公開:2019-09-25 更新:2019/09/25
突然ですがあなたはニュージーランドの教育ってどんなイメージがありますか?
・自然豊かな中でのびのびとした教育スタイル
・クラス中心ではなく個人の進み具合に応じたカリキュラム
・教科書を使わないユニークなスタイル
そして校内で裸足で駆け回る生徒たち(笑)・・・
そんな自由とか自然のイメージを持っている方が多いのではないのでしょうか?
正直ニュージーランドに15年以上住んでいる僕自身もそう思っていました。
子供の授業参観に出席するまでは・・・・
まず父兄参観ですが特に母親が行く、父親が行くという指定がありません。
そして始業時間前になると親が教室前で待っていて始業のベルが鳴ると子供たちがおのおの親の手を引っ張って自分の席の隣に座らせます。
なかなか微笑ましい光景ですね。
そもそもですがこの父兄参観は英語だとStudent led conferenceって書かれています。
つまり授業を受けている受身の姿勢ではなく学生(=子供たち)がリードする授業参観だという意味ですね。
そしてそこで普段自分が学校でやっている内容をおのおの親に1対1で発表するような形です。
なかなか面白いスタイルだな・・・と思いながら聞いていたのですが暫くしてまた驚かされます。
ニュージーランドの小学校では仮想通貨が使われていた?!
NZでは意外にも?!year1(5歳)からiPad等を使う授業なのは知っていました。
なのでこの授業参観でもPC画面を見ながら普段やっている事を見せられたのですが
3Dデザインを見せられていた位は面白いなーと聞いていたのですが・・・
息子:「今コーディングの勉強をしていてこうやってゲーム作ったんだよ」
まぁ随分シンプルなゲームですが授業でやるなんて随分進んでいるねと感心していたら
息子:「それでこのゲームがどんなゲームなのかを上級生にプレゼンする日があって気にいったらそれを買ってもらうんんだ・・・まぁまぁ売れたよ」
僕:「えっ?!売るってお金を貰うってこと?」
息子:「ううん、違う。本当のお金じゃなくて学校の中だけで使えてそれで売店でちょっとしたもの買えたりするんだ」
僕:「何それ?!・・・・仮想通貨じゃん!!」
ゲームを作るところ位まではにこやかに聞いていたのですがその後プレゼンから販売、仮想通貨に至る話の中でかなり驚きながら授業参観終了。
これが去年、その時の息子は10歳(日本だと小学校5年生に該当)でした。
そして今年このマネーリテラシーの話は続きがありました。
今年も授業参観に出席しました。
去年の例もあるのでどんな驚きがあるのか期待に少しドキドキしていたのですが・・・
・ロールプレイングゲームのキャラクター描写を使ったライティングの授業
・Googleフォームを使った校内調査
など相変わらずユニークな授業ではあったものの去年のインパクトが強すぎて肩透かし食らったような感じで息子の発表を聞いていました。
そこで去年はゲームを上級生に売って学校の通貨を得たって言ってたけど今年はそういうのないのか聞いてみると・・・
今年はそういうの作っていなけど給料は口座に入ってくるという返答が返って来ました。
?!
なんだこの予想外の答えはと詳しく聞いてみると・・・・
息子:「皆オンライン上の口座を持っていて自分の役割に応じて給料って形でお金を貰える。人によってはそのお金を使って家を買ってそしてそれをまた売ってを繰り返して貯金を増やしているみたい」
・・・もうこの時点で何の話をしているのか大混乱です。
ほら、と見せてもらうとオンライン上に仮想の口座を作り仮想のお金を使ってローンを組んで家を買ったり自分の乗り物に保険を掛けたり、Kiwi saverという年金に回したり、収入のうちの何%を寄付に回すかなんて設定もあります。
言葉が出ないとはこの事を言うのでしょう・・・
なんてリアル過ぎる事をやっているんだ?!(笑)
家に帰ってから調べてみるとこれはニュージーランドやオーストラリアで導入されているオンラインプラットフォームで既にNZの小学校の半数が導入しているらしいです。
しかもyear2(6歳)から少しづつ導入して収入や支出、預金、資産、税金、保険、ローンについて学んでいるとの事でした。
あまりにもリアルでなんならリアル過ぎて日本だと批判が出るかもしれない位お金に関する授業をガッツリやっていたんですね。
むしろ海外から来る移民の大人が学んでも良いと思えるような構成です。
この部分は日本ではなかなか教わってこなかった部分なのでこれからの時代を生きる彼らにはとても良い機会だなと思いました。
この2回の授業参観を通して自由、自然、ITリテラシーの高い教育方針に加えてマネーリテラシーの高さも知ることになりました。
いかがだったでしょうか?
ニュージーランド=自然というイメージを持っている方が多いと思いますが実はこれ以外にもcollege(高校)まで進むとチームで起業アイデアを出して実際に競い合い優勝したチームには市や国からサポートが受けられる仕組みなんてのもあります。
この件はまた別の記事で書かせて頂きますがイメージ以上に色々な魅力のあるニュージーランドを紹介させて頂ければと思いますので今後とも宜しくお願いします。
僕の書くメインのブログもご参考下さい:
この記事を書いた人
ニュージーランド、オークランド在住。 |
高校留学
NZD7,200~~
ワーキングホリデー
165,000 円~
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