公開:2020-08-20 更新:2020/08/24
Photo by MrT HK
学校の夏休みは短縮されるところが多く、楽しみにしていたお盆休みも、海外旅行や帰省ができなかったりと毎年の夏の楽しみが行えない2020年の8月です。夏まつりや花火大会など本来であれば全国で多くのイベントが開催されますが、今年は難しい状況となってしまっています。世界に目を向けてみても、日本と同じ、もしくはさらに深刻な状況のところもあります。例年であれば8月に開催されていた、世界のお祭りをご紹介します。
※2020年に開催されるイベントは延期もしくは中止されることが多いです。事前に確認してください。
トマト祭りは、日本でも有名なお祭りでのひとつではないでしょうか。テレビなどで、人々がトマトを投げ合う姿を見たことがある人も多いと思います。毎年8月の最終水曜日にバレンシア州のブニョールという小さな町で開催される収穫祭です。毎年お祭りの時期には、人口1万人のブニョールに5万人を超える人が集まります。これだけでも人気のお祭りだということが分かりますよね。
トマト投げが始まる前、午前9時~10時頃から「パロ・ハボン(石鹸棒)」が行われます。石鹸を塗った長い棒の先に生ハム1本をくくりつけ、その棒を登ってハムを奪い合うというものです。石鹸が塗ってあるため滑ってうまくハムのつるされたところまで登れないのですが、それに加え放水で妨害もされるでため、誰も取れずに終わることもあるそうです。
そしていよいよ、本番のトマト投げが11時頃にスタートします。ブニョール役場による号砲とともにトマトを積んだトラックがプエブロ広場に入場。トラックの荷台からトマトがばらまかれると、ここから約1時間のトマトのぶつけあいが始まります。
投げ合うのに使われるトマトは良く熟したものですが、当たった人にけががないよう、軽くつぶしてから投げなければいけないというルールがあります。また、参加者はゴーグルをつけ、水着で参加する方がよいでしょう。お祭り終了後には、住民がホースで水をまいてくれたり、仮設のシャワーで体を洗うことができます。
前夜祭も行われ、たくさんの屋台がでます。音楽隊の生演奏を聴きながら、一緒に歌ったり踊ったりしながら、楽しい時間を過ごすことができ、翌日のトマト投げとは違った楽しみ方ができます。ぜひ前夜祭から参加することをお勧めします。
〇2020年は中止となりました。
ベルギーは各地に巨人伝説が残っている国です。なかでも南西部にあるエノー州のアトは「巨人の町」として知られており、旧約聖書に出てくる巨人ゴリアテが町のシンボルとなっています。
アトの巨人祭りは、2005年11月にユネスコ文化無形遺産に登録されたもので、14世紀から伝わる歴史的なお祭り。毎年8月の第4週目の週末に行われます。巨人の人形が主役のお祭りですが、土曜日に行われる「巨人の結婚式」と「ダビデとゴリアテの戦い」の再現は他では見ることのできないものです。翌日の日曜日には、さまざまな種類の巨大な人形が町を練り歩きます。
巨人の人形たちの他にも主役がもう一人います。それは、この巨人たちに立ち向かう羊飼いの少年です。この少年は毎年町に住む子どもたちの中から選ばれます。その少年によって、巨人のお腹の中にある小さな穴に小石を投げ入れ、アトの運命を決めるのだそうです。責任重大ですね。
猫が多く住み、猫好きに人気の町や島は日本にもありますが、マレーシアのクチンは「キャット・シティ」を自称する猫の町です。なんと町の名前である「クチン」はマレー語で「猫」という意味なのだそうです。
※町の名前の由来は諸説あります。
そんなクチンで8月に開催されるのがクチンフェスティバルです。さまざまな猫で町が装飾され、イベント行われたり屋台などが出て盛り上がります。なかでも第一土曜日に行われる猫の仮装パレードでは、猫の大好きな参加者それぞれが猫に仮装して練り歩きます。
町にはあちらこちらに猫のオブジェがあります。また猫の博物館もあり、世界中の猫にまつわるものが展示されています。日本のキャラクター、ドラえもんやハローキティ、招き猫も展示されているそうです。8月のフェスティバル以外でも、猫好きには楽しめることが豊富にあるクチンの町です。
Photo by Bro. Jeffrey Pioquinto, SJ
カダヤワン・サ・ダバオはフィリピン最大級のお祭りで、毎年世界中から多くの観光客が訪れます。開催地であるダバオはフィリピン第3の都市で、フルーツや花々の産地として有名です。名産品であるドリアンをはじめ、農作物の収穫をお祝いする大きなお祭りです。アポ山の周りに住む多様な民族が集まり、収穫に感謝し歌ったり踊ったりしていたのがはじまりと言われています。
温暖な気候から1年を通してさまざまなフルーツが収穫できるフィリピンですが、すべてのフルーツの収穫期が重なるということで、開催月を8月としているそうです。収穫祭にはぴったりですね。
1週間行われるこのお祭りは、土曜日と日曜日にあるパレードが人気です。土曜日に行われるのが「インダク・インダク・サ・カダラナン」という、日本語にすると「地面を踏み鳴らす」というストリートダンスショー。それぞれの民族が色鮮やかな衣装をまとい、激しい舞踊で盛り上がります。日曜日に行われるのが、色とりどりの花や果物で装飾された山車が街をパレードする「フラワーフロート」です。各チームがテーマに沿って装飾を行い、その美しさと完成度を競い合います。
2021年以降は、また多くの人でにぎわうお祭りが戻ってくるといいですね。
この記事を書いた人
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