専門学校を卒業して遂にニュージーランドで仕事が始まりました。
日系の企業で、留学エージェント部門。医療通訳サポート等メディカル部門。円送金などファイナンス部門。日本人向け新聞発行等メディア部門。英語やツアーガイド・児童英語教師などを養成する学校部門。
とにかく色々な部門がありました。当時グループには全部で50人ほどのスタッフの方がいました。
僕はどの部門に属するのか?・・・と思ってわくわくしておりましたが、入社とほぼ同時期に組織の変更があって、それら全ての部門を統括して見る企画・営業部門という部署ができました。
そこは社長以下3人のマネージャーさんたち(僕を誘って頂いた方もそこに居ました)・・・そして何とそこにいきなり入りたての僕も呼んで頂きました!!!
つまり上記のような様々なサービスを、更に広めていくために何を企画してどこに広めていくかを考えていくチームの一員に選んで頂いたんですね。
これは人脈を広げたいと思ってこの会社で働くことを望んでいた自分にとっては、願ったり叶ったりでした!この企画・営業部の狭い部屋の中で毎日交わしたやりとりは、今でも忘れられません・・・。
・日本人がニュージーランドに来るためにどんなサービスが必要か?
・それを実現するためにはどんな人と組んでどんな宣伝をしていくか?
・それがビジネスとして成立するにはどうすれば良いか?
所謂日本のサラリーマン社会にいた自分にとっては、そうやって自分(たち)で考えてモノやサービスを作って提供するという感覚が当時まだまだ疎かったのですが、この部屋で毎日行われたブレインストーミング?!雑談?!によってこの感覚は随分鍛えて頂きました。
またそうやって「自分で考えて新しい事をどんどんやって下さい。」
「2年以内にうちを卒業して独立して下さい。」
という社長さんの言葉もとても印象的でした。
事実、Manuka HoneyやBuzzy Beeというニュージーランドの木のおもちゃの輸出部門の立ち上げを任せて頂いたり、まだ走りだったニュージーランド移住部門の立ち上げチームに参加できたことも今の仕事にすごく役立っています。
色々な仕事があって(もちろん大変な事も)一言では言い尽くせないですけど、この会社で経験できた事で今も学生さんにシェアしていることについてひとつ・・・
ニュージーランドで仕事を探す際になぜ飛び込みが有効なのか?
色々な部門に跨ってお仕事をさせて頂きましたが、中でも興味深かった経験が日本人向けの新聞を作ってるメディア部門の広告営業の仕事でした。
こういう無料のメディアというのは、購読者は無料で読めるので、その分企業からの広告料で成り立っている訳です。
そして新聞広告を取る広告営業というのも僕の仕事のひとつでした。(留学エージェントとして、学校にお邪魔しながら新聞広告の提案なんかも同時にできるのがこの企業の強みというか面白いところでした。)
その広告の企画で、ある時クーポン広告の企画が上がり、市内のカフェやレストラン他店舗に飛び込みの広告営業をするという機会がありました。
実際日本でも飛び込み営業の経験はあるのですが、どうしても日本って
「いや、今忙しいから・・・」とか(なんか変なもの売られるのでは?)って基本的にシャットアウトの感覚が強くて、「話を聞いてもらう」という入り口に立つのにまず一苦労ですよね?!
ところが、ニュージーランドで飛び込み営業をしてみたらどうでしょう?!
「Hi!!」って挨拶してお店に入っていくと「Hi!!」って返してくれて全然断られないんですよ!!
「僕はこんな会社に勤めてて、今こんな企画を考えているんだけど・・・」と言うと
「へぇー・・・面白そうだね・・・。今マネージャーいないけど、ここに電話してみてよ」
「ちょっと今うちは予算ないなぁ・・・。でも隣のレストランに声掛けてみるよ」
と直接OKできない時でも、色々とアクションしてくれる人が多いこと、多いこと
そして、まず話を聞いてもらえるというスタンスだから成約もしやすくて、あっという間に紙面が埋まるほどのレストランやカフェに参加してもらえた経験がありました。
さすが「世界で一番フレンドリーな国」に選ばれている国・・・・
困っている時、何かしたい時に手を差し伸べてくれる人が本当に多いんですよね!
そしてこの事は、就職活動の際も本当に役立ちます。
僕はこの経験から、現地の学生やワーホリさん達に「仕事を見つけたいのであればまずは飛び込みでお店に入って話をしてみて下さい」と言い続けています。
足で稼がなきゃいけないし、募集していないところがほとんどでしょうけど、もし見つけられれば、採用してもらえる可能性は、ネットでの募集に応募するよりずっと高いと思います。
考えてみて下さい。ネットの募集には多い時は100以上の募集が来て、CV(履歴書)の最初のチェックで一人に費やせる時間が15秒とも言われています。
一方の飛び込みの場合は、全く募集してない場合もありますが、実は人を探していたものの、オンラインなどで公募していなかった場合に遭遇すれば、競争率は限りなく0に近づきます。
そしてそんな公募をしていないHIDDEN JOB MARKETが、ニュージーランドでは全体の6割とも7割にものぼるとも言われています。
次回はそんなHIDDEN JOB MARKETについて触れてみます。
ニュージーランドならではの、この就職活動をぜひ試してみて下さい!
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