公開:2017-04-27 更新:2019/02/25
みなさんこんにちは、今年度から晴れて学部4年生になりました、遠藤香織です。現在は日本に戻ってきて、大学にて卒業研究や授業の履修に追われる充実した日々を送っております。さて今回は、改めてイタリア留学を振り返ってみて、留学中のトリノでの生活はどのようなものだったかを、とある一日のスケジュールと共にお伝えしたいと思います。
朝。おはようございます! 今日は授業が一コマ午後にあるので、それまではゆっくりと近くのバールでカプチーノを飲みながら予習するつもりです。 ダブルルームの部屋には私しかいないので、朝は目覚ましを掛けて早めに起床。
支度をして早速トリノの街へ出掛けまーす! 行きつけのバールもいいけど、たまには違うバールに入って新たな発見をしてみたい。ということで少し足を伸ばして街の中心部にある古いバールへ。朝ごはんはカプチーノ一杯とクッキーを少し。イタリア人の朝ごはんはコーヒー一杯で終わるのが普通です。
道を歩く人々を窓から眺めながら、今日の国際政治学分析の授業の予習をします。 イタリアのバールはカプチーノ一杯だけで何時間粘っても怒られないから大助かりです。
朝ごはんを済ましせて、まだお昼までは時間があるので更に足を伸ばし、新しくできたばかりの地下鉄を使ってトリノからリンゴットの街へ。およそ15分。ここにはおおきなショッピングモールもレストランもたくさんあるので、休日の暇な日は大抵ここに一日中居座ります。近くにはトリノオリンピックの際に使われたスケート場もあって、たまに友達と一緒に行きますよ! 今日の目当てはイータリー(EATALY)というお店のパスタ。たまにはいつもと違ったパスタとワインを買って少し豪華な夕食にしちゃおうという目的です。
イータリーはイタリア各地の特産品を集めた食料品店で、地元のスーパーでは手に入らないような珍しい食材をたくさん取り揃えています。更に、フードコートも併設しているので、特産品を使った美味しいパスタもその場で食べる事ができます。(日本の銀座にも店舗があるようです。トリノのイータリーはなんと本店!)
イータリーで買い物を済ませた後は、いったん寮へ戻って荷物を置いてから、大学のカフェテリアへ。ランチタイムのカフェテリアは学生や教授でとても賑わっています。
ショーケースには週替わりの焼きたてピザや、リゾット、カツレツなどがあります。もちろん、バールも併設されているので、一杯カッフェを飲むことも可能。ちなみにトリノ大学の新校舎のカフェテリアはレジで会計を済ませてレシートを貰ってから、カウンターのスタッフの人に渡す方式です。 私はこのカフェテリアのカツレツサンドがとても大好きなので(毎日ピザだと飽きるというのもあります)、今日もカツレツサンドを頼みました。
お昼を食べ終わったら早速講義室へ。少し早めに来て勉強している生徒もちらほらいます。授業は先生と生徒の議論形式で行われるので、イタリア語をなるべく聞き取れるようにイタリアのラジオを聴きながら授業開始まで時間を潰します。 そして授業が始まるも……やっぱりみんな早口過ぎてついていけません。ホワイトボードの板書をノートに書き写すので精一杯です。あとでちゃんと復習をしなければと反省しました。
授業が終わってそのまま大学の図書館へ(トリノ大学は学生証がないと図書館には入れません)。空いている席を見つけて先ほどの授業の復習をします。大学の図書館は静かで、英語の参考文献もたくさんあるので、勉強するには最適の場所です。
勉強するも、一時間ほどで集中力が切れたので、夕方まで街をぶらぶらすることにします。勉強すると頭が疲れて、甘い物が欲しくなりますよね。ここはイタリア。ならジェラートを食べるしかない!ということで私の好きなお店GROM(イタリア全土に店を展開している有名なジェラート屋さん。種類豊富で、ジェラート以外にもホットチョコレートなどもある)でティラミスとノッチョーラ、パンナクリームをトッピングして注文。うんー!この絶妙な甘さがたまりません!ダブルのコーン、パンナクリームのトッピングで?3.5です。美味しい!
甘いものを食べて元気が出たので、なくなった食材を買う為にスーパーへ。夕方はたくさんの人がスーパーに来ます。常にポケットやバックの財布に注意しつつ、値段を見ながらじっくりと明日の献立を考えます。ちなみにトリノの物価は、日本よりも少し安いです。
イタリアでもヴェネツィアやフィレンツェはかなり物価が高かったりするのですが、トリノはたまねぎ5個入りの袋が150円で買えるくらい、物価が安いです(魚類などの特定の商品はそうではありませんが)。
買い物した後、再び荷物を置きに寮まで戻って、日本人とイタリア人の友達と合流してそのまま街中のバールへ。今日はみんなとアペリティーボをします。アペリティーボは以前お話した通り食事前にお酒と軽食を取ることですが、今夜はアペリティーボで食事も済ませちゃいます。 今夜のお店は?8と良心的な値段の、軽食の美味しいお店です。コックテイルもたくさん取り揃えているので何にしようか迷いますが、お酒好きな私はジントニックにしました!
今度の期末試験や、トリノの街の新発見について盛り上がりながら友達とお酒を飲んでいると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。名残惜しいけど、またみんなでアペリティーボしようねと約束して別れました。
友達とおしゃべりしてお酒を飲んで、上機嫌の私はそのままふらふらと帰る途中にあるお店、「パムローカル」でお菓子を買います。ちなみに、イタリアには日本のような24時間営業のコンビニはないのですが、この「パムローカル」はトリノの中で唯一、9時過ぎまで土曜日も営業しているお店です。
イタリア語の授業がある校舎へ行く途中の道にあるので、よくここへコンビニ感覚で通ってはお菓子や飲み物を買っています(スーパーよりは値段が高いので、あんまりたくさんは買えません)。
ようやく長い一日が終わり、寮へ帰ってきました(私の住んでいたオリンピアという寮は、門限はないので何時に帰ってきても受付のスタッフの人が門を開けてくれます。ただ、友達が一緒の場合は、身分証明書が必要になります)。 これはとある一日で、毎日こんな生活をしていたわけではないのですが、本当に毎日ゆったりとした時の流れの中で、気ままな生活を送っていました。現在日本で勉強やバイトや研究に追われる忙しい日々を送りながら、時々イタリアの生活がとても恋しくなります。 いかがでしたでしょうか。みなさんもぜひ一度、できれば長期でイタリアを訪れ、イタリアという国や人、文化を実際に感じてみてください!
この記事を書いた人
埼玉大学教養学部グローバルガバナンス専攻在学中の2016年9月~2017年3月までイタリアのトリノ大学にて留学を経験。卒業後、神戸大学大学院国際協力研究科に進学し、2018年12月から2019年4月までフランスのグルノーブル大学に留学中。専攻は国際法。 |
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