前回は
ニュージーランドならではの仕事探しの方法を書かせて頂きました。
そして今回は、前回の最後に出てきたHIDDEN JOB MARKETについて書かせて頂きます。
これは日本でもNZでも一緒ですが、まず通常仕事を探す時に何から始めるでしょうか?
ワーキングホリデーを経験した人、これから経験しようと思っている人は思い出して(想像して)みて下さい。
恐らく周りで一番よく言わる方法で行くと・・・
1.CV(履歴書)を作る
2.求人を掲示板や募集サイトでチェックしてAPPLYする
(希望求人が出たら届くメールサービスに登録なども含む)
3.これの繰り返し(でなかなか見つからない)
そして前回お話したような方法を取る場合は・・・
1.CV(履歴書)を作る
2.CVをプリントアウトして、飛び込みで興味のありそうなお店などに配りまくる
3.これの繰り返し(これも足で稼ぐ必要がありますので根気が必要です)
ですが最初の方法も、2番目の方法も実は一番重要なポイントが欠落しています。
一番最初にやらなきゃいけない事・・・
それは自分の強み、何がやりたいか?なぜやりたいか?という自己分析です。
これを一番最初にやらないから、どんな職種に就きたいか定まらないし、飛び込みや面接の時にそこをうまく伝えられないという事は実は多くあります。
この辺の自己分析の方法論はいつか機会があればまた書かせて頂きますが、上記の2つとはまた違う方法についての話に戻ります。
そもそもなんでHIDDEN JOB MARKETというものが存在するのでしょうか?
前回書かせて頂いたようにHIDDEN JOB MARKETとは、オンラインや掲示板等で公やけに募集されないけど人が必要な労働市場の事です。
例えば、営業担当をしていたAさんが会社を去る事になった場合は、そのポジションを埋めるためにオンラインなどですぐに募集を掛けると考えてしまいますが、ここニュージーランドでは文化的背景もあってすぐに公募に出されない事がよくあります。
その文化的背景は「リファレンス文化」という事です。
リファレンス?!あれ何か聞いたことあるぞ?!という方・・・
そうです、CV作成する時に推薦人として2・3人リファレンスが必要だと聞いた事があるのではないでしょうか?
この国は「知り合いの知り合いが知っている人(2人を挟んで知り合った人)があなたのドリームジョブを叶えるサポートをしてくれる」なんて考え方があるほどに、仕事での人と人との繋がり、そしてそこからの推薦というものが重要視されます。
(参考:
https://www.successfulresumes.co.nz/new_zealand/networking.pdf)
知っている人(認めている人)の推薦であればより間違いが少ないだろうと・・・
ですので上記のAさんのケースで言えば、ポジションが空いた時に人事担当の人から社内に「こんなポジションが空くんだけど誰か良い人を知りませんか?」なんて社内メールが来る事もありますし、最近ではLinkedInなどのSNSを経由して知り合いからの伝でスカウトが届く事もあります。
考えてもみて下さい。
実際に公募をしようと思えば、広告費やリクルートエージェント費用も掛かります。
更にそういう公募には、多い時に100通以上の応募が来るので、書類審査をするだけで人事・採用担当の仕事の負荷もとても大きくなってしまいます。(そういう理由で人事・採用は、外注に任せる小さな会社が多いのもニュージーランドの特長です)
また社員の知り合いや、取引先の繋がりから紹介される場合は、大きな間違いのない選考方法で、さらに時間的・費用的なメリットが企業側にもあるのです。
だからこそこの国での仕事探しを考える上では、そういうポジションが空いた時に
「あ、そういえばあんな人いたな・・・」と思ってもらえる位置にいないといけないという事になります。
そこで大事になってくること・・・それが「ネットワーキング」です。
なんか横文字続きで長々と書いても混乱しますから、こちらは次回に・・・
P.S.
留学だけで終わらずに、帰国後の就活などで重要視される「自発的に行動できる」為の海外経験ができるプログラム作りを含めて、4月1日より留学と移住の仕事を開始しました。
今までに書いてきたような内容を詳しくした仕事や、留学に関するセミナーも毎週金曜日に行い、仕事のサポートもしていくつもりです。
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ACH INTERNATIONAL LIMITED
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