ニュージーランドには公用語が3つあります。
1つは英語。そしてもう一つは「ニュージーランド手話」」、そして3つ目が今回のテーマの「マオリ語」です。
マオリ語というのは、ニュージーランドの先住民マオリ族が話す言葉です。普段マオリ語同士の会話を耳にすることは滅多にないものの、ニュージーランドの地名や食べ物の名前、また挨拶などでは日常的に目にする/耳にするので、渡航前に少しだけ予備知識として入れておくと何かと便利です。
マオリ語の発音は日本人には楽勝
マオリ語の発音は日本人にとって楽勝です。日本人がマオリ語を発音するとたいてい褒められます。なぜ褒められるのかというと、マオリ語と日本語と同じようにどの音も必ず「子音+母音」の組み合わせだからです。
「子音」というのは「k」や「s」、「t」などですね。そして母音は「a」「 i」「 u」「e」「o」です。
しかも、アルファベットで書く時、多少の例外はあるものの日本人のローマ字読みとほとんど同じなので、初めて見る単語も簡単に読むことができます。
具体的な例を見てみましょう。
●Aotearoa … アオテアロア(ニュージーランド)
●Kia Ora … キアオラ(こんにちは)
●Rotorua … ロトルア(地名)
●Akaroa … アカロア(地名)
●Taranaki … タラナキ(山の名前)
●Ngaio … ンガイオ(地名)
●Kumara … クマラ(サツマイモ)
●Tarakihi … タラキヒ(白身の魚)
簡単ですね。ローマ字読みそのままです。
「Ng」の音はニュージーランド人でも発音できない人が多いです。たとえば「Ngaio」の場合、「ナイオ」と発音する人がいます。
例外は「WH」を「F」と同じ発音、「ti」は「チ」ではなく「ティ」、「tu」は「トゥ」と発音するくらいです。これも具体的な例を見てみましょう。
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Whakarewarewa … ファカレワレワ(地名)
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Timaru … ティマル(地名)
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Tui … トゥイ(鳥の名前)
余談ですが、ニュージーランドには温泉で有名な
ロトルアという街があります。上の写真はその街で有名な建物で現在、博物館として使われていますが、この街はマオリ族の人が多く住み、また街としてマオリ語を推し進めているので街中でマオリ語を目にする機会が多いです。
このマオリ語読めますか?
では、さっそく上で紹介したマオリ語の読み方を復習してみましょう。これから5つマオリ語を書きますので、読み方を考えてみてください。
1.Pohutukawa
2.Kowhai
3.Mt. Maunganui
4.Tiritiri Matangi island
5.Ngongotaha
わかりましたか?それでは読み方の答え合わせと、意味を見ていきましょう。
1.
Pohutukawa … ポフトゥカワ(花の名前)
ポフトゥカワは上の写真の赤い花です。12月に咲くことからニュージーランド・クリスマスツリーとも呼ばれています。
2.
Kowhai … コファイ(花の名前)
コファイはニュージーランドの国花です。黄色い花を咲かせます。
3.
Mt. Maunganui … マウント・マウンガヌイ(地名)
マウント・マウンガヌイはオークランドから3時間ほどのところにある街の名前です。このようにMt.は英語、Maunganuiはマオリ語という混ざったパターンもあります。
4.
Tiritiri Matangi island … ティリティリ・マタンギ島(島の名前)
ティリティリ・マタンギ島はオークランドから1時間ほどフェリーに乗って行くことができる自然保護区です。野生のキウィや数々の珍しい鳥を見ることができます。
5.
Ngongotaha … ンゴンゴタハ(地名)
温泉地ロトルアの中にある地域の名前で、Ngoが2つ続く珍しい名前です。英語圏の人はなかなか発音できず、「ノゴタハ」などと発音します。
まとめと次回の予告
いかがだったでしょうか。普段ニュージーランドで生活を始めるとよく目にするマオリ語の地名やマオリ語の食べ物の名前もこれで読めるようになりましたね。
余談ですが、日本人は発音が良すぎて逆に英語圏の人が聞き取ってくれないこともあります。なんとも皮肉なものです。
さて次回はニュージーランドの町中で見かける
「ラウンドアバウト」についてです。ラウンドアバウトって何?という方もいると思うので、そのあたりから紹介していきます。お楽しみに。
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