先祖へ平穏無事を告げご加護を祈ること、そして思い思いの願い事を書いて神様に届くよう、叶うようにと放つようになりました。
開催される平渓・十份エリアは、台北から車で約1時間。この開催日に合わせたツアー旅行も多く販売されています。また、お祭りに参加してランタンを飛ばすためには当日の朝、整理券をもらう必要があるので注意しましょう。ランタンは出店などでも販売していますので、現地で調達することが可能です。
エジプトは古代から文明が栄えた地。そのため建物などもとても古く、アブ・シンベル大神殿も紀元前1250年以上前に作られました。
よく耳にする「ファラオ」という呼び名は、古代エジプトの王のことを指します。そのため複数のファラオがいることになりますが、中でも第19王朝のラムセス2世は有名です。エジプト各地に神殿を築き、作らせた自身の肖像彫刻の数は歴代ファラオたちで最多を誇り、「建築王」とまで呼ばれました。
中でも特に有名で傑作とされているのが、ヌビアに築かれたアブ・シンベル神殿です。この神殿は自分と女王、そしてそして古代エジプトの神であるラー、アメン、プタハのために建てたもので、自分の即位した日である2月22日と、誕生日である10月22日の年に2回だけ、朝日が神殿の中を照らすような作りにしました。
この2日をお祝いするのが、アブ・シンベル太陽祭です。3000年以上続くお祭りで、この年に2回しかない日には数百万人にも及ぶ人たちがやってきます。朝日が昇り、その光が神殿奥のラムセス2世と神々の像を照らし出す様子を人々は見届け、その後伝統的な踊りを踊ったり、食事をしたりして賑やかにお祭りを楽しみます。
ブラジルに行ったことのない人でも、「リオのカーニバル」はご存知でしょう。世界で一番大きな、盛り上がるお祭りかもしれません。毎年2月から3月初めの週末を中心に、金曜を開幕日として次の月曜まで、4日間にわたり開催されます。2020年は2月21日が開幕日となっています。
このカーニバルが始まったのは18世紀ごろで、サンバを中心に徐々にその規模が大きくなっていきました。もともとはキリスト教のお祭り、イースター前のレント(四旬節)という、食事を節制する期間を前に、食べ納めをするお祭りでした。それが、異教徒であるアフリカ系奴隷の生み出したサンバを中心に発展したのです。
メインイベントは審査員によるコンテストが行われるサンボドロモ(サンボードロモ)でのパレードです。このコンテストは、ブラジル中のサンバチームの頂点を決めるもので、参加チームは一年をかけて準備します。期間中はコンテスト以外にも大小のパレードやストリートバンドをたくさんの通りで楽しむことができます。「自分も踊りたくなってきた」という人には、「ボール」と呼ばれるサンバパーティに参加するとよいでしょう。
現在では、毎年100万人以上の人が参加や観覧のために訪れるブラジルの観光の目玉です。ブラジルでは、クリスマスからリオカーニバルが終わるまで人々はなかなか働く気になれないそうです。
ブラジルのリオのカーニバルをご紹介したばかりですが、イタリアのベネチアにも世界的に有名なカーニバルが2月に開催されます。世界三大カーニバルの1つに数えられており、2週間の開催期間中に約300万人もの人が参加すると言われています。
カーニバルの起源は12世紀もしくは13世紀頃で、抗争に勝利したベネチアの人々がその勝利を祝い、広場で踊り始めたことが始まりとされています。18世紀頃には、豪華な衣装と仮面をつけ、自分を隠して人々と交流するお祭りが開催され、閉塞的な日常から開放されることを楽しみました。しかし、ベネチアの国家滅亡とともにカーニバルの歴史は一度途絶え、その後20世紀後半にイベントとして復活したのです。今では2月の寒い時期に開催される華やかなイベントとして国内外を問わず多くの人々に人気です。
開催期間中には、さまざまな種類の仮面が売られているので、気に入ったものを見つけ、かぶるだけでも楽しめます。目元だけを覆うものから顔全体をカバーする仮面まで、種類もさまざまなので、きっとお気に入りが見つかることでしょう。
カーニバル最後の週末には、仮面コンテストが行われます。国際的に活躍するコスチューム、ファッション・デザイナーが審査員として参加する本格的なもので、最も美しい仮面を決定します。また、町のいたるところでは、顔に直接仮面のようにペイントしてくれる絵描きさんが多くいます。仮面や衣装がなくてもその場で手軽に楽しむことができ、カーニバルの雰囲気を味わうことができます。
2020年は、2月8日(土)から25日(火)までの約2週間開催されます。開催の開始日はキリスト教の暦によって毎年変わりますが、最終日は、「マルテディ・グラッソ(脂の火曜日)」と呼ばれる火曜日と決まっています。ベネチア・カーニバルは、コンテストにはエントリーが必要ですが、それ以外には仮装してもしなくても、だれでも参加可能ですので、ぜひ本格的な仮装をしてサン・マルコ広場を歩いてみてください!
◾️イタリア語でも読めるアリーチェの記事もご覧ください。
いかがだったでしょうか。2月には大きなイベントがたくさんあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。まだ間に合うイベントもあります。今からすぐに準備をして出発するのもいいですし、来年に向けて準備を始めるのもいいですね。
この記事を書いた人
「あの国で留学」の編集チームは全員が留学経験者。留学会社に勤務し実際に留学を希望する人のカウンセリングを行ったメンバーもいます。留学へ行きたいと希望する人の気持ちもわかり、実際に行った経験からどんな情報があったらいいかも熟知しています。留学を希望するすべての方に役立つ情報を発信していきます! |
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