公開:2016-12-07 更新:2019/02/25
さて、今回はトリノの街と大学の様子についてお話ししたいと思います。 皆さんもご存じの通り、トリノは2006年のトリノオリンピックで有名な、北イタリアに位置する町です。フランス国境近くにある為、街にはフランス色の混じった建物が多く見られます。 また、イタリア共和国自体、昔は分裂状態が長く続いていたので州ごとで特色があり、トリノ特有の文化や食べものも多くあります。 トリノに到着してから一週間くらいは特にすることもなかったので、毎日朝から晩まで街を歩き回っていました。近くにスーパーはあるのか?銀行や郵便局はどこか?など、これから生活していくのに必要な場所についての情報を足で稼ぎつつ、イタリアのトリノという街を深く知っていきました。
まずは、トリノに訪れる観光客が必ず行くであろう、一番有名な観光スポット。エジプト博物館です。なぜイタリアにエジプト博物館!?と皆さん必ず驚くでしょう。なんとこの博物館、カイロにあるエジプト博物館に次いで、世界第2位の貯蔵品量を保有する大きな博物館なんです。 何でも、ナポレオン・ボナパルトがエジプトに遠征する際に同行したベルナルディーノが、当時のローマ国王にその時の収集品を送ったのが元になっているそうです。 時間も持て余していることだし、早速行ってみようと一人で博物館へ。入って地下1階へ降りると、受付とお土産コーナーがあり、チケットを買って(チケット購入代金の中にボイスガイドレコーダーも含まれていました。日本語はありません)いざエジプト博物館へ!
中には、当時のエジプトとイタリアの貿易の様子について分かるものから、世界史の教科書で見たことがあるような古代エジプト文明の神々にまつわる墓まで、たくさんありました。 見終えるころには3時間も経っており、さすが世界第2位のエジプト博物館。素晴らしい貯蔵量でした。あまりエジプトの文明については知識がないのですが、それでも、神々しい数々のエジプト文明の貯蔵品にひたすら圧倒されていた3時間でした。 トリノへ訪れた際はぜひエジプト博物館へ!
優しく陽気なイタリア人で賑わうトリノの中心街には、たくさんのバールや服屋や靴屋、ピッツェリアなどが立ち並び、歩いているだけでとても楽しい気持ちになります。
まずイタリアのどこでも見かけるバール(BAR)。ここではコーヒーを飲んだり軽食を取ることができ、イタリアなら街のどこにでもあります。昔からイタリア人の社交の場になっており、ここで仕事前に一杯飲んだり、友達同士でふらっと立ち寄ったり、一人で休憩したい時に美味しいクロワッサンと共にコーヒーを楽しんだりします。 このバールがイタリアの文化を感じさせる役割を担っているのは間違いありません。バールによって軽食のメニューが違ったり(大抵はお菓子パンや総菜パン、アイスを売っているところもあります)、オーナーがとても気さくな人だったりすると、イタリア語がそれほど上手くなくても話が弾んで心温まるひと時を過ごせたりと、バールは素敵な時間を提供してくれる場所です。私自身も授業前や授業後、友達と遊ぶ前などにふらっと立ち寄って一杯のコーヒーを楽しんでいます。
そしてイタリアと言えばジェラート。早速イタリアのジェラートを食そうと思い、ジェラテリアに立ち寄りました。イタリアで言うアイスはジェラートのことで、日本で売っているようなバーアイスなどはそれほど多くはありません。
こちらのジェラテリアに立ち寄り、早速下からショコラ、ノッチョーラ、トッピングで生クリームを注文。ショーケースの中にはたくさんの種類のジェラートが…!どれにしようか迷った末のチョイスでしたが、とっても美味しかったです。
もちろんイタリアと言えば当然パスタも外せない!ということでトリノのポー通り(道の名前)に並ぶレストランの一つで、ペスチェポモドーロパスタ(ペスチェは魚のこと。ポモドーロはトマトのこと)を頼みました! トマトの酸味がほどよく効いていて、とても美味しかったです!
パスタの本場、イタリア。これから半年間たくさん食べることになるであろうパスタ。 記念すべき第一回目のパスタでした。 ところで余談ですが、イタリアの水道水は硬水を多く含んでいる為、あまり美味しくはありません。大量に飲み過ぎると、お腹の弱い方は体調を崩す恐れがあります。 なので、イタリアでは基本的に自動販売機やスーパーで飲料水を買って生活しています。 そしてその飲料水にもNaturaleとFrizzanteの2種類があり、Naturaleは普通のミネラルウォーターで、Frizzanteは炭酸水のことです。最初はこのことを知らなかったので、レストランで水を注文するときに適当に頼んでしまい、飲んでみたらガス入りだったということがよくありました。
先ほどのカフェの話の続きになりますが、バールでコーヒー(Caffe)を頼むと、時々小さなグラスに入った炭酸水も一緒に出してくれることがあります。
これは一体何なのか。 イタリア人の友人に聞いてみたところ、コーヒーと一緒に炭酸水が出されるのは、「コーヒーを飲む前に炭酸水を飲んでから、口の中を綺麗さっぱりさせて、コーヒーの味をしっかり楽しむ」という意味があるそうです。 それを知ってからは、私は毎日炭酸水を持ち歩くようになり、コーヒーを飲む前は必ず炭酸水を飲んでいます。 また、イタリア人の友達と食事をすると、食後に友人が炭酸水をよく飲んだりしていますが、それも食後の口の中をすっきりさせる、という意味があるそうです。 更に!食前や食事中炭酸水を飲む人たちもいて、それにはどんな意味があるのか尋ねたところ、どうやら炭酸水には「食事の消化を助ける」、「肌を綺麗にする」などの効果があるらしいです。 これを聞いてからというものの、毎日炭酸水を飲まない日はありません。炭酸水万歳です。 今回はここまでで、次回は大学の様子についてお伝えしようと思います。
この記事を書いた人
埼玉大学教養学部グローバルガバナンス専攻在学中の2016年9月~2017年3月までイタリアのトリノ大学にて留学を経験。卒業後、神戸大学大学院国際協力研究科に進学し、2018年12月から2019年4月までフランスのグルノーブル大学に留学中。専攻は国際法。 |
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