留学カウンセラーの役割

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留学カウンセラーの仕事は、留学の素晴らしさを伝えるために、留学を希望するすべての人をサポートすることです。実際に留学をしたことがあったり、海外で生活をしたことがあるなど、実際に経験したことがある人が多いです。複数の国での留学経験を持ち、その実体験を踏まえて留学希望者の留学を叶えます。

現在上武大学で講師を務める鈴木穰さんもそんな一人です。と言っても、鈴木さんは今年（2020年）留学カウンセラーになったばかり。大学で教えながら、留学したい高校生もサポートすることに決めたのです。ではなぜ、鈴木さんはそのような決断をしたのでしょうか。それは、日本に帰国してきた留学生の充実した姿と、それを支えたカウンセラーのサポートに心打たれたからです。鈴木さんのコラムをご紹介します。

ある留学生との出会い

コロナウイルスで世界が大混乱、気持ちがふさぎがちな2020年3月のある日、ある女性の生き生きとして自信にあふれた表情に救われました。Sさんは日本の高校へ進学せず、3年ほど前に高校留学のためカナダへ旅立ちました。その後、彼女は留学先の高校を素晴らしい成績で卒業。単位も他の生徒より早く修得したため、早くに帰国できました。そのため日本の有名大学の4月入学に間に合ったのです。
この頃はすでにコロナウイルスの影響で、日本からの出国や日本への入国ができなくて苦労している人が多数出ていました。しかし、この混乱直前に彼女は滑り込みで帰国できたのです。お母さんの話によると、今までも大きな被害に遭いそうな時には寸前に道が拓かれ、助かってきたとのことでした。
その体験の一つが、2019年6月から7月にかけて香港逃亡犯条例改正に反対しデモが本格化してきたときのことです。その様子は連日、世界で報道されていました。8月12日には香港国際空港のロビーをデモ隊が占拠し、ほぼすべての発着便が欠航となりました。その際にも移動のため香港経由のチケットを持っていた彼女は直前で違う券に買い替え、事なきを得たということです。

これからは留学を広めていきたい

彼女の留学の成功は、周りの人々の愛情こもった献身で成し遂げられたということは間違いありません。香港の騒動の際に日本から航空券の手配をしたり、留学中問題が発生するたびに対応した人物がいるからです。それはアルファ留学アカデミーの永野氏です。ただ実務的にこなすのではなく、留学している本人やそのご家族への心のこもった対応は、まさにプロフェッショナルでした。
彼は、自身の教育や国際的舞台における長年の経験から、留学することでかけがえのない大きなものを得られることを知っています。その感動を人々に伝えたい思いで、心をこめて30年、留学カウンセラーとして多くの高校生を送り出してきているのです。

永野氏のおかげでSさん家族との歓談に私は立ち会うことができました。Sさんのお母さんは、娘さんが勉学に集中できるようにすべての雑用、手続きを代わって行ってきました。お父さんは、娘さんが快適な毎日を送ることができるよう、安くはない留学費を生み出してきたのです。それは彼女の輝く未来を信じての無償の愛です。19歳の彼女が、どこまで実感しているかは分かりませんが、いずれご両親の深い愛に感謝することでしょう。

私自身、留学経験者です。渡米後当初の計画とは変わりましたが、よい方向へ道が拓かれました。これもハプニング満載の留学ならではの醍醐味です。留学中は新しい発見の連続、出会うすべての人が私にとっての先生、毎日が楽しく充実した生活。もがき苦しんで学校を卒業できたことも意義深かったのですが、世界各国から来た人々と出逢い友人ができたことが、私にとっての一番の宝物です。

これからは永野氏と一緒に留学をどんどん広めていきたいです。いつか、若者に笑顔を、そしてそのご家族に幸せをお届けしたい。Sさんのような人々に再び会いたいと強く願った3月の暖かい一日でした。