今回は国が違えば考え方が違うんだな、というお酒にまつわるちょっと興味深い話を紹介します。
日本でお酒を購入できるのは「20歳以上」と決まっていますね。
もちろん20歳未満は購入もできなければ、飲むことも許されていません。ところがニュージーランドでは、そうとも限らないんです。
お酒の購入は18歳から。でも18歳以上でも買えないことがある
ニュージーランドではお酒を購入できる年齢が日本より2年早い18歳からです。
購入するときは、パスポートやニュージーランドの運転免許証、もしくはHospitality NZ 18+ cardと呼ばれる国が定めた年齢を証明できるものの提示が求められます。日本人は若く見られるため30歳でもお酒購入時に身分証明書を求められることが多く、身分証明書を持っていなければ購入は断られてしまいます。
身分を証明するものとして、日本の運転免許証や、語学学校・大学の学生証は認められていません。
ちなみにバーなど一部の店では入店前に年齢チェックがあります。この時もパスポートやニュージーランドの運転免許証などの提示が求められ、携帯していないと入店を断られてしまいますので注意しましょう。
場合によっては18歳未満でもお酒を飲むことができる
さて、ここからが不思議な話です。
ニュージーランドではレストランなどで、買い方次第で18歳未満でもお酒を飲むことができるんです。
その買い方というのは、「親が買い与える」です。
例えば、お父さん、お母さん、15歳の息子が3人でレストランに行って、お父さんが「一番搾りをグラスで3つ」と頼んで、子どもに与えた場合は違法になりません。ところが子どもが自分で「僕、一番搾りをグラスで」と頼んで、それをレストランが提供してしまうとレストランが罰せられてしまいます。
つまりレストランは18歳未満の子どもにお酒を販売することは違法でも、親が子どもに買い与えることは倫理的なことは別として、法律的には何の問題もないということです。
まとめ&次回の予告
18歳未満でも親がお酒を買い与えたら飲んでもいいというのは、ちょっと面白い(Interesting)ですよね。販売する、しないは店の責任、そして飲ませる、飲ませないは親の責任とキッチリ分けられているのが明確でわかりやすいです。
余談ですが、ニュージーランドではクリスマスやイースターなど幾つかキリスト教と密接な繋がりがある祝日は、お酒を買うことができません。そういった祝日はスーパーマーケットなどもほとんどしまっていて、開いている店ではお酒のコーナーに入れないよう覆いなどがされています。
次回は南半球のニュージーランドに行くなら知っておきたい「
南半球にまつわる豆知識」を紹介します。お楽しみに。
Masa Osadaの他の記事を読む