南島の玄関口であり、南島最大の人口を擁するニュージーランド第3の都市クライストチャーチは、田舎のゆったりとした雰囲気と都市部の便利さを兼ね備えた、とても生活しやすい街です。中心地にきれいなエイボン川が流れ、ハグレーパークをはじめ、公園も多く緑が豊かなところです。
2011年にマグニチュード7の地震の被害を受けたクライストチャーチは、長年復興活動に取り組んできました。人間と自然の共存に力を入れ、環境を守りながら人びとの暮らしを改善していくために復興と建築工事に力が入れられています。街の中心部にはモダンな建物や公共施設が立てられ、街中へのアクセスが震災前より良くなりました。現地に滞在する外国人や留学生もバスを使い観光名所を巡ることができます。現地では、高校への登校もバスが主な移動手段になります。クライストチャーチ市内中心に建てられた新しいバスターミナルは現代的なデザインとバスの種類ごとに別れた乗り場がとても使いやすいです。
西岸海洋性気候で年間を通じて温暖。夏季は暑いですが、湿気が低くて過ごしやすいです。また冬季は気温が下がりますが、湿度が高く、身を切るような寒さにはなりません。朝夕の寒暖差は大きく、霧の発生も多いです。
サンデーマーケットで朝食
クライストチャーチ、リカトンでは毎週日曜日朝マーケットが開かれます。新鮮な野菜を使ったキッシュやベリーマフィンなど、種類豊富なニュージーランド料理、日本食やタイ料理の屋台も出店します。食事に限らず、手作りの小物やアクセサリー・服・化粧品なども売られています。地元で取れた植物や水で作られたものが多く、オーガニックや動物性の材料を一切使用していない商品を購入することができます。サンデーマーケットに足を運ぶことによって現地の人々と交流でき、多様な食文化に触れることができます。
桜並木と植物園
クライスチャーチ内で一番大きい公園、ハグレーパークには桜並木があります。春には、公園を囲う川に沿って桜が満開になり、ニュージーランド各地から観光客が訪れます。気候も過ごしやすい季節なので、ピクニックに出かけたり、ランニングやお散歩に出かけるのもお勧めです。ハグレーパーク内にはボタニックガーデン(植物園)があり、桜以外のお花や植物も鑑賞できます。
エイボン川を中心に整備された美しい街並みと、緑豊かな庭園や公園が点在することから、庭園の街(The garden city)と呼ばれています。週末はマーケットに行ったり、羊のいる丘や公園などを散歩したり、お洒落なカフェに行ったりと、ニュージーランドならではの生活を楽しめます。テカポ湖やマウントクックなどの人気観光地にも比較的近いので、小旅行に行けるのも良いところです。
ニュージーランドの国内にある8つの総合大学全てがQS世界大学ランキング上位3%に入っています。その内クライストチャーチには世界で高い評価を受けている大学「カンタベリー大学」、「リンカーン大学」「クライストチャーチ工科大学(Ara)」、の校舎があり、クライストチャーチはニュージーランドを代表する学生の街の一つといえるでしょう。
カンタベリー大学は1886年に創設された国内で2番目に古い国立大学です。留学生の数は他のニュージーランド国内の大学の中では比較的少なく、留学生にとってはニュージーランドを満喫できる学習環境です。
また、リンカーン大学は、農業や食品科学、ツーリズム・マネジメント、環境学、スポーツおよびレクリエーション・マネジメント、ブドウ栽培など、地元産業のさまざまな分野に就職するためのカリキュラムを提供。業界別に、最新のビジネス手法を取り入れているため、学生は十分な知識を身に付け、選択した分野で貢献できるようになります。
どちらの大学も美しく広大な敷地を保有し、幅広く実戦的な研究や質の高い教育を提供することに力を入れています。ニュージーランドの大学の特徴で3年間で卒業することが可能です。
クライストチャーチでは夏休みなどの長期休暇を利用した語学留学や、高校への留学の場合が盛んです。人種差別のなく、コンパクトな都市でありながら自然に囲まれたのどかで落ち着いた場所なので、中高生でも比較的安心して渡航することができでしょう。
クライストチャーチにある高校のひとつ、Christchurch Boys’ High School / クライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクールは、創立1881年の由緒ある男子校。多くの優秀な学生たちを育ててきた人気のある高校です。
ニュージーランド第3の都市と言っても、日本の第3の都市と言われる名古屋、横浜、福岡などとは違い、とても緑豊かな時間のゆったりと流れる雰囲気のクライストチャーチ。語学学校で英語を学び、ワーキングホリデーでのんびり過ごしたい人にはぴったりな町です。ただ、オークランドやウェリントンと比べるとやはり求人の量は少ないかもしれませんので、注意が必要です。
その雰囲気から、親子留学も盛んで、親子で受け入れ可能なホームステイ先などもあります。また、農家や牧場などでのボランティア留学、 ニュージーランド人と直接触れ合いやすいオペア留学などもできます。
自分に合った留学スタイルを見つけて、クライストチャーチに留学に行きましょう!