前回書いたコラムの後で、ニュージーランドでは移住や就労のビザに関する変更のアナウンスメントがありました。大まかには・・・
1.技能移民カテゴリーでの賃金の最低ベースの設定
今までは各職業の市場価格(market price)に準じた給与という事でしたが、どんな職業でもSKILLEDに該当する職業で年収NZ$48,859以上、Skilledに該当しない職業で年収NZ$73,299が必要になります。
2.ポイント加算方法の変更
・合計ポイントが160ポイント以上という部分は変わらず
・特定の資格、SKILLEDに該当する職業経験、30~39歳の方にボーナスポイント(詳細不明)
・人手不足リストの職業・将来発展見込みのあるエリア・NZに親族がいるというボーナスがなくなる
3.新しいポリシーの実施について
2017年8月14日より
4.South Island Contribution visa
今回のSMCとは別にWork to residenceの特別版で1600人限定で発給される。条件としては・・・・南島に5年以上住んでいる、2年間ワークビザを発給して永住権取得
そして、その後(同じエリアの同じ職種で)更に2年働くという条件付き
というような変更点がありました。
また就労ビザについても、今後は仕事のスキルレベルによってはパートナーにワークビザができたり、子供の学校費用が無料になったり、といった事もなくなっていく、というアナウンスがありました。
こうなると、ニュージーランドの就職や移住はもう不可能なのでしょうか?
専門学校のコースを修了すると就労しやすい理由
これはニュージーランドに限った事ではないですが、自分の国の失業率が上がらないためにも、通常どの国でも永住者(市民権・永住権含む)に優先的に仕事を与える事は当然です。
国内に適任者がいない事が分かって、初めて外国人である私たちにワークビザや居住(永住)ビザが検討されるのです。
そうなると今回のポリシー変更によって、私たち外国人はもう手がないのでしょうか?
そんな事はありません!!
ニュージーランドには、通常の技能労働・技能移民ビザ以外にも方法があります。
それがこの
コラムの最初に書いた、ニュージーランドの
専門学校に通うという方法です。
現在ニュージーランドの専門学校に通うと、学んで知識を得るという部分以外にこんな特典があります。
・週20時間(長期休暇中は制限なし)働くことができる。
・卒業後に1年間どこでも働けるビザが取得できる
(レベル5・6では2年、レベル7以上では1年のコースに通う)
・技能移民で学歴ポイントとして計上できる
40ポイント(Level5~6)、50ポイント(Level7~8)、60ポイント(レベル9~10)
・卒業後に得られたワークビザは子供の学費が無料扱いになる
(通常は年俸で最低360,850.44ドル以上必要という条件がある)
・レベル8以上では通学者のパートナーにオープンワーク
+子供の学費が無料扱い
・卒業後ビザ申請する際に国内のLabor Checkを必要としない
(国内に適任がいるかどうかのチェックを義務付けられていない)
特に最後の国内のLabor Checkを必要としないというのは、上であげた国内に適任者がいるかどうかのチェックを必要としないという事ですので、今回の移民法の影響を受けない事となります。
現在ニュージーランドには、IT、ビジネス、ホスピタリティ、教育(幼児含む)、エンジニアリング、設計・デザイン、CG、造園、介護等様々な分野の専門コースがあります。
英語に不安のある方も、事前に英語の準備コースなどが用意されている学校もございますので、新たにキャリア変更をして就職したい方。同じ分野のNZのコースを受けて永住を目指す方。
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