前回は
ニュージーランドの就職の方法として、公募以外にもHidden Job Marketを攻めようという話でしたが、その「隠れている募集」にたどり着く為にもネットワーキング(=ネットワーク作り)が大事というところで終わりましたのでその続きです。
ネットワーキングと書くと、何となく人脈を広げるという意味はご理解頂けると思いますが、大事なのは
・具体的にどんな人脈を広げて行けば良いか?
・そしてどんな方法を用いて広げて行くか?
という部分になりますので、身近な例を参考にその説明をさせて頂きます。(一応ニュージーランドの場合を想定して書きますが、色々な場面でもご参考頂けると思います)
就職に繋げるためにどんな人脈を広げて行けば良いか?
例:日本で貿易実務の会社に10年以上勤めていたAさん。ニュージーランドでビジネスのDiplomaの専門コースに1年通いながら、今後ニュージーランドで同じような職種の仕事を探したい。
広げて行く人脈:日本人ならなお話しがしやすい
・既に同じ業種で働いている人
・過去にそれらの業界にいた人・移った人
・小売の業界でニュージーランドの商品を扱っている人
・JETROを含む貿易関連の人
・ビジネス学科のクラスメイトやOB(OG)
・顔の広い人
・友人
上から順に重要度が高い人脈として並べましたが、まずはこれらの順にネットワーキングリストを作ってみます。
ここで重要なのは「この人は直接的にあまり関係ない」と思う人でも、自分のネットワーキングのリストから省いてしまわないことです。
前回も書きましたが、その人の知り合いの知り合いが、貿易の会社の人事だったなんて事もあり得ますので窓口は大きく、より多くの繋がりがある事が望ましいです。
どんな方法を用いてネットワークを広げていくか?
ここでまず重要なのは、ネットワーキングは文字通りネットワークを広げる事が一番の目的ですので、雇用主に自分を売り込むというスタンスとは別物と考える事です。
こんな分野でこんな仕事が出来るくらいの話は良いですが、それ以上の話は採用担当官等でない限り、一個人には興味のある話ではないので、相手の話をよく聞いて、情報収集に努め、相手の話にも興味を示す事が重要になります。
それを踏まえた上で、どのようにネットワークを広げていくかを上の例に沿って続けますと・・・
・Facebook等のSNSの現地と繋がるグループにそのような分野の人を探してみる・募集してみる
・学校の就職課や講師にOB(OG)を紹介してもらう
・JETROのオフィスで話を伺う
・交流会やMeet Upイベントに参加してみる
・LinkedInアカウントを作成してその業界の人にコンタクトをしてみる
・ブログなどで自分から発信することを始める
・友人の間で行われるBBQパーティー等に常に顔を出す
・顔の広い人に紹介して貰えないか聞いてみる
というような方法があるかと思います。
このような方法で人脈を広げていって次に必要なこと。
前回も参照にしたニュージーランドのネットワーキングの資料によれば、知り合いになった後は・・・
ネットワーク・ミーティングの予約を取ろう
それはお茶を飲むような約束でも構いませんが、忙しい人の時間を割いて貰うので30分以内が望ましいとあります。
*成功している人ほど(同じような境遇を辿った人ほど)自分の経験を話したいそうなので遠慮せずに予約の電話を入れましょう、とあります。
またCV(履歴書)のコピーも一応持参した方が良い、とありますが、いきなりCVを出しても、その人が直接雇用に関係する人でない場合は、効果的ではありませのでPocket Resumeというカードサイズの自己紹介カードなども推奨されています。
その中で
・あなたは誰か?
・あなたはどんな人か?
・どんな事(仕事)を探しているか?
・あなたの主な経験やスキル
・連絡先
これらの内容を簡素にまとめたものを、カードサイズにして持ち歩ければ気軽に色々な人に配れますね。
こんなところからネットワーキングをスタートしていくと、狭いニュージーランドでは思わぬところから繋がって、仕事の声が掛かる事があるかもしれません。
実際に私はFacebookにおけるニュージーランドのコミュニティを運営しております。
既に3700人程のメンバーがおりまして、その中には色々な分野で活躍している現地の方も含まれていますので、ぜひネットワーキングにお役立て下さい。
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ニュージーランド・フェイスブックグループ:
https://www.facebook.com/groups/connectjpnz/