ニュージーランドには国民が毎年首を長くして待っている「イースターホリデー」と呼ばれる祝日があります。
今回は日本でもここ数年耳にするようになった「イースター」がニュージーランドでどんな風に捉えられているのか紹介します。
イースターは日本でいうゴールデンウィーク
日本では4月末から5月の頭にかけて祝日が多いため「ゴールデンウィーク」と呼ばれますね。ニュージーランドにはゴールデンウィークはありませんが、毎年3月の終わりから4月の終わりにかけて2つの祝日(日にちは毎年変動)が重なります。その時期をイースターホリデーといいます。
今年のイースターホリデーは3月の終わりから4月の頭にかけてです。
「Good Friday」という祝日が3月30日(金)、そして4月2日(月)が「Easter Monday」と呼ばれる祝日です。年によっては4月25日のANZAC Dayという祝日がさらに重なり、超大型
連休になることも。
Good FridayとEasterってどんな日?
Good FridayとEasterはキリスト教と深く関わりのある祝日です。
Good Fridayはキリストが亡くなった日のことを指し、Easterはその亡くなったキリストが生き返った日とされています。どちらもキリストの生死に関わる日であることから、キリスト教の人たちにとってはクリスマスよりも神聖な日とされています。
ちなみにニュージーランドではGood FridayとEaster Sunday(MondayではなくSunday)は終日、お酒の販売や提供が禁止されています。すべてのスーパーマーケットや酒屋、さらにほとんどのレストランでお酒が姿を消します。これもこれらの日が「神聖な日」だからです。
イースターホリデーといえば
イースターホリデーの前からスーパーマーケットではウサギや卵の形をしたチョコレートや売られます。また伝統的には卵に小さな穴を開けて中身を抜きとり、卵にペイントをして飾る風習があるそうです。
なぜウサギや卵なのか?というと、もともと卵は命の象徴であり、殻を破って生まれてくる姿が、亡くなったキリストが蘇る姿と重ねているのと、ウサギが子どもをたくさん産むことから繁栄と結び付けられているからです。
またイースターの時期はホットクロスバン(Hot cross buns)と呼ばれるパンを食べる風習があります。そのため街中のスーパーマーケットやパン屋でよく見かけるようになります。見た目はパンの上にシナモンや砂糖で作られた十字が描かれています。
まとめと次回の予告
いかがだったでしょうか。
イースターは学校がお休みであったり、社会人もこの時期に休みを取る人が多いため、街の繁華街やショッピングモール、観光地などは年末年始に次いでもっとも賑わう時期です。
それと冬になる前、最後の長い休みなので、最後の陽気を満喫しているのかも知れません。
次回は「
これからニュージーランドに行こうと思っている方へ」というニュージーランドでワーキングホリデーを経て永住権を得た僕の個人的なメッセージです。お楽しみに。
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